夏こそ気になる。お酒ってやっぱ太るの?
とけそうに暑い、夏真っ盛りの日々。
汗をたっぷりかいた日は、やっぱり飲みたくなるのがお酒。キンキンに冷やしたグラスでぐびっと一口。喉を通り抜けていく爽快感! 暑い時期ならではの楽しみだと思います。
話は変わりますが「自粛期間が終わったのに体重が全然戻らない」という声をよく聞きます。甘いものもパンも控えているし、定期的に身体もちゃんと動かしている様子。薄着の季節だけに、体重は気になるのはすごくよくわかります。
そんなみなさんの話をよーく聞いていると、ある共通点があることに気づきました。
それはお酒。
たくさんの量でない人も、それなりに飲んでいる人も。毎日、あるいはそれに近いくらいの頻度で飲んでいるといいます。こんなに暑いんだから、気持ちはわかる、けど…。
シメは本能が欲していた
「太りたくないから、お酒はビールではなく蒸留酒を選んでいる」「糖質オフにしている」という話はよく聞きます。
ボディラインが気になるなら、糖質を意識することもポイントですが、加えるなら、お酒を飲んでいる時は血糖値が下がりやすい状態にある、ということも忘れずにいたいなと思います。
これが何を意味するかというと。
血液の中の糖分(グルコース)、血糖値は、上がり過ぎても下がり過ぎても身体にデメリットを起こすため、常に一定の量になるよう厳密にコントロールされています。
下がり過ぎた時は、肝臓でタンパク質を材料に糖を作る(糖新生と言います)、ということも行なっています。
しかしお酒を飲むと、アルコール処理を優先してしまうのです。アルコールは身体にとっては毒ともいうべき存在。優先される仕事となるため、糖新生は後回し状態に…。血糖値は下がりやすくなります。
そんなとき、身体は手っ取り早く血糖値を上げるために行動を起こします。締めのラーメン、締めのアイス…。心当たりがある人は、わたしだけじゃないはず。
また、アルコールには血糖値をコントロールするホルモンの効きを悪くする一面も。食欲増進のはたらきもあるため、食べすぎてしまうことも多くなります。
わたしは毎日体重を測っていますが、飲んでいる日、そうでない日の体重は明らかに違います。体重が一日に1Kg増えるのはほとんどないのですが、お酒を飲むとバーンと上がります。やっぱり太りやすくなる、といえそうです。
ムダ遣いする栄養。チリも積もれば…
さらにさらに。
お酒の場は楽しい気持ちを運んできてくれますが、体内では多くの栄養素がムダ遣いされてしまうのも、個人的には気になってしまうポイントです。
なかでも気になるのがビタミンB群。とくにナイアシンはアルコール処理に直接関係しています。さらに食べたものをエネルギーとして変換して回したり、疲労回復をスムーズにしたり、睡眠ホルモンを作るのにも関係しています。ウエイトコントロールを意識するなら、押さえておきたい栄養素。
飲んだ翌日のしんどさの理由はこんなところにも…。ムダ遣い分をきちんと補填すればいいけれど、チリも積もれば山となってしまうものです。
意外に惰性で飲んでいることも
飲みたい、でも体重も気になるーー。ただしガマンはしたくない。
わたしの場合。
試しに、平日の夜は柑橘果汁+炭酸水で過ごすチャレンジを。それでもお酒が欲しかったら飲むことにしました。
すると。炭酸を飲んだ後にお酒が飲みたくなることがないのです。なーんだ、惰性で飲んでたんだ、という発見が。
お酒を飲む日を減らすと、体重コントロールもしやすくなるし、翌日もキレ良く動くことができるし、最高(当たり前か)。
いまは、気持ちよく飲める日、翌日にゆっくりできる日だけ楽しんでいます。
こういう感じの感想、他の方からもちょくちょくいただきます。
体調や体重が気になっているなら、身体のどこかがオーバーワークをしているサイン。付き合い方を見直すチャンスなのかもしれませんね。