AIも「失敗から学ぶ」時代に
vol.75
アメリカの新興企業「Figure AI(フィギュアAI)」という企業をご存知でしょうか?
同社ではAIを活用した人型ロボットを開発しており、ChatGPTなどを開発した「OpenAI」や、アメリカの半導体大手「NVIDIA」などから総額6億7,500万ドル(約1,000億円)の出資を受けたことが話題になりました。
〈Tokyo FM+ / 2024年3月9日〉
人型ロボットといえば、人手不足に悩む業界においての省人化に大きく寄与すると言われています。
その分野は、倉庫業務や運輸業、そして介護の仕事など多岐にわたっております。
そんな希望の星になり得る人型ロボットですが、どれぐらい凄いのか、1本の動画を見ていただけると分かるでしょう。
〈Figure Status Update - AI Trained Coffee Demo〉
こちらは、人型ロボットがコーヒーを1杯淹れてくれる姿を撮影したものなのですが、非常になめらかな動きで作業をこなしています。
そして驚くべきは、このスムーズな動きよりも、このロボットが「失敗から学習できる」ことにあります。
実は、この作業がスタートしたばかりの初期段階では、カプセルがうまくセットできないなど、何度も作業を間違えていたそうです。
そうした失敗の経験をもとにロボットが作業を修正し、コーヒーをつくれるようになっている。
つまり、人間の指示なく自らミスを改善できるというわけです。
あらゆることができる「汎用AI」ではなく、限定的な範囲の学習ですが、身体的な動きを学習できるのは、非常に画期的なこと。
また一歩、大きなAIの進化を目にすることができました。
というのは、今後はロボットたちの間でも常識になるかもしれませんね…😅
一方で、私たち人間社会は、まだまだ「失敗を許さない文化」や「先例主義」が根深く根付いています。
よく正確性や勤勉さはAIに勝てないから、人間は「遊ぶことが仕事になる」という話を聞きますが、「失敗」も同じなのかもしれません。
AIは人間よりも、より正確なところから始めて、素早く修正できるようになっていくでしょう。
そうなると、人間は「失敗することが仕事」になっていくかもしれない🤔
とんでもない挑戦をして、とんでもない失敗をすることで、新しいものが発見されていく。
その発想の飛躍と、遊び心をもった挑戦心にこそ、次の時代の鉱脈がある。
少なくとも、失敗を恐れて、無難に仕事をするよりか、もっと毎日が楽しくなるような予感がしますね〜
そんな風に感じられた人型ロボットの進化でした😊
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