熊谷珠樹フラワーアーティスト
どこにいても、マイペースで花を学べるように「読む花レッスン」を始めました。読んだら実践してみましょう。無料添削を受け付けています。一輪の花を愛で、一枚の葉に遊ぶ。花のある暮らし実践講座です。
若さを欲するより、細胞のアップグレードを目指す! 今回は、私がイベントアンバサダーとなって撮影に臨んでおります。 いやはや、30年のブランク。 26歳でモデルをやめて、フラワーデザインを学びに単身パリへ発ったのでした。 でも、今回の撮影で悟りました。現役モデルだった20代の頃より、今の自分はなかなか良いぞって。心に余裕ができたせいかもしれません。 アラカンなんて、アッケラカンで屁のカッパ。 細胞は死ぬまで進化し続けますからね。皆さんに少しでも元気をお届けできたらしあ
せっかく自分で作るクリスマスリースだから、当然長く飾りたいのはわかります。最近の傾向としては、1年間飾るという人が結構増えました。 上の画像は、にゃんこと一緒に昨年のリースを解体している微笑ましい一枚。先日レッスンに来た方が「新しいリースとこれから入れ替えます!」とメッセージをくださいました。 意外と劣化も少なく、きれいに残っているものなんだなと感心しました。 ここ数年、フランスではJoyeux noël(メリークリスマス)ではなく、 joyeuses fêtes(ハッ
今大人気のオレンジワイン。世界的なブームになっているのはナチュラルでコンヴィヴィアルなところでしょう。 白葡萄を皮ごと使うナチュラルワインである事と、赤ワインや白ワインの様な気難しさがなく、どんな料理とも合うフードフレンドリーなところが世界中で好まれています。 葡萄なのにオレンジピールの風味、色もほんのりオレンジ色。 流行に敏感な軽井沢の別荘族から火がついて、我が家には今回珍しい発砲のオレンジワインがやって来ました。 クリスマスリースレッスンと共に忘年会もスタート! 今
うっかり一番大切なことを忘れて時の流れの中にいた。 クリスマスリース、あと何回作るのだろうか? 限りのあるものならば、インスピレーションを与えるものでなければと思いました。 創作者に霊感を与えるものをフランス語で ”アンスピラター/inspirateur”、 (女性形inspiratrice)と言い、この男性形のアンスピラターは呼吸装置という意味もあると知りました。 普段の暮らしの中で、自分が呼吸をしていることをいちいち確認しないし、あるいは、息を止めて力んでいることも
秋から冬へ向かうグラデーションを美しく束ねるレッスン。 フランス滞在中に、お城や古いお屋敷を訪ね歩いたせいか、”ロココ”と”アール・ヌーボー”に心奪われてしまったようです。 なので、今回の花材はちょっとロマンティックな色調にアレンジしてみました。 いやいや、パリに出たのならこれは見逃せない! 詩人アンドレ・ブルトンが1924年に「シュルレアリズム宣言」を発表してから100年を記念して、この秋からパリを始め世界中でこの芸術運動の大展示会が行われています。 私もパリに到着し
日本に帰ってまいりました。 行きはノースポール経由で予定より早く着きましたが、帰りは南回りで定刻通りでした。 まあ、それでも徐々に飛行時間は短縮されています。それもそのはず、上の画像を見ると、結構ギリギリまで攻めとる! 今回はフランスで濃密な3週間を過ごしました。 旅って最高のエンタメだというのが今の心境です。 ヘッド画像は、フランスに着いたばかりの夕焼けがきれいだったアペロタイム。 時差ボケもなく、リラックスしているところを友達がパシャリと撮った模様。我ながら、幸せ
農業大国フランスが誇る市場「Rungis/ランジス」。 ヨーロッパ初の生鮮食品卸売市場、ランジス インターナショナル マーケットは、千年にわたる歴史があります。 ここに、生花市場もありその規模たるや、日本一といわれる大田市場は足元にも及ばず。 “See Naples and die.” これはゲーテがナポリの街の美しさを讃えた名言です。 See Rungis and die. / by Tamaki 花好きならば一度はランジス体験をして欲しい。既成概念が吹っ飛んでし
ファッションウィークが始まると同時に、私もパリに入りました。 冷たい雨が続く日々。 それでも私のパッションは凍えずパリの街を闊歩するのでした。 1秒だってじっとなんかしていられない! オリンピックの影響もあったでしょうけれど、今や多くのパリジャンが英語を話すことにあらためて驚きました。 ほとんどのところで「イングリッシュ?フレンチ?」と尋ねられます。 世界に心を開いて行くフランスのアクチュアリテを肌で感じました。 ファッションウィーク(日本ではパリコレでお馴染み)である為
すでに1ヶ月くらいフランスに暮らしている気分ですが、まだ1週間経っていませんでした(笑)! https://note.com/tamakiflower/n/n57ba1ac3de40 今日パリに入って来たのですが、その前日にシャンパーニュ地方へ遠足して来ました。 ミュージアムを併設している街のカーブより、車で巡りながら良さそうなシャトーを訪ねるのが旅の醍醐味でしょう。 それもこれもパリ留学時代を共にした親友のお陰です。 葡萄畑の丘の上にある素敵なホテルでシャンパーニ
ビュンとノースポールをかすめて、パリ国際航空に定刻より早く着いたという、奇跡の荒技初体験(かなり貴重な体験…笑)! おかげさまで旅の疲れもなく、時差ぼけもなく初日からガンガン行動しております。 パリから車で1時間ほどのコンピエーニュという街に来ています。 昔、王侯貴族たちが狩猟を楽しんだ広大な森があり、瀟洒なお城が点々とある古い小さな街です。 その中でも、フランスを代表とする3本の指に入るコンピエーニュ城へ。 ベルばら好きとしては絶対に外せない城でして、今回は念願か
白黒はっきりしないことをグレーという風に色で表現しますね。 それは白から黒の「グラデーション」で、グレーにも濃淡があります。 今月のレッスン課題は「フォー・カマイユ」。 camaïeu/ カマイユとはフランス語で単色使いという意味。 それに”faux/ フォー”が付くと、単色使いから少し調子が外れた 同系色のグラデーションという色使いを意味します。 今回使ったリシアンサス(トルコキキョウ)はブラックバードという品種で、一本から沢山の花を付けるスプレイ咲きなのですが、濃い
リースは円形という概念が崩壊したこどもみらい塾フラワークラス。 いかにはみ出すかがそれぞれの個性を物語っています。 才能とは、偏りとも言います。天才は最上級の偏りだけれど、それぞれに偏りがあって不格好なのが人間。愛おしいではありませんか。 はみ出すということは、人と違う景色を見ることであり、人と違う経験をすることです。 そんな、想像を超える未来がこの子達には見えるだろうか。 大人になれば、無邪気にはみ出すこともできまい。 そこは、想像力と創造力を使って、古いコンセプ
”サムライほど深い孤独の中にいる者はない。 おそらくそれは密林の虎以上だ ” ー新渡戸稲造 「武士道」ー 20世紀最後のイケメン俳優、 アラン・ドロンの訃報が先週末届きました。 母が大ファンだった影響で、私も一緒に昔の映画を見るようになって、いつの間にかファンになっていました。 彼のような、スキャンダラスな”The Star”は、この評価経済の世界では決して現れないでしょう。 ドロンの出世作「太陽がいっぱい」も良いけれど、私はこちらの 「サムライ」に心惹かれてしまう。
飾る花がなかったら、自分自身が花として咲けばいい。 花は生活空間を装うものではないから。 ”装花”という言葉に抗いたくなったのは、ココ・シャネルのこの言葉に触れたから。 「装う前に肉体に価値を与えること」 ですよ。 この”肉体”には様々な意味が込められています。体を持った精神であり、表面的な見た目のことを言っているのではありません。 なんとか台風を避けて東京に戻り、週末のレッスンは快晴。 まだ暑い日が続きますけれど、軽井沢の森はカエデが紅葉し始めていたり、秋の七草、萩の
静かな夜の森の中で、このnoteを記します。 一滴も汗が出ない天然クーラーの軽井沢。 そんな避暑地にて夏休みを満喫しております。(ありがたや!) 家族や親しい友達と過ごす、なんて事ないこの時間がごちそうなんだなあ。 今日も森の中をぶらぶらと逍遥中に出会う植物や羽の綺麗な鳥達に、目を奪われます。 逍遥(しょうよう)とは、ただ無目的にぶらぶら歩くという意味で、目的地が決まっていたり、グーグルマップを見ながら歩くこととは違います。 古代ローマ以前より天才達が習慣としていたこ
先日、生徒さんに「段々、花材が難しくなってきていませんか?」と言われてしまいました。 大人になればなるほど「難しい」というのが口癖になってしまい、それがクリエイティブな行動のブレーキになってしまう。 なので、私は「面白そう」と言い換えるようにしてこの口癖を突破しました。これは非常に良い結果をもたらしたので生徒さにもお勧めしています。 人の脳の成長は50代がピークだそうです。その後、自然に任せていれば萎縮して行きます。 これはアメリカ心理学会が健康的に歳を取るための研究