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大人の努力は「がんばらない」
column vol.923
最近、【大人の「成長」を考えてみた】という記事で、成功・成長の地図を広げた際、最も大切なのは現在地を把握することだと書きましたが
今日は「努力を継続すること」についてフォーカスしたいと思います。
最近、リアルの場でも私がnoteをやっていることを知る人が増えてきて、ちょいちょい「凄いですね、毎日記事を書くなんて」と言われる機会があります。
本人的には「それよりも記事の内容を褒めてほしいな〜」と思うのですが(笑)、それは置いておいて、きっと私の努力は「がんばらないこと」を大切にしているからだろうなと感じています。
大人の努力はがんばらないことが鉄則
今日はそんな話をしていきたいと思います。
大人は「がんばらない」方が良いワケ
私も気がつくと今年47歳になるので、おじさん中のおじさんになってきた気がします。
そんな「おじさん of おじさん」は無理をすると必ず後日「倍返し」のマイナスが待っています。
スポーツをしている方なら分かりやすいと思うのですが、必要以上にハードなトレーニングを行うと、ダメージ(疲労)の蓄積がハンパない状態になってしまいます。
それによって練習のパフォーマスが逆に悪くなってしまいます…
そして、ケガなんてしてしまいますと、なかなか治らないし、完治したと思って無理をすると、また再発することが多いのです…
若い頃とは圧倒的に体が変わってきている…(涙)
これも地図の中の正確な現在地を把握する上で大切にしておきたい認識です。
しかし、人間とは不思議なもので若い頃から精神的にはそんなに変わらないと思っているので、昔と同じようなテンションで努力してしまう傾向にあります。
特に調子良い時は「よし今日はちょっと予定よりも体を追い込んじゃおう」とトレーニングの強度を予定よりも上げてしまい、そのダメージにより、次の日からの計画が大幅に崩れ、逆にマイナスになってしまうことが多いのです…
スポーツは体にハッキリ出るので認知しやすいですが、仕事や勉強など比較的頭を動かすものに関しては、体のダメージがよく分からず、危険を察知できていない可能性があります。
しかし、代わりにしっかりと心が反応しているので、何となく憂鬱な気分にはなる。
noteも毎日書いていると、時折憂鬱な気持ちになるのですが、そういう時は大抵努力し過ぎている自分に気づきます。
人間は欲深さを持っており、ついつい「もっと、もっと」となってしまいがちなので、キャパを超えない努力も併せて心がける必要があります。
食事もバランスが大事なのと同じで、努力もバランスが大事なのです。
がんばらない「環境」をどうつくるのか?
最近、継続力を持つための「モチベーションサイエンス」という言葉が聞かれるようになりましたが、東洋経済が出した『科学的に証明された 自分を動かす方法』にも、「環境」をいかにつくり出すかということが書かれています。
〈東洋経済オンライン / 2023年2月10日〉
例えば、ダイエット中の人は冷蔵庫の中に甘いものを入れないとか、トレーニング器具をなるべく目の付くところに置いておくとか。
継続しやすい環境を整えることが非常に重要になるということです。
私がnoteを書く上で一番大切にしている環境設定は「通勤電車内で書く」ということ。
往復で2時間。
逆に言えば、電車に乗りながらでも2時間で書ける内容を毎日書くように心かげています。
クリエイティブは高みを望めば果てしなくなってしまうので、条件設定をし、その中で満足できるクオリティを求めないとキリがない。
他にもやることはいっぱいあるわけですから。
文字数は初期1000字前後から始まり、今は3000字を超えることも増えていますが、ここも基本はこだわらない。
2時間の中でできることを基本としているので、時に2000字前後になる日もありますが、コンディションを含めた満足を優先するようにしています。
昨日の自分と勝負しない
それから、特に気をつけているのは、過去の自分に囚われないということです。
普通は昨日の自分よりも “今日の自分” 、今日の自分よりも “明日の自分” と、クオリティも日々ステップアップしていきたいところですが、人間の成長はそんなに急速に図れるものではない。
昨日の自分に負けてしまうことだって多々あります。
それに、毎日ホームランを狙っていたら心が苦しくなります。
今の実力といっても調子によって変わりますので、「絶好調な自分」「普通な自分」「調子の悪い自分」など、調子に合わせて自分の実力をランクづけしておき、普通の時は「確実にヒットを狙おう」とか、悪い時は「バントでつなごう」など、どんな自分でも稼働できるようにしておくことが得策です。
一番マズイのは、ピークの自分を基準にしてしまうこと。
こうなるとただただ苦しいだけです…
もしも、毎回「面白くしなきゃ」と思っている方がいらっしゃったら、次の話を思い出していただけると幸いです。
『笑っていいとも!』のプロデューサーを務めていた横澤彪さんがかつて仰っていた言葉です。
帯番組は毎回(毎日)面白い番組をつくるな
毎日、100点満点の面白い番組をつくると視聴者も疲れてしまう。
毎日、手の込んだフランス料理のフルコースは食べられないわけで、食べた次の日は素食が恋しくなるわけです。
そんなところと近いのかもしれませんね。
今の自分にこだわらない
ちなみに今朝、非常に嬉しいことがありまして、noterたちの熱き俳句・短歌・川柳の祭典「白熊杯」に出した句を、書道家の彩雪さんに作品にしていただきました!!!
その作品がコチラです!
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『白雪が 空を飾って 土癒やす』
めちゃくちゃ感動しましたし、こんな贅沢なことがあって良いのだろうかと未だ体が震えています…。
正直毎回、勉強不足のまま大会にこっそり臨み、本当にお恥ずかしい限りなのですが…、一方、大会に出続けたことで、こんな嬉しいこともあるということです。
とはいえ、当面は恥を偲んで参加するだけになってしまいますが…、、確実に俳句に興味は湧いてきているので、10年後、20年後に白熊杯に出たことがつながれば良いなと感じています。
note記事も、もしかしたらこの後、仕事やライフステージの変化で今のように書けなくなったとしても、不定期+毎日のつぶやきなど、できる限りで続けていこうと思っています。
続けていれば、またいつか時間が生まれた時に今の自分のレベルから上乗せできますから。
とにかく大人の努力に無理は禁物。
note以外もそんなスタンスで成長を楽しんでいきたいと思っております!
ちょっと努力し過ぎて憂鬱になっている方に、少しでも届けば嬉しい限りです。