悟空とまる子の人生学
column vol.1155
日本を代表する少年漫画の第一人者として知られる、マンガ家の鳥山明先生、そして、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』のまる子役を務めた声優のTARAKOさんの訃報。
80年代、少年の頃の私は、マンガやアニメから多くのことを学んで育っただけに、恩師に旅立たれたような感覚すらあります。
特に、「友情」「努力」「勝利」を掲げる『週刊少年ジャンプ』は、まさに私の人生哲学の土台をつくったとも言えるでしょう。
そこで、本日は鳥山明先生の代表作の1つ『ドラゴンボール』と、TARAKOさんが役を演じた『ちびまる子ちゃん』に出てくる名言から、生きる上でのヒントを感じ取りたいと思います。
劣等感から解放される “おまじない”
『ドラゴンボール』の中で今の自分を一番つくってくれたのが、主人公である孫悟空の
という言葉だと感じております。
誰でもコンプレックスをもつ瞬間があります。
しかし、「必死で努力」すれば、人生が変わるかもしれない。
そんな期待に胸が膨らんだ少年の頃の自分を思い出します。
「努力」といえば、「超聖水」の話が大好きです。
悟空は、その伝承を信じてカリン塔に向かいます。
…ところが、目の前にそびえ立つカリン塔は、雲の先まで頂上が見えない果てしなく天まで続く塔…
それでも悟空は必死に登り、さらに、カリン塔を預かるカリン様と必死に争奪戦を繰り広げた末に、ようやく超聖水を手にすることができます。
…ところが、…それが何と、ただの水であることが分かるのです…
「騙された!」と怒る悟空に、カリン様は
と種明かしをしてくれます。
つまり、果てしなく天まで登るカリン塔とカリン様との争奪戦自体が己の力を何倍にもするトレーニングだったわけです。
そんな人生の本質を、池少年は学んだのでした。
ちなみに、その後、必死に努力してみたことで「努力」も才能であることに気づきます。
そして凡人が努力をし続けるためには「スキであること」「スキになること」が重要であると知ります。
さらに、努力にも「型」、つまり「自分に合ったカタチ」があることに気づきます。
私は元プロ野球選手のイチローさんの
という言葉に出会って開眼したわけですが、それも「必死に努力」した過去があったからこそだと捉えています😊
まる子は大人の先生でもある
続いては、『ちびまる子ちゃん』の名言です。
…正直言うと…、子どもの頃はあまり観ていませんでした…
ただ、妻が最近も、近所の中学生に「ちびまる子ちゃんだぁ〜!」と言われるぐらいまる子に似ているので、非常に親近感を持っています…(笑)
そして、そんな彼女がよく日曜日にアニメを観ているので、結婚してからよく観るようになりました。
ちびまる子ちゃんは、大人もドキッとする名言の宝庫で、「明日は月曜日かぁ…、アレとコレが憂鬱だなぁ…」と思ってアニメを観ていると
と、まる子が言ってくれます😅
そして、まる子の父、ヒロシが
と、さらに背中を押してくれるのです。
ヒロシといえば、他にも
という言葉は、多くの人の共感を呼んだことでしょう。
そして、今の自分が一番共感するのは、まる子の母、すみれの
という言葉ですし、いつかはまる子のお婆ちゃん、こたけのように
と言えるような自分でありたい。
このように挙げればキリがないほど、ちびまる子ちゃんは名言の宝庫なのです。
何かお悩みのある方は、日曜日のアニメを観ると、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ😊
古都「京都」からクールジャパンを発信
最後は未来について話して、締め括りたいと思います。
京都府京都市のJR「京都駅」西口改札前に、3月15日(金)〜4月11日(木)に、週刊少年ジャンプの人気作品を中心に、さまざまなキャラクターグッズが並ぶ「期間限定 JUMP SHOP京都店」がオープンします。
〈いこーよニュース / 2024年3月6日〉
「JUMP SHOP」は、「楽しい、おもしろい、心地よい」をコンセプトにした、集英社公認のオフィシャルライセンスショップ。
『ONE PIECE』や『僕のヒーローアカデミア』、『呪術廻戦』など、多くの人気作品のグッズを展開しています。
そして、今回の京都でのポップアップでは、鳥山明先生によって描かれたオリジナルキャラクター「ジャンタ」も、京都バージョンとなるそうで、ファンに新たな喜びを提供してくださっています。
他にも特別なアイテムが揃うそうなので、お近くの方、京都に近々行く予定の方は、ぜひぜひ会場を覗いてみてくださいませ。
ということで、本日は【悟空とまる子の人生学】と題して、同作品から得られた人生のヒントをお届けして参りました。
楽しい作品を提供してくださった鳥山明先生と、日曜日に明るい声を届けてくださったTARAKOさんには大変感謝しております。
そして感謝といえば、まる子の母、すみれの、この言葉を今後の人生でも大切にしていきたいのです。
ちゃんと「ありがとう」を伝えられる人間でありたい。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました🙇🏻🙇🏻🙇🏻