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心に残る言葉【5】

生きてきた中で心に残った言葉を、実人生や漫画、アニメ、映画などからいろいろピックアップしていくシリーズの第5弾です。かなり気まぐれでやっているので更新が不定期ですが、何とか続けていきたいと思ったりします。では早速どうぞ。

12.いい加減気づけよ <某大学教授>
現在休学中の大学の学科主任の先生に一応「戻ります」と伝えた時にたぶん前にいろいろといい年齢して「本当は物理とか好きなことを勉強したかった」とか言ってしまったことが、普通にいい大人からしたら「何をいつまでも言ってるんや」とかになったのでしょう。その先生が言うには、まあこの年齢でこんなこと言わす僕も僕ですけど「自分が社会に貢献できていると感じられて、そのことで社会の方も幸せになれる、そんな働き方を見つけられた人が幸せなんだと思う。そこに大学教授だから上だとか一流企業だとか、職業に貴賤はなくてな、伝わっているか?」などと言っていただき、バカで頑固な僕の思考回路に少しだけ穴が開いて、いつまでも「自分だけの感覚」に頼って突き進めていく人生観を変えて、アホみたいな話ですけど、この年齢になってようやく「どう自分の能力や力を世の中の役に立てていくか」という視点に立つことがこの先生の話を聞く前より出来たかも、です。それくらいちょっとこの言葉はドスが効いていたというか、普段は優しい先生がこの年齢にもなってこんな自己中心的な考えしか持てていない僕に対して、本当に哀れに思ったのか、真剣になって思って怒ってくれた言葉なんだと思って感謝しております。いい加減に変わっていきたいと思った面会でした。つい最近の話なんですけどね。

13.三井サン いちばん過去にこだわってんのは アンタだろ…<宮城リョータ『SLAM DUNK』>
このセリフはスラムダンクで僕が一番好きなエピソード、三井達不良軍団が湘北高校バスケットボール部の体育館に乗り込んで乱闘事件を起こして、桜木とかに返り討ちになった三井がそれでもバスケ部に対する執念のような恨みを持って潰しにかかろうとしていた時に、木暮が三井が元々はバスケ部で怪我の影響でバスケを断念せざるを得なかったから不良になって今ここでこうしている、というエピソードの後に宮城が言ったセリフです。僕自身も「スラムダンク原論Ⅰ」の記事で書いたように(すいません、続きが全く更新されてなくて。そのうちやります)、高校生の頃受験勉強に燃えていたけどうつ病やらなんやらで出来なかった過去があり、いつまでも(今でも?)それを引きずっていろいろと問題抱えているような人間なので、三井の境遇とこの宮城のセリフが刺さりますね。12のさっき書いたような「物理」へのこだわりも高校生の頃の夢が物理学者だったので、それを引きずっているからこそ、某大学教授にあそこまで言われてようやく気付くと言う感じなのかな、とか思ったりします。スラムダンクの中で三井はこの後見事に過去を吹っ切って、いろいろな困難にもめげずに湘北高校バスケ部になくてはならない存在となっていくので、三井はやっぱり大好きですね、僕は。三井のように過去を吹っ切って人生やり直せるように頑張っていきたいです。

14.○○(僕の名前)、これからは人に褒められることだけをしていけ<T.K 幼なじみの友人の兄で昔働いていた塗装工場の上司>
これは音楽記事などで何回も書いたエピソード、引きこもりから立ち直るきっかけとなった幼なじみの塗装店で働いていた時に、その友人の兄で元不良とかでホンマに怖かった人が僕にかけてくれた言葉です。当時本当に引きこもりでいろいろと欠けて、仕事が出来なかった僕の来歴を誰よりも見抜いて、これ以上失敗していたら社会から完全に落ちこぼれてせっかく這い上がってきている芽を摘んでしまうと思ったのでしょう、寸分たがわぬすき間に見事に入れ込んだアドバイスだと今では、いや今でも思ったりします。不良やっているとたぶんケンカとか相当な修羅場を乗り越えてある種の「身体性」と「精神」が研ぎ澄まされて平凡に暮らしている人間よりも野生の勘というものが備わって来るのか知らないですけど、この兄も、友人も本当にダイレクトに本質を突いた言葉がポーンと出て来たりするから、特に響いたりします。心が傷ついたきたからこそ、今でも剝き出しで傷つきながらも本質を心の目で見ることが出来るのかな、それは引きこもって傷ついてきた僕と表現の在り方は正反対だったけど似ていたから、奥の方では繋がっていてこういう風にもう10年以上会っていなくても、本質にビビっとくる言葉のやり取りが出来たのかなとか、今振り返ってみると思ったりします。でもまあ元不良の荒々しい日常の空気感はやっぱりしんどかったので2か月後には一人でマイペースで出来る新聞配達に落ち着きましたけど。でもあのたった2か月の塗装工場での経験は僕の人生で何年分以上の濃密な経験をさせてもらったと思ったりします。また会いたいな、あの人たちに。真面目に働いているみたいなので。

もっとスラムダンクからの名言とか載せたかったのですが、今の人生の状況にピッタリくるのがあんまりなかったので、ひとつだけにしました。まあでもまた人生のステージが変われば、名言の宝庫のスラムダンクからの言葉がしっくりくる時もあるかと思うのでまたその時に。ではまた次回、いつになるか分かりませんが会いましょう。


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