常に不登校予備軍だった話 #3
教室で大ピンチ!
前回のお話はこちら⬇️
思えば、私は学校でほぼ喋る事がなかった。
いや喋る気がなかったのか。あまり誰かと喋りたい欲がなかった。
というか家でもずっと孤独だった。
玄関で日向ぼっこしながら爪を噛む。
そんな子どもだった。
で、それが当たり前だったのであまり、会話する事に意味を見いだしてなかったのかもしれない。
そんな私が唯一、他人の会話の仲間に入れて欲しいと思った事が一度だけあった。
給食の君とボーイッシュな女の子が、聖闘士星矢の話をしていた時だった笑
だって給食の君も聖闘士星矢も好きだったんだもん。
彼が聖闘士星矢の文房具を持って来ていてボーイッシュな彼女が話しかけていたのだ。私は耳ダンボで聞いていた笑
物すごーく……その中に入りたかったのだけど、会話しているボーイッシュな女の子は少しだけ苦手だった。
いつか2人含む何人かのクラスメートと遊んでいた時、私が鬼になってしまって、彼女が私の背中をポンッと押してひとこと
「ほら!好きなんでしょ!」
と給食の君の方へ押しやったという事があった。
何で知ってるのかという驚きと、気持ちがバレていて恥ずかしくてアワアワ💦した。
だから、今私が2人の会話に入ったら、またあの子に勘ぐられてしまう。
結局、会話に入る事は出来なかった。
二学期が始まり今日から新しい先生だ。
皆期待に胸を膨らませていた。
今度の先生は落ち着いた感じの年配の女の先生。
良い先生そう。
最初のイメージはそう感じた。
確かに良い先生だったのかもしれない。
しかし私にとってはそう言えなかった。
しっかりと芯を持っていて、礼儀や忘れ物などに厳しく、それがなされていない者には罰を与えた。
当時の自分はどちらも備わっていない上に教えられても実行する事が出来ない(理解出来ない)
ある日、私は家に持って帰るのを忘れていた創作物を隠してしまい、何とかやり過ごす事は出来ないかとジタバタしていたら、先生に呼ばれ何か隠していないか詰め寄られた。
泣きながら、私はそれを隠し続けたが、とうとうバレた。
今思えば、創作物はそれ以降、学校で使う事はない物だし、持ち帰るのを忘れていただけなので、何も悪い事はしていない。
だが、バレたという事実に、更に絶望して混乱し泣きじゃくり、この時、先生がなんて言ったのか覚えてない。
そんな私の事を先生が母親に
「浮世離れした感じのお姫様みたいな子」
と、良いように表現していて母親は嬉しそうだったけど、私は全然嬉しくなかったし、むしろ嫌でたまらなかった。
この頃から私は学校を休みたがるようになった。