最先端の技術を学ぶ!「先端技術編」
こんにちは!探究学舎のホッシーです。
本記事では、現在三鷹校舎で行われている中高生向けのリアル授業の様子をお届けします!
中高生授業は、毎週水曜〜土曜の19時から三鷹校舎で開催中で、2ヶ月で1テーマを扱う形式(1テーマは合計8回で完結)です。
今回は授業レポートの第一弾として、昨年1月〜2月にかけて実施した「先端技術編」の授業の様子をお届けします!
授業内容
イントロどん!
突然ですが、先端技術(先端的な科学技術)とは?と聞かれて頭に浮かぶ技術はありますか?
授業を実施したのは2022年でしたが、例えば本記事を執筆している2023年5月時点だと、AI関連のサービスが大変話題となっています。
そこで授業ではまず、「みんながイメージする先端技術とは何か?」という問いを生徒にぶつけてみました。するとその回答として、AIや自動運転、仮想通貨などが生徒たちの口から出てきました。
ここで登場した技術以外にも、世界では日々多くの技術が生まれており、その進化のスピードは止まるところを知りません。
しかし!授業は全8回で完結しなければなりません。扱う内容には限界があります。では、この授業では一体どんな技術を扱うのか。
それはズバリ!「世界を大きく変える技術」です!
例えば、インターネットやスマートフォンは、私たちの生活を一変させ、世界を大きく変えました。授業で扱うのは、こうした未来を創る技術。なぜならそうした技術は、生徒たちの将来の職業選択や生き方などに大きな影響を与える可能性があるからです。
ただし、ここでポイントがあります。それは、どんなに知識があり、技術への理解が深い人であったとしても、「どの技術が世界を大きく変えるのか」予測することは極めて困難であるということです。
第1章「移動の技術」
例えば、第1章の授業では移動についての先端技術を扱います。
みなさんは、世界を大きく変える世紀の発明と言われたこちらの乗り物をご存知でしょうか?
ご存知の方もいるかと思いますが、こちらは〇〇ウェイという乗り物です。2001年に登場したこの移動技術は、自転車や徒歩に変わる未来の移動手段ということで、発売前から大注目を集めました。
世界を大きく変えた革新的なスマートフォン「iPhone」を手がけたスティーブ・ジョブズでさえも「これまじヤベェ」と驚くほど。
では、ジョブズも太鼓判を押し、人々が大いに注目した〇〇ウェイがどれほど普及したのかというと。。。
なんと、全く売れませんでした。。。5年間の販売実績は、予想の100分の1程度。「どの技術が世界を大きく変えうるのか」予測するのは、ジョブズでさえ難しいのです。
だからこそ、授業ではこちら側が答えを用意することはありません。先端技術に実際に触れ、未来を変えうる技術とは何か自分で考えてみること。先端技術について興味を持ち、アンテナを張れるようになることをゴールとしています。
↑ちなみに、先端技術に実際に触れてもらうため、生徒たちが議論している最中はセグウェイに似た電動立ち乗り二輪車で周回していました。途中から生徒が追いかけてきましたが。。
授業構成のポイント
先ほど挙げたゴールを達成するため、本授業は以下のような構成で作成しました。
先端技術についてまずは、知ること。 次に実際に技術に触れ、体験すること。そして、手に入れた知識や実際の体験を元にして問いを立て、その技術の可能性について様々な角度から考えること。そして、その技術がどのように未来を変えるのか想像すること。
生徒たちが先端技術について知り、自分の頭で問いを立て、考え、体験し、理解を深めていく構成となっています。
中高生クラスでは、こうした問いを立て、考えることを非常に重視しており、立てた問いに対して、生徒たちが自分なりの答えを導き出すことこそが「探究すること」だと考えています。
授業を彩るアクティビティ
第1章の中盤では、移動の先端技術について探究を深めるため、これまで移動技術がどのように発展してきたのか、その歴史を学びます。
第1章のメインとなるアクティビティは、移動技術タイムライン。陸海空の移動技術がどのように発展してきたのか、発明された時系列順で並び替えるという内容です。
生徒たちは、それぞれの移動技術カードを並び替える過程で、技術が進化していくための条件や、どういった技術が世界を変えうるのかのヒントを手に入れていきます。
中には、予想もしなかった理由で発明された移動技術があったり、世界経済の仕組みや、都市の景観を変えてしまった移動技術があったり。
こうした移動技術の歴史や、社会に与えた大きな影響を学んだ後、授業の終盤では、現在開発されている最先端の乗り物を多数紹介します。
数ある最先端の移動技術の中で、どれが世界を大きく変えうるのかはまだわかりません。しかし、歴史からヒントを得ることで、生徒たちの技術を見る目が肥えていき、大変ユニークで熱い議論が展開されていました。
中高生たちの様子
このように中高生授業では、アクティビィティや議論などを通して、生徒たちが自ら考え、意見をアウトプットする機会を多数設けています。授業では他にも様々な内容を扱いますが、日々進化していく生徒たちの発想力や意見の鋭さには驚かされてばかりです。
また、授業を受けた後、NFTという先端技術についてのオリジナル授業を作成し、中学校で発表する生徒などもいました。
こちらの生徒は、友人から実際にNFTを購入したり、NFTに詳しいスタッフに取材をし、独自の視点を交えながら授業を制作していました。以下に、生徒が中学校で発表した際の様子を動画で載せておきます。
他にもアプリ開発をする生徒がいたり、先端技術を体験しに行く生徒がいたり。授業外でそれぞれ独自の探究が見られることも、これまた非常に楽しいのです。
今回のレポートはここまでとさせていただきますが、今後もこういった授業レポートを作成していきますので、ぜひご覧ください!!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
(ライター:ホッシー)