コラム「手引きは自分の中に」
午前中、書道をしようと思い道具箱を開いたら、購入時に添付されてくる取扱説明書が目に入りました。
「正しくきれいにお習字しましょう。
書道のてびき」
読んだ事はなかったけど、電化製品に取扱説明書が付いてくるように書道セットにも当然、取扱説明書が付いていました。
物にはほとんど取扱説明書が付いています。洋服なら、洋服の素材や取扱について触れられている品質表示タグです。
それを読めば
「こんな風に扱うのか」
基本的な事が分かります。トリセツを読むのが苦手なの、という方でも、ちらっと目に入っただけで、気をつけなければいけない事が大まかに把握できます。ですので、手引きというものはあって困る事はありません。
ふと思い浮かぶのは、
「自分の人生には手引きがない」
ということです。
組織にいる時は「目標」というものがあるので、学校生活や社会人生活では目指す方向が分かりやすいと思います。
個人で仕事をする場合は求められる事が手引きとなったり、自分の目指す事がまさに手引きとなるのではないでしょうか。
けれど、人生には手引きがないな、ふと考えました。
当然の事ですが、人生ばかりは進む方向の手引きがなくて、だからこそ、進む方向が分からず迷ったり、もがいたりする事があるのだろうと感じました。
ですが、人生の面白いところは、そんな風にもがいたり、苦悩する中で手引きが更新されていく事ではないでしょうか。
出会う人であったり、出会う本、物、映画、本、起こったこと。一見不遇な出来事と思える事さえ、後に自分の手引きとなっていくのではないか、自分の手引きについて考えると、そんな事を思い浮かべました。
人間の性格や本質がそれぞれ違うように、自分の手引きもそれぞれ違って当たり前なんだと思います。
無難をやり遂げる事も素晴らしいし、無難を超えてみる事も素晴らしい。生きている事自体が奇跡的に素晴らしい事だと思います。そして、どちらの場合も自分の人生です。
大切なのは、どちらの場合でもぶれずに続けていく事ではないかなあと思うのです。
様々な出来事を経て、完成していく手引きを今後に生かそうと思うかどうか、それさえも人それぞれです。
また、周囲の人の生き方が良くも悪くも見本となり、自分の気持ちを引き締めたり、落ち込む事もあるかもしれない。真似てみてすごく良かった、という事もあると思います。
若い頃なら「暇だなあ」と持て余していた時間が、毎日毎日、すごく一日があっという間で、時間の大切さを感じるのですが、私なりの手引きに誇りを持って人生を晴れやかに過ごしたいなあと感じた今日の書道でした。
今日も笑顔で過ごしたい、楽しい日曜日にしたいです(^ν^)☆彡
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