第十話

「皆、快斗が扉の前まで来たようだ。出迎えるぞ」

「はっ」

研究室の職員たちは、一斉に返事をした。

「ドアが開きます、ご注意ください。ご注意ください」

へとへとになっている快斗の姿が現れた。

「一体、どれだけ待たせる気じゃ!!」

「ごめんごめん。ドクターカルパッチョ」

「まぁいい。新人もいるから自己紹介してやれ」

「そうだな」

快斗は職員たちを見渡した。



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