運命の壁【2】
パースペクティブの
ほとんどが
一人称の
積み重ねで
出来ていた朝に
昨日の疲労が
切断された遺体を
発見したり
世界を裏で操る者を
やっつけようとして
逆に殺されそうになった
夢に変化して
目が覚めた
本をほとんど
読まない人が
増えているらしい
昨日の新聞の一面と
一人称のパースペクティブと
本当なら
世界は広がる体験と
本を読まないと
いろいろ混ざって
やはり視界は限定
限界
運命の壁の前
深夜の時計の針の音
美しく調和する
言葉のタペストリー
でたらめな裁縫
神の操り人形
祈り
ただ変えたいだけ
それまでを
辿るだけの人生を
更新途中にしか
いい出会いはなく
戻りたいだけなら
今度こそ
終わるだろう
7年おきに
なんか
命ギリギリの
挑戦をしているみたいな
7年前の
深夜は2回目の新聞配達
14年前は
医療系国家試験に向けて
猛勉強
21年前は
それこそ
引きこもりから
抜け出そうと
命の限り羽ばたいていた
28年前は
高校中退という
人生からのドロップアウト──
さすがに
35年前は子どもでしたが
何か世界や大人の
闇を垣間見ていた記憶もある
あ、そういやさらに
7年前の
42年前は
人生を決定付けた
父親の死
運命の壁
ドラクエⅥに出てきた
あれか
名前カッコよかったから
印象に残ってる
まああんまり
好きなゲームでもなかったけど
負けるなって
あの世から
いつも
父さんが言っている
俺たちが
出来なかったことを
その先の世界を
見せてくれと
連なった人たちも
言っている
運命の壁は
そんなバトンリレーの
見えない証
肉体を持った
僕にしか越えられない壁
運命の壁は
7年周期でやってくる──
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