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認知症介護日記

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夫がけっこう年上とはいえ、まさか認知症になるとは………。 戸惑いと、とほほ感と、がんばれ私、の記録
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記事一覧

夫の初ショートステイと、猫のトロロの試練

認知症で要介護1の夫が、初めてショートステイに行きました。 そのあいだ、私はどうしていた…

森野からす
2週間前
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認知症日記(1) 親より先に、夫が認知症になるとは、思わなかった。

夫は私よりも20歳ちかく、年上なのです。 出会った頃、まさかそんなに年上だとは思わなかった…

森野からす
9か月前
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認知症日記(2) きっかけは「車を盗まれた」だった、物忘れ外来の受診

夫は会社を早期退職したあと、週3日勤務のアルバイトをしていました。 手先の仕事で、性格に…

森野からす
9か月前
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認知症日記(3) デイサービスを受けるまでの、制度的な道のりは、けっこう未知のも…

夫の認知症がわかり、会社を辞めたタイミングで、彼が昼間、通う場所を作らねば! と思いまし…

森野からす
9か月前
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認知症日記(4) 夫の歩き方がおかしくなったと思ったら、軽い脳梗塞でした。鍼灸院…

2年ほど前、夫と一緒に近所の定食屋で夕食を済ませた帰りに、夫が急に、ととととっと早足で歩…

森野からす
8か月前
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認知症日記(5) 懐かしの、夫の珍妙料理、謎のどんぶり

今は夫もすっかり料理をしなくなったけれど、かつては食事を作ってくれていました。一時期、私…

森野からす
8か月前
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認知症日記(6) 認知症家族になって思うこと

認知症関係の本に書いてあったのだと思う。医師に聞いた「なりたくない病気No.1」は、認知症だという。 一方、がん患者の方が「死ぬならがんがいい。死ぬまでに時間があるからいろいろ準備ができる」と、書いていたのを読んで、なるほどなあ、と思った。 認知症というのは、認知機能が失われていくので、かなり早い段階で「自分が死ぬまでにしておきたいこと」をやらないと、厳しい気がする。家族は毎日顔を合わせているから、ぼんやりと「あれっ?と思うことが増えたなあ」と思いながら時間が経ってしまう。

認知症日記(7) 地域包括支援センターの人のひと言が、小さな”おまもり”

夫は今、「要介護1」なのですが、 まだ「要支援2」だった頃は、ケアプランの作成などを、市…

森野からす
8か月前
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認知症日記(8) 自分の生き方を決められるのは、本人だけなのだ

夫はすべり台のてっぺんに座っている。今にも滑りだしそうだ。そんな夫の背後から、夫の服を掴…

森野からす
8か月前
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認知症日記(9) 「夕飯は何がいい?」と訊ねて始まった連想ゲーム

毎日、朝昼夕の食事を考えるのは面倒くさいです。 夫に、「今日の夕飯、何が食べたい?」 と訊…

森野からす
8か月前
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認知症日記(10) 認知症とお金の問題。銀行で「自分、認知症なんですよ」って言わな…

お金のことは夫にすっかり任せきりだったけれど、夫が軽度の認知症だと分かり、やっと通帳を見…

森野からす
7か月前
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夫と猫を置いて、夜遊びに出かけた埋め合わせ

平日の夜、友人とジャズクラブ、BLUE NOTE TOKYO に行った。言わず知れた高級ジャズクラブであ…

森野からす
7か月前
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認知症日記(11) 今から思えば、あれは予兆だったのだろうかと思う夫の行動

夫が認知症だと分かったとき、「やっぱり」、「ついに」という感じを持ちました。彼の発症前の…

森野からす
6か月前
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夫の主治医、自分を”ポンコツってことで” 済ませようとする

認知症である夫には脳梗塞歴もあり、近所の内科クリニックで薬を出してもらっています。 この内科は、先生の奥さんが看護師さんで、受付などもやっているのだけど、なかなかの気分屋さんというか、なんというか………。 ある日、唐突にこの奥さんに言われたのでした。 「ご主人の認知症の様子を、担当の先生に紙に書いてもらってください」 「えっと、何を書いてもらえば………?」 と、私。 「困るんですよね、程度が分からないと」 と、奥さん。しかし、一体何に困るんだ? 診察室には私も入っているが