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「誰でもできる」を高める

vol.113

最近、プレジデントオンライン【なぜマックのハンバーガーは世界一売れるのか…サイゼリヤが「おいしい」以上に「いつも同じ」にこだわる理由】を読んで、企業価値を高めていくためのヒントを得ることができました。

〈PRESIDENT Online / 2024年6月10日〉

サイゼリヤでは、例えば「パスタをクルクルッと巻いたオシャレな盛り付け」を良しとしないそうです。

そうそう、こんな感じのイメージですね。

…でも、オシャレな盛り付けの方が良いと思うのですが…、どういうことなのでしょうか…?

この考えのもとになるのが

スタッフ全員ができないような特別なことはやらない

ということです。

なせなら、サービスを揃えないと逆にお客さんの不満につながってしまうからです。

例えば、A店ではオシャレに盛り付けられていたのに、B店ではできる調理スタッフがいなければ、お客さんは不満になってしまうでしょう…

ですから、今日入ったアルバイトでも盛り付けられるようなものにするわけです。

その代わり、きちんと「当たり前品質」を徹底する。

当たり前品質とは、「あって当たり前」で、「ないと不満」を感じる品質要素のことです。

それは

●いつでも、どの店での同じ味
●キレイで整頓されている
●トイレが清潔

といったような、国内1000店従業員数1万人の規模のスタッフが統一できること

常にベースラインは一定で、そこさえ外さなければお客さまの評価は変わらない、そういう品質要素です。

こうした当たり前の積み重ねで、いつ行っても「違い(裏切り)がない」という企業価値を高めていく。

この当たり前品質というのは、仕事が属人化しやすい私たちのようなマーケティング・クリエイティブ業界にとってもヒントになります。

自社が「当たり前のこと」としてクライアントに提供しなければならないベースラインは何なのか?

ここを意外と曖昧にしてしまう部分があるので、しっかりと明確化していきたいと感じています。

そして、さらに「誰もができる当たり前のベースライン」上げていく意識も大切でしょう。

例えば、「コエドビール」や抹茶カフェ「nana’s green tea」ブランディングを手掛けてきた株式会社エイトブランディングデザイン代表の西澤明洋さんは、「フォーカスRPCD®︎」というメソッドを確立しています。

「フォーカスRPCD®︎」の概念図 / エイトブランディングデザイン

こうした誰でも結果の出しやすいメソッド・ノウハウをつくり上げていくことが、経営者に求められることだと改めて感じました。

また、優秀なチームリーダーの方は、自身で築き上げてきたスキル・ノウハウを見える化し、チーム力向上につなげていけると理想的ですね。

メソッド・ノウハウを体系化し、誰もができるようにすることは難しく、それができるような人財になれば、確実に会社の中で特別な存在になるはずです。

(できる人は少ないと思いますので)

今朝、感謝投稿の中で「マーケティング・ブランディングの基礎を学び直している」と話しましたが

私も、自分の成長ということではなく、基礎や世に出ている様々な理論学び直して、これまでの実践経験を掛け合わせながら自社のメソッド・ノウハウを生み出していきたいと考えております。

そうして、自社の提供できる価値の底上げをしていく。

そんなことを今後の目標にしていきたいと思います。

ちなみに、ベースラインの向上への意識は、ブランドを立ち上げてきてから常に試行錯誤して高めてきた歴史が綴られている『ユニクロ』(杉本貴司・著)というからも刺激を受けました。

今回の記事が、皆さんの会社の、チームの、当たり前品質目を向けるきっかけになれば嬉しいです😊

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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