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静寂という贅沢

vol.1332

年内に予定している最後のビッグイベントである明日の講演資料完成…!

いつもは1週間前には仕上げているのですが、今月は社内評価&全社員面談、そして、月曜日の小売業協会・生活者委員会第13次総括などなど、目玉が盛りだくさんで、かなりギリギリになってしまいました、、、、(汗)

それでも2週間前までは、生活者委員会も含めて、出来上がらないのではないかと焦っていたので、自分の中に眠っていた火事場の馬鹿力感謝したいと思います(笑)

そして、もう1つ感謝したいのが「リモートワーク」です。

この2週間は出勤しないといけない日も、用が済んだら、自宅に戻り、仕事部屋に篭って黙々と資料づくりを行っておりました。

静寂な空間の中で、ひたすら作業に集中できる環境があったからこそ出来たと感じております。

そして「静寂」といえば、最近はラグジュアリーなものとして価値づけられているのはご存知でしょうか?


静寂を求める日常

喧騒は健康に悪い。

そう主張するのは、ノルウェー在住の心理学者で静寂を専門に研究するオルガ・レーマンさんです。

〈National Geographic / 2024年11月17日〉

実際、騒音公害、具体的には85デシベル(騒がしいレストランレベル)を超える音に過度にさらされると、難聴高血圧ストレス不眠症の要因になる恐れがあるとのこと。

そうしたこともあり、レーマンさん

「日々の生活で、わずかでも静かな時間を持つことは、ストレスを調整し衝動を抑えるのに有効です」

と話していらっしゃいます。

こうした意識は若者世代で広がっているようで、例えば昨年、TikTokではサイレントウオーキング大流行するという現象が起きました。

さらに、数日間静かに瞑想したり、「ダークネス・リトリート」(暗闇の中で数日間過ごすこと)を実践するなど、より思い切った行動に出る方もいる。

例えば、アメリカンフットボール「NFL」でクォーターバックとして活躍するアーロン・ロジャースさんオレゴン州スカイ・ケイブズ・リトリート体験したという話題は記憶に新しいところです。

ほかにも、ジョージア州に拠点を構え、野外レクリエーションを通じて自然愛好家の交流を図っている団体「ピース・イン・ザ・ワイルド」は、会話禁止ハイキングを、瞑想を取り入れたグループ活動へと発展

さらに、読書好きな私が興味を惹かれるのは、「サイレント・ブック・クラブ」

読書家が集まり、会話をせず、1時間読書を楽しむことを活動にしている。

最近は、BookTok(ブックトック)やBookstagram(ブックスタグラム)といったソーシャルメディアのサブコミュニティを通じて、人気が急上昇しているのです。

身近な場所で楽しむ静寂タイム

より身近な例でいえば、アメリカのスターバックスの取り組みです。

全米で1000軒以上の店舗で、「バッフル」という吸音する天井デザインを導入すると発表しています。

そして日本でも、この静寂タイムは広がっているのです。

例えば、東京のプライベートサロン「ヘアーワークス クレド」では予約の段階どの程度会話するかを選べます。

〈FIFARO.jp / 2024年11月26日〉

●普通に会話
●会話少なめ
●会話なし

3段階あり、会話なしを選ぶ人60%とのこと。

サロンオーナーの野口高宏さん

「2014年当時、日本国内でこのようなオプションを独自に提供している美容室は他にありませんでした。最初は、内気な人向けのサービスと思っていましたが、何年かするうちに、静かに一日を過ごしたい人もいることに気づきました」

とコメント。

確かなニーズを感じていらっしゃいます。

また、アパレルブランドのアーバンリサーチは、買い物中の意思表示ができるショッピングバッグを店内に用意。

●透明なブルーのバッグ…販売員から声をかけられたくない人用
●無色のバッグ…アドバイスを受けたい人用

この取り組みはお客さんの支持を得て、約10%の方青いショッピングバッグを選択しているそうです。

飲食店でも新しい動きが見られています。

寿司チェーンの「くら寿司」では、注文は全てスマートフォンでQRコードをスキャンして行い、寿司ベルトコンベア直接テーブルに運ばれます。

また沈黙を味わうカフェも登場。

大阪のカフェ「清浄|《しょうじょう》」では、入店すると会話禁止を知らせるカードを渡されます。

どうしてもコミュニケーションが必要な場合は、絵文字入りのプラカードで対応。

もともと、こちらのお店は耳が聞こえない、あるいは聞こえづらい方が主に働いていることもあり、そうした方々が働きやすい環境でありながら、お客さんは静寂で心を落ち着かせることができるという、両立を叶えたカフェなのです😊

脱「静か過ぎるオフィス」

一方、静か過ぎることに不便を感じることもあるでしょう。

例えば、オフィスです。

シーンと静まり返ったオフィス

そうした空気感の中で、ちょっと話しにくいことを同僚と話さないといけない時、皆さんはどう思いますでしょうか…?

何だかみんなに聞かれているようで落ち着かない

そういう気持ちにならないでしょうか?

そこで、パナソニック エレクトリックワークスは、そうした気まずさを解消するために「環境音ソリューション」という新製品を開発。

オフィスに適切な環境音を流すことで、従業員の「働きやすさ」向上をもたらしてくれるのです。

〈CNET / 2024年11月8日〉

こちらの製品は、インテリア風の据え置きスピーカーと、天井設置型スピーカーの2つを用意。

小鳥のさえずりは活気のあるラテン夕方は落ち着いたジャズといったサウンドを流すことができます。

また面白いのが、話し声をかき消す「マスキング音」を再生できること。

人の声の周波数に音色を調整した渓流音などを流し、話し声を自然にかき消せるような仕組みになっているです。

当社でも、昨年の6月オフィスを移転してからは、インストゥルメンタル音楽を流すなどしながら、同僚同士が話す際に、気まずい空気にならないように環境を整えています〜

〜ということで、本日は「静寂」について語って参りました。

明日は静寂の恩恵で完成した講演資料を以って、しっかりとスピーカーを務めたいと思います🫡

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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