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2023年4月の記事一覧
知らなかったと気づくとき (創世記28:10-22, マタイ5:43-48)
◆ヤコブという人物
聖書をさあ読もうという気持ちの方がいたとします。新約聖書を開いてみたら、1頁めで挫折した、そんな話を聞くことがあります。殆どカタカナだけで、意味の分からない名前が並んでいる、あの頁です。但し、旧約聖書の最初は、そうではありません。創世記といいます。創世記は、お薦めです。物語性に富み、わくわくさせてくれると思います。最初の方は、有名な天地創造やアダムとエバ、ノアの箱舟なども登場
生きること (フィリピ1:20-21, ローマ8:37-39)
◆パウロの拘束状態
私にとって、生きることはキリストであり、死ぬことは益なのです。(フィリピ1:21)
突如このような言葉をぶつけられたら、ひとは引いてしまうかもしれません。もうお帰りの準備をされる方が現れないかと心配です。でも、本日は、パウロのこの言葉を受け止めていけたら、と願っています。
歴史的には、研究者の多大な苦労があり、これはどうやら本当にパウロが書いたものであろうと疑われず、
見ることは信じること (ヨハネ20:1-31)
◆復活の物語
「村上復活」がしばしTwitterのトレンドに入っていました。先月21日の、WBC決勝大会のメキシコ戦の報道です。それまで不振に喘いでいた村上選手が、逆転サヨナラ打を打ったことでした。
このように「復活」という言葉を、私たちは当たり前のように使います。しかしそれは、かなり比喩的な意味のようにも感じられます。聖書において「復活」は、「死んだ者が生き返ること」以外の何ものでもありま
そこにいたのか (ヨハネ19:1-37)
◆十字架刑
十字架。口にするだけで、胸が一杯になることがあります。アクセサリーではないのです。ファッション・アイテムではないのです。死刑台なのです。世にも残酷な死刑台です。
残酷な死刑台というと、私たちはしばしばギロチンを思い出します。しかしギロチンは本来、フランス革命後、「受刑者の苦痛を和らげる人道目的」で開発された死刑台だったそうです。苦痛が持続しないというのです。それに対して十字架刑は