わたしをうごかすもの(1/23)
2023.1.23雑記
今日は休日。前からチャンネル登録している、本屋UNITE(ユニテ)さんの店主の本紹介を見た。
UNITÉ channel【三鷹・本と珈琲の店】 https://youtube.com/@unitechannel4078
そこで紹介されている本のことが段々気になってきて、よし読もうと決意。
まずスマホで一番近い図書館の蔵書ページを開いて検索。うん、ない。
その本は最近刊行されたばかりで、大きな図書館ならまだしも、その図書館に置いていないことには納得だった。
Kindleにもあるけれど、その本の装丁が好きなので、できれば紙の本で買いたい。
自分が住んでいるのは、市としては恐らく全国的に見て栄えている方だけど、住んでいる町はその中でも田舎の方で、マイナーな本まで置いている本屋さんまで行くには電車で乗り継ぐ必要がある。
近くには自転車で15分ほどの場所に、それほど大きくないイオンがある。
イオンの中のチェーン店の本屋にも、もしかしたら置いてあるかも知れない。
気晴らしも兼ね、自転車で向かうことにした。
もしかしたらないかもなと思いつつ。
1月の空気は冷え込んでいて、頻繁に乗らない自転車は錆び付いてギイギイを音を立てて緩慢に進む。
「うちには置いてないですね。すみません」
そうですか、ありがとうございます。と物分かりのいい顔でうなづく。
さて、その場でKindleで試し読みしてみると、確かに興味深い本である。
ボタンひとつで買おうと思えばそのまま買えるけれど、なんだかその本は電子の活字よりも、紙に刷られた文字で追った方がじっくりと味わえるような気がした。
Googleマップで調べてみると、ここから1キロほど離れた場所にTSUTAYA書店がある。
以前から気になっていたので、そちらにも行ってみることにした。
そこになければ、また別の機会に大型書店か確実に置いてある書店に行こう。
またもや運動不足解消も兼ねて向かい、ぜいぜいしながら蔵書検索をする。
「在庫なし お取り寄せ」
ないかもしれないとは思っていたけど、TSUTAYAくらい大型であればあるんじゃない?とたかを括っていた気持ちもある。
もちろん、行く前に電話を一本かければ良い話で、わざわざ自転車を漕いでまで本屋に行くのはもはや愚かである。
でも、欲しい本を求めて居てもってもいられないのは昔からなのだ。
いま、すぐに手に取りたい。
わたしをうごかすのはいつもそんな衝動である。
ただ、本気でその本を今日中に手に入れたかったのなら、はじめから大型書店かその本を取り扱っている本屋を調べてそこに電車で行けば良かったのであって、つまるところ今日の本気度はそれほど高くなかったのでした。
というのも、今日は給料日前で、今年の目標は節約で、その欲しい本はエッセイ本なのだけど1870円だった。
みなさんは、1870円の本って、安いと思いますか?それとも高いと感じますか?
今日の自分はそれを安いとは思えなくて、だから運試しも兼ね自転車を漕いだのでした。もしそこに在ったら買う。なかったら、来月買う。(結局買う。)
今年、本に使うのは、だいたい月に5000〜10000くらいが上限かなあと思っている。
Amazonプライムが400円で、Netflixが900円で、どんどんサブスクされる中、読書という趣味はどのような位置にあるのだろう。
大人しく自転車をギコギコ漕いで家に帰りながら、思う。
田舎の文化の享受しずらさ。無いのだから、享受しようがない。
最初から売れる見込みの高い本しか置けない、チェーン店の本屋について。
将来は、でっかい本屋と、でっかい図書館の近くに住む。