常に不登校予備軍だった話 #1
普通の主婦である私の事を書いて見よう。
平凡な私は公立の小中に通い私立の高校を経る。
ただ一つ皆と違うのは、保育園や幼稚園という物に通った事がない。
父親がニートで経済的に苦しいのと、祖母が居たからという理由で通わせてもらえなかった。
物心ついた頃には、二つ上の兄は学校に通い、忙しく家事をしている祖母は相手などしてくれない。
つまんない。つまんない。
道路に出るのは危ないからと、禁止されてるしどう毎日を過ごしていいか分からなかった。
そして私はあみだした!キリッ
その間の過ごし方はボーッと空を眺める。(いや普通)
日向ぼっこをする。(おばあちゃんか?)
そういえば、ニートの父親はうちにいたはずなのに、存在感なかったな。なにしてたんだろう?
(今、突然湧き上がる疑問)
そんな閉鎖された環境で過ごした私が、学校で皆んなに順応するのは大変な事だ。
勉強もスポーツも苦手。
ダメダメ尽くしの私にとって学校に行くというのは苦行でしかなかった。小学1年生の時の先生は新任の女の先生。優しい先生?怖い?でも女の先生だから優しそう。
期待はすぐに裏切られ、若干の贔屓を感じ始める。というか、この先生いつも機嫌が悪いのか?いや、私への当たりが強い気がする。
そんな感じで私の学校行きたくない病が発症するのに1週間と、かからなかった。
当時辛いTOP1は給食だった。
元々少食の私。完食出来るはずもなく。
どうして給食全部食べなきゃいけないのー?
昼休みにくい込んで、皆が遊んでいる中、一人給食を食べる私。泣いて嗚咽で飲み込めない。
黒板の横のデスクに座ってる先生を助けをこうように何度も見つめるが、作業中か敢えてなのか目も合わせてくれない。
そんな時、クラスの一人の男の子が、私の席の前にやって来て
「頑張れ」
「あともう少しだよ!」
本当に温かい励ましの言葉。
あの時の私には彼が神様の様に神々しく輝いて見えた。
チョロい私はすぐに彼の事を好きになったのだが
そんな彼の応援も虚しく完食なんて出来るはずもなく、掃除の時間の前に先生が立ち上がり仏頂面で私の席に近づき
「もういいよ」
と許しをくれた。
ようやく拘束から脱する事が出来た。
その後、私にとんでもない悲劇が
起きるのだが、
それはまた次回の話で。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
#忘れられない恋物語
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