#日記
高倉健/父生前の日記
昨日、高倉健氏の訃報を父とホームで知る。
以後、父はまたしても、ナーバス。
死に遅れた、死にたい病に取り付かれている。
「健さんより、オレは年上ったい、あぁ、長く生き過ぎた・・死ぬにも死ねん。
いつまで惨めな奈落で過ごさにゃならんとか!」
父の舎弟たるオジサン曰く
”会長!死んだときが寿命です”
実に端的ながら真理だと思う。
幼い頃から不在の多い父との数少ない思い出は映画鑑賞である。
七つのお祝い:母思ふ
着道楽だった我が母は
当事、裕福だったこともあり
馴染みの呉服屋から定期的に和服を購入
部屋中に広がった色彩の洪水に
子ども心に胸ときめかしたことを
覚えております
桐の箱に(多分)入った着物や帯を
美貌の母は目を細め乙女のような嬌声あげて
テーブルいっぱいに広げられたそれらを手に取り
見惚れておりました
幼稚園、年長の6歳ーわたしの数えで七つのお祝いに
母が選んだものは