投票日の一張羅
選挙の日には、一張羅を着て投票に行くことにしています。きっかけつまらない事でした。
昔、街で選挙のチラシを配っている人が僕を一瞥すると、チラシはくれずにそっぽを向いてしまったのです。そのとき僕はとても派手な服を着ていて、そんな服の人間は選挙には行かないと思われたのだと感じて、それなら派手な服で投票に行こうと決意したのです。なんとも下らない自意識です。ですが始めてみると、これは悪くないと思えて来たのです。
まず単純に楽しい。投票も楽しくなる。それと僕にとって、そういった派手な服はどれも一張羅でした。それを投票日という大切な日に着て行くのは、むしろ当然の事だとも思えて来たのです。それで今まで続けています。
最近では妻の協力のもと、ポーズをとって写真におさめるようになりました。バカらしくも楽しい。
この一張羅のことを選挙服とはじめは呼んでいたのですが、それだと自分が選挙に出るようにも取れるので、投票服と今は呼んでいます。
選挙が近づくと妻に、誰に投票するの?ではなく、投票服決まったの?と訊かれます。
今までは持っている服で済んでいたのですが、だんだん投票の為に服を買わなくてはいけなくなりそうな今日この頃です。