賃金と物価の交差点
column vol.1269
エネルギー費用が上昇する中、電気代やガス代の請求に恐々としている方は多いことでしょう…
政府は今月から10月までの3ヵ月間、「酷暑乗り切り緊急支援」と題して電気・ガス料金補助を再開していますが、当社でも「猛暑応援手当」を全社員に支給しています。
今月6日に厚生労働省が公表した6月の勤労統計調査によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比1.1%増。
27ヵ月ぶりのプラスになりましたが、今後の展開はまだ読めませんし、まだまだ賃金の上昇よりも、物価の上昇を感じている方が多いでしょう…
賃金と物価。
気になるこの2つの関係について、本日は語りたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
上昇続く「カレーライス物価」
物価上昇を実感する上で面白い指数があります。
それは「カレーライス物価指数」です。
〈まいどなニュース / 2024年8月4日〉
これは、食卓のカレーライスをつくる「費用」のこと。
帝国データバンクが発表した「カレーライス物価指数調査(2024年5月)」によると、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)をもとに算出した、カレーライス1食当たりのトータルコストは「323円」。
2015年以降の10年間で最高値を更新したことが分かったのです。
ちなみに、1年前の2023年5月の298円から「25円」増加。
安価で手軽に調理できるカレーライスのコスト負担増が続いているというわけです…(汗)
「カレーライス物価を構成する費用」の内訳をみると、最も費用が高いのが「カレー具材(肉・野菜)」(200円)で全体の約6割を占め、昨年同月から15円の増加。
円安の影響で値上がりが続く輸入牛肉のほか、天候不順でニンジンなど野菜類も高値で推移していることが影響しました。
農林水産省の発表では、ジャガイモ(バレイショ)とニンジン、タマネギの各価格は、いずれも「平年を上回って推移する」としていることや、コメ、輸入牛肉も当面は価格の下落が見通せないことから、「6月のカレーライス物価」も過去最高値の更新が見込まれています…
…ただ、いずれにせよ、そもそもお米も令和の米騒動で入手困難になっていますので、我が家ではしばらくカレーライスは食べられそうにありません…(涙)
節約のヒントを川柳から
政府は「賃金と物価の好循環」で経済活性を図ろうとしていますが、現実的には一般家庭の食卓では節約志向がより高まっているのではないでしょうか?
そうした中、1,200 万人以上の方が利用している国内最大級のポイントサイト「モッピー」を手掛ける株式会社セレスが「節約あるある川柳2024」を実施。
俳句の日である8月19日、つまり今日、入賞作品が発表されました。
〈PRTIMES / 2024年8月19日〉
応募作品938件の中から一般投票の結果、
が大賞に決定いたしました。
「ポイ活(節約)」と「新札(今年らしさ)」が重なり合う素晴らしい作品ですね😊
ちなみに、副賞の1つが
だったのですが、最近は小売の現場でも商業施設を暑さの避難所「クーリングシェルター」として提供するなど、新しい動きを見せています。
家のエアコン代を節約するため、日中外出する人が増えている。
地球沸騰時代ならではの夏の光景が広がっているのです。
1000万円を節約するヒント
節約ということで、もう1つご紹介したいのが、時短節約インスタグラマーのくぅちゃんさんの節約ノウハウです。
くぅちゃんさんはフォロワー数が14.4万人の人気インフルエンサー(2024年8月19日現在)。
何と!6年間で1000万円節約した強者なのです。
〈au Webポータル NEWS / 2024年8月17日〉
くぅちゃんさんが伝授する3大「食費の節約術」がこちらとなっております。
最近、節約だけではなくフードロス削減という観点から賞味期限切れの食品を生み出さないように、(1)と(3)は我が家でも行っていましたが、(2)は目鱗です…!
確かに、お腹が減っていると買い物の量が増えてしまうというのは納得しちゃいました(笑)
今後はお腹を満たしてから出かけるように心がけたいと思います🫡
自信のある人のみ応募できる求人
物価高、節約ときたので、最後は賃金についての話で締め括らせていただきます。
厚生労働省は今年、最低賃金について全国加重平均で過去最高となる50円(5%)増の時給1054円とすることに決めましたが、今年、夏のプラチナバイトとして話題になった企業があります。
それは、栃木県にある「那須ハイランドパーク」です。
何とその時給は2500円!
栃木県の最低賃金が954円のため、約2.6倍にもなるのです…(驚)
〈FNNプライムオンライン / 2024年8月6日〉
普段の那須ハイランドパークのアルバイトも1100円~1300円ぐらいの時給。
それに比べても、ほぼ倍の金額だということです。
という条件で、募集定員が10人に対し、8月6日時点で既に100人を超える応募があったそうです。
仕事内容は、お土産や肉巻きおにぎりなどの食べ物の販売・接客。
「人手不足による高待遇?」と思いきや、そうではないようで、人材の掘り起こしが目的とのこと。
同社では
と期待して行ったのです。
その証拠に、希望者には社員への登用も検討しているとのこと。
サービス業は“人が命”。
非正規社員の中のお宝人財と出会うための先んじた一手ということでしょう。
募集要綱には
という強い一文があり、まるでタレントオーディションのような緊張感を感じます。
人材不足で悩んでいる企業が多い中、お宝人財を求めるという新しい風。
しかし、この風はきっと近い未来のスタンダードになるでしょう。
非常に考えさせられた那須ハイランドパークの挑戦でした。
自社の経営に得た刺激を活かしていきたいと思います…😅
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
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