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昔作ったMD、カセットテープその6【New Single Collection 3(下)】
「昔作ったMD、カセットテープ」シリーズの「New Single Collection 3」の後半をやっていきたいと思います。前半の流れも好きですが自分で本当に好きになるタイプのMDとかは後半がバチっと決まったものが多いです。今回も後半の流れがかなり好きで一時期かなりヘビーローテーションで家で聴きまくっていた記憶があります。自分の中で邦楽全盛期だった頃なのでやっぱり懐かしいですね。そんな感じですが早速後半の8曲どうぞ。
love the world / Perfume (2008年)
後半一発目もパフュームで失礼します。あの当時の勢いからしたらこのトップバッターは外せなかったです。個人的にパフュームのシングルで一番好きな曲で、ブレイクのきっかけとなった「ポリリズム」に似ているなとか思ったりしましたが、こっちの方が聞きやすくて好きですね。この曲も2008年のサマーソニック大阪の屋内ステージ、ちょっとした体育館でやっていたのですが、すぐに入場制限かかってぎりぎりは入れてラッキーでした。やっぱりブレイクしたてでとんでもなく華があって生で観れてよかったです。まあよく言われているようにあれだけ踊っていたら口パクも仕方ないかってすぐ分かったりしましたが。でも生で本当のスターを間近で観れたのは幸せなことでした。
キセキ / GReeeN (2008年)
平成年代を代表するドラマの一つ「ROOKIES」の主題歌としてとんでもなく大ヒットしていましたね。めったにドラマは観ない人間なのですがこの「ROOKIES」は観てました。佐藤隆太や市原隼人、佐藤健、桐谷健太とかもの凄い豪華なメンバーで毎週本当に楽しみでしたね。不良が集まってスポーツしてって流れが「あしたのジョー」「スラムダンク」の名作王道って感じでその期待に違わない名作になっていて、この曲が本当にハマっていて。引きこもりを経ての第2の青春期だったから30歳とかでしたが余計に思春期の心情がまだ響いてきてハマったのかなと思ったりします。ひきこもりは思春期、反抗期のやり直しみたいな側面があるから、感受性が中学くらいでちょっと止まったりするややこしい感じですが、いい方に考えると青春期間が人より長い、サイヤ人が戦闘のために若い期間が長いとかに似ているかなとか。違うか笑。まあでもこの作品にハマれたのはいい思い出です。
もう一度… feat. BENI / 童子-T (2008年)
この曲も前半の「君のすべてに」と同じ流れの当時流行っていたR&B系の女性シンガーとヒップホップ系男性アーティストのコラボで「『君のすべてに』に似ているけどこの曲もいいなあ」で入れた次第です。まあどっちにしてもこんな体験はしてないので憧れでしかない人間ではありましたが笑。夢はいろいろ見ていたけど思い通りに行かない人生を音楽で癒していたなあ。まああの頃はそれでも楽しくやっていました。ちょっと前がどうしようもない引きこもりでしたから、それに比べたら「外出て頑張っている俺はエライ」って人と比べるのではなく、過去の自分と比べて前に進んだかってのを重視しておりました。同世代と比べたらどうしようもないですからね、ひきこもり経験者は。
オーダーメイド / RADWIMPS (2008年)
RADWIMPSの曲の中でもかなり好きな一曲です。この頃の邦楽のアーティストの中では純粋に才能では一番だったのではないでしょうか。それくらい尖っていたといいますか、ひとり別次元で音楽やっていた、今で言う米津玄師みたいな感じの才能やったなあって思ったりします。「君の名は」の主題歌で大ブレイクする前から結構売れていたと思うのですが、あの曲「前前前世」(2016年)が桁違いに売れたから昔から知っていた人間からしたら何かよく分からない感じにはなりました。この曲はまだ伸び伸びと野田洋次郎さんの天才性を思いっきり伸ばしていく感じがしていいですね。MVも好きで当時のガラケーにダウンロードしてよく聞いたり見たりしておりました。
染まるよ / チャットモンチー (2008年)
2008年のチャットモンチーはキャリアのピークに差し掛かり、2007年も凄かったですが、この年に出したシングルすべて勢いがあって良かったですね。そんな彼女たちの2008年最後のシングルはこのバラードで、自らその「陽」の部分全開で走り抜けた裏に溜まった「陰」の部分を排出させることでバランスを取るみたいな、クールダウン的な役割もあったのかも曲をリリースしました。これがまた渋くて味があって個人的には結構好きでした。このMDの流れ的にも後半は結構ミディアムテンポの名曲を並べたのでこの曲がいいアクセントになって好きな感じでしたね。彼女たちの作る楽曲からは何か青春の終わっていくあの感じ、切なさみたいなものを感じたりします。それくらい10代や20代の一番いい時の感性を余すことなく音楽に昇華させている感じを受けます。さすがにこの年齢になると僕自身は10代の感傷的な感受性は遠くなり感じなくなって、寂しくはなってしましましたが。
366日 / HY (2008年)
去年にこの楽曲をテーマにしたドラマやっていて、この曲がリバイバルヒットして年末の紅白にも出ていたことも記憶に新しいですが、元々は同じフジテレビの夜にやっていたドラマ「赤い糸」の主題歌で、この当時はまだそういう恋愛ドラマとかも見ていてこの曲もかなり身近に感じたりしておりました。HY自体は結構その前から有名で「AM11:00」とか相当流行ったりして、僕も知っていたのですが、何故かなかなか手を出せずにいたところ、この曲でようやく追いついて。そこからHYのアンソロジーをいろいろ2008年までに出たアルバムとか聞いたらめっちゃ良くて。特にこの曲も書いて歌っている仲宗根泉さんのバラードが名曲だらけで、ファンにもかなり人気高いとかだんだんわかってきたり、メンバーそれぞれ作曲したりと、かなりハイスペックなバンドなんだなって思ったりしました。MDとかでも「HYグレイテストヒッツ」という題でベスト編集的なもの作ってよく聞いたりしておりました。そのうち「HY個人的15選」とかこのnoteの音楽記事でやってみたいと思います。MVは当時のドラマ「赤い糸」の主演女優南沢奈央や相手役の溝端淳平が出演していて、僕自身観ていたから何か懐かしいですね。
HANABI / Mr. Children (2008年)
ミスチルの21世紀最高傑作ですね。まさか30代後半になってもう一回時代を揺るがすような音楽を作るとは、デビューの時から知っていた分、かなりの衝撃でした。「イノセントワールド」「Tomorrow never knows」「名もなき詩」とかでもう出尽くしたのかとオールドファンは思ったりしておりましたが、桜井さんの底知れない才能に改めて驚愕し、畏怖するに至りました。それくらいとんでもないことを桜井和寿はやってのけたっていうのが率直な感想です。15年くらい間隔を隔てて超一級品の音楽を作れるってことは恐らく洋楽も含めて史上初の出来事なんじゃないかって思ったりします。少なくとも僕自身他に思い浮かばないですね。ドラマ「コードブルー」の主題歌としてドラマ共々大ヒットしていたのも懐かしいですね。僕自身ドラマの方はあんまり見ていなかったですが。
GIFT / Mr. Children (2008年)
前半の最後のレミオロメンの「もっと遠くへ」のところでも紹介したようにこの2008年北京オリンピックが行われフジテレビのテーマ曲が「もっと遠くへ」でNHKのテーマ曲がこのミスチルの「GIFT」でした。たしかこの曲で年末のNHK紅白歌合戦に初出場したのでしたかね、ミスチルは。あの当時は完全に収録で去年大いに話題をさらった同じ初出場のB'zの収録と見せかけてのサプライズとかはなかったように記憶しております。こう言ってはなんですが、ミスチルのシングルとしてはインパクトに弱い感じも否めないですが、やっぱり北京オリンピックのNHK公式テーマソングということでかなりオンエアされ、オリンピックの感動とともに株が上がっていった感じも見受けられます。正直この曲をこのMDに入れるかどうかは最後まで迷っていたと記憶しておりますが、ラスト2曲をミスチルで締めるっていう流れが何だかんだでベストなんじゃないかって思ったのかな、そんな感じでこの曲をこのMDのラストに持ってきています。まあ収まりは通しで聴くと結構良くて、流れとかも考慮すると選んでよかったなと思ったりします。
このMDを作ってからの1か月はずっとこれしか聞いてなかったです。それくらいこのMDの流れにやられてしまい、ヘビーローテーションで家の中で流れておりました。何が僕を魅了したのか今となっては推測しかできませんが、最後の最後でミスチルの2曲が、特に「366日」から「HANABI」の流れにたまらなく痺れて、中毒になっていった、そんな記憶もあります。それくらい「HANABI」の当時の破壊力は僕に取ったらヤバかったですね。久しぶりに邦楽で何回も聞きまくった曲となっておりました。それ以外にも2008年の個人的なツボ楽曲が適所に配置しており、全体の流れやバランス、そして何より選抜された曲の内容がよかったですね。個人的な印象ですがある意味邦楽の一番洗練された形をこの2008年の楽曲は示していたのではないかって思ったりします。HYもアンジェラ・アキもミスチルもRADWIMPSも自身のキャリアの中でも最高峰の作品を残していたりと創造性のピークにあったのかなと思ったりします。この後は毎年のようにこの「New Single Collection」シリーズを作っていきましたが、この「3」が全18作品の中で一番完成度が高かったような粒ぞろいな音楽集団みたいな感じではありました。また手元にある「NSC」のシリーズでこれに準ずるようなものもこのnoteで紹介出来たらと思ったりします。「2010年代邦楽個人的10選」とかとかぶってしまったりするので上手い事避けながらとかにはなると思いますが。最後に曲順と前半の記事を貼り付けておきます。ではそんな感じで、また何かの10選で。
「New Single Collection 3」(2009年1月4日作成)
1 Dream Fighter / Perfume
2 PROMiSE / MiChi
3 君のすべてに / Spontania feat. JUJU
4 生きてることが辛いなら / 森山直太朗
5 手紙~拝啓十五の君へ~ / アンジェラ・アキ
6 風吹けば恋 / チャットモンチー
7 LIFE / キマグレン
8 もっと遠くへ / レミオロメン
9 love the world / Perfume
10 キセキ / GReeeeN
11 もう一度… feat. BENI / 童子-T
12 オーダーメイド / RADWIMPS
13 染まるよ / チャットモンチー
14 366日 / HY
15 HANABI / Mr. Children
16 GIFT / Mr. Children