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自由な発想で能動的に生きる

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随分と涼しくなって、秋の花々が嬉しそう。これでマスクを外して、自由を謳歌出来たら言うことなしだけれど。と、思いつつ「自由ってなんだ?」という問いを持つことになった。

私にとっての自由とは、発想を広げて、そこから一つのアイデアを引っ張ってきて、現実世界に再現させることなのじゃないかと考えた。

芸術作品に限定されたものではなく、実生活でも盛んに行われるもので、理想のライフスタイルも一つのアイデアから生まれる。それは、先日のブログに書いた、岡本太郎氏の「空想即現実」のことです。

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自由な発想を形にする。大人になると、これがなかなか難しくなってきます。特に、日本人はそういう教育を受けてこなかったから苦手意識もあるでしょう。

印象派の巨匠、クロード・モネは浮世絵の収集家でした。ジベルニーのモネの家には、沢山の浮世絵が飾られています。そして、自分で作り上げた日本風の庭園で描いた睡蓮の連作はあまりにも有名ですね。

作品の源泉をどうしても知りたいというのなら、昔の日本人達と結び付けて欲しい。彼らの稀に見る洗練された趣向は、いつも私を魅了してきた。  ークロード・モネー

ゴッホもそうですが、当時の西洋画には、日本芸術にインスパイアされたものを多く見かけます。もともと日本人には高い美意識があり、器用で繊細な手仕事には高い芸術性がありました。

土壌が違うので、ここでフランスと日本を比べようもないのですが、教育に対する意識もまるで違います。文化と芸術はフランスにとっての国家戦略なのですから。(どんどん逸れて行くので、この話はまたいずれ…)

では、フランスの美術の授業はどのようなものか。教科書があるわけでもなく、小学校までは成績も付けないというもの。

平日の午前中に、パリのどこかの美術館へ行くと、よく子供達のグループに遭遇します。これも授業の一環で、時には床にぺたんと座って、絵の模写をしているこ子供達。

作者の目線になる事を体験させるのでしょう。美術の授業は、受け身ではなく、能動的にアクションを起こすことを学ばないともったいない。

私は大人と子供、どちらのレッスンも行っていますが、やっていることは同じです。花のレッスンを通して、どう導けば能動的に制作する意識付けができるのか考えます。それこそ生活の中で必要なArt(技術)だと思うからです。

一連の家事も、大変クリエイティブな活動です。掃除から整理整頓は、苦手な人は大抵イメージができないことでやる気を無くすし、買い物と料理などはクリエイティビティが最も試される場面。服を清潔に保ち、どの様に収納し、コーディネイトして装うのか…上げればキリがない。

日々の暮らし。それ自体がクリエイティブな活動です。モネが絶賛した様に、日本人はしなやかで、繊細な感性を持っている。その感性を能動的に使えば、どんな困難も乗り越えて行けるのではないでしょうか。

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