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常時接続の世界で我々が失ったもの
昨日、flyer book labのイベント「LIVE」にて、「スマホ時代の哲学」の前半の内容をプレゼンしてきました。著者の前で😇
せっかくなので、記憶の新しいうちに
プレゼンした内容をシェアします。
ーーーはじまりはじまりーーー
子どもを公園に連れて行ったとき。
親としてはケガをしないように
支えたり、ものによっては
一緒に遊んだりしますよね。
それにしても…なぜ彼らは
同じ遊びを延々と繰り返し
できるんでしょうね?←素直に疑問
何時間も公園にいると、
ふと「(退屈だな・・・)」という
感情が襲ってきます。
で、ついついスマホに手を伸ばして、
LINEの返信とかSNSを見ちゃうんですよ。
子どもをみながら、意識はスマホです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700174290667-jnbc2AA98G.png?width=1200)
いま、ここにあるはずの
現実の活動ですら、
マルチタスクの1つとして
取り込まれてしまったのです。
その結果、失ったものは2つ。
失われたもの①「孤立」
まずは「孤立」です。
他者から切り離されて集中する状態のこと。
![](https://assets.st-note.com/img/1700174368396-bZbTJncXqA.png?width=1200)
孤立したくても
常時接続の世界線に生きる我々は
さまざまな通知が。。。
同時並行してる分だけ、
ひとつひとつがおろそかになります。
(会議中のチャット返信とかね)
失われたもの②「孤独」
つぎは「孤独」です。
自分自身と対話している状態のこと。
(いつもの意味とちょっと違うよね)
![](https://assets.st-note.com/img/1700174602080-BSN3lYK2y7.png?width=1200)
人は、退屈を感じたときに
刺激やコミュニケーションを求めるのです。
子どもの公園遊びのときのわたしですね。
ここで注意したいのが、
「孤独」には否定的な含みはないということ。
つまり、寂しさのニュアンスはないのです。
・・・ん?どうゆうこと?
孤独って、イコールさみしさじゃないの?
って思いますよね。
ハンナ・アーレント氏による分類
ここで、孤立・孤独・寂しさを整理してみます。
哲学者ハンナアーレントは、
1人であることをこの3つに分解しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1700174777424-WiUKuwnvzw.png?width=1200)
注目したいのが、「孤独」と「寂しさ」を
しっかり分けていること。
「孤独」は「孤立」が必要である一方、
「寂しさ」は他者と一緒にいるときに
よりはっきりと表れるんだそうです。
だから、不安・退屈を感じ、
つながりが欲しくなる。
・・・困りましたね。でも大丈夫!
スマホがあるじゃないか!!!
こうして、ループが回されるわけです。
寂しさ・退屈感が加速するループ
常時接続の世界で、孤立できない。
つまり孤独(自己対話)できない。
すると、1つのこと没頭しない。
さみしさ・退屈感、虚無感を覚える。
それに耐えられない。
またスマホをさわる。
孤立になれない。
・・・このエンドレスループなんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1700174946815-abQyOWtOGv.png?width=1200)
じゃあどうしたらいいの
簡単なのは、スマホを手放せ!ですよね。
でも、そんなの無理なんですよ。
スマホ脳というベストセラーもありますが、
あれに書いてあることを継続出来てる人って
どんだけいるんですか?
(↑ハマったくせに結局3日で終わった人)
つまり、常時接続の世界のままで
スマホとうまく付き合う必要があるんですよ。
じゃあ、どうしたらいいのよ。
どうしたら孤独になれるのよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1700175078221-g8RSZneLsy.png?width=1200)
それは・・・情動体験があったとき、
ただただ驚き、取り乱し、味わうのです。
我々はそれに耐えきれず、
ついスマホを取り出して
友だちにLINEしたり
Twitterに投稿したりしちゃう。
でも、自然と他者の期待に応えようと
ふるまってしまうため、
自己対話としては悪手だそうです。
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以上!わたしからのプレゼンでした。
ここで疑問。note発信はダメなのか?
でね、こんな疑問が生じたんですよ。
自分なりの置き場をみつける方法としてnote発信をしています。記事を考え、執筆する時間は「孤独」だと思います。なるべくリアルタイムで発信しないよう心掛けてますが、やはり自己との対話としては悪手でしょうか?
この疑問に対して、著者の谷川嘉浩さんは…
自己対話を継続するにはある程度他者のフィードバックは必要
ある程度寝かせてからの発信ならよい
とコメントくださりました…😭
ありがてぇです・・・。
でも、「リアルタイムでは発信しない」
とか言いつつ、
リアルタイムの時ほど筆が乗るよね!!!←
だから、せめて勢いのまま「公開」ボタンを
ポチるのだけは我慢して最低でも24時間は
温めよう(否、冷まそう)と意識してます。意識。
そんなこんなで、note発信と細く長く
お付き合いできればなと再確認できました。
そしてそして💡
プレゼンも終わったことだしと調子に乗り、
現在わたしが開発中の
夫婦のコミュニケーションサービスについてちゃっかり相談しましたw
そこでのラリーについてはまた違う機会に
書きたいと思いますのでお楽しみに😊
おしまい
ーーー
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現在、夫婦コミュニケーションサービスのプロトタイプを作成中!
今後も生々しく新規事業開発について
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