森野からす

夫(クマヒロ)と猫(トロロ)の、3人暮らしです。 けっこう歳の差夫婦。夫がまさかの認知症。備忘録を兼ねて記録します。 落ち着いて日々を過ごしたいです。

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夫(クマヒロ)と猫(トロロ)の、3人暮らしです。 けっこう歳の差夫婦。夫がまさかの認知症。備忘録を兼ねて記録します。 落ち着いて日々を過ごしたいです。

マガジン

  • 猫のトロロ

    認知症の夫と二人暮らしでは息がつまるかも! と、招聘された猫トロロ。 しかし彼は、紐食い、セーター食い、の困った猫でした。しかも我の強い甘えん坊。

  • 認知症と猫以外のこと

    認知症の夫のこと、猫のトロロのこと以外の、日常で感じたことなど。 パニック障害の思い出なども、書くかもしれません。

  • 認知症介護日記

    夫がけっこう年上とはいえ、まさか認知症になるとは………。 戸惑いと、とほほ感と、がんばれ私、の記録

最近の記事

猫のトロロ、似るはずのない 猫の"お兄ちゃん" に似てきた?

まだ私が実家にいた頃、2匹のきょうだい猫である、モモ(女子)とライチ(男子)に、ずいぶんと助けられました。彼らが天国に旅立って、もう10年くらい。 我が家の猫トロロは今、2歳半です。 モモ、ライチとは血縁関係はありません。 モモとライチはある日突然、生後3週間(推定)で家の物置に現れた猫たちで、トロロは遠くの土地で保護された元保護猫。しかし、私の中では、モモとライチは、トロロのお姉さんとお兄さんなのです。 トロロの母猫はたぶん、生粋の野良猫ちゃんだったのでしょう、けっこう

    • 久しぶりの一泊旅行と、猫トロロの初・ひとりお泊まり。

      多くの不安はあったものの、3年ぶりに箱根のホテルに一泊旅行に行きました。 3年前には夫の運転で行ったのだけど、いまや夫は完全に運転から引退し(というか、ときどきシートベルトも自分でできない)、認知症の要介護1。 妄想とか、そういうものはないのですけれど、脳梗塞の影響か、歩くのがとても遅くなっているし、動作も遅くなり、言動も少しだけトンチンカンになっています。 「今、行かないと、もう旅行なんて無理かもしれない」と思い、電車で行く覚悟でしたが、私の弟が送り迎えしてくれることにな

      • 夫の初ショートステイと、猫のトロロの試練

        認知症で要介護1の夫が、初めてショートステイに行きました。 そのあいだ、私はどうしていたか? 猫のトロロと一緒に、実家に泊まりに行きました。 というのは、来月、夫と久しぶりに一泊、泊まりがけの旅行に行くことにしたのです。(緊張する〜。夫が認知症になって初めての旅行だし。) トロロはお留守番。実家に預かってもらいます。なので、予行練習として、私と一緒に実家泊まりしました。 猫のトロロは我が家に来て、初めての外でのお泊まり。 実家には何回か行ったことはあるものの、トロロはものす

        • 認知症日記・初ショートステイの準備は「なるほど!」が多い。そして、施設の担当者のかたがーーー。

          私の夜遊びのあいだ、認知症の夫の様子が心配なのでショートステイを試してみることにしました。 今まで昼間のデイサービスでお世話になっていた施設ですが、ショートステイには、介護保険の関係で新たな契約が必要、とのことでした。 そうしてやってきたのが、施設のショートステイ担当の方。 若い男性で、かっこいい!!(マスクで、目しか見えないけど) 担当の方(長いので「Aさん」と表記)は来るなり、 まず夫に向かって挨拶と自己紹介をして、名刺を渡したのでした。 すごいな、この人。と思いまし

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        • 猫のトロロ
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        記事

          新型コロナワクチン”問題”の、「そこじゃない」感

          日本感染症学会が、新型コロナワクチンの定期接種を、「強く推奨」するというニュースがあった。 私の両親は従来のコロナワクチンを3回接種したが、もう打たないと言っている。 と、いうのは、うちの血縁では4人が、2回まで接種して「挫折」しているのだ。 うちの家系は、自律神経系が弱めで、化学物質などにも過敏な感じ。 うちの二十代女子は、2回目接種後、高熱が引いたあと、そのまま寝込んでしまった。吐き気が酷くて水も飲めず、点滴も2回、受けた。 問題は、どう対応していいか分からない。

          新型コロナワクチン”問題”の、「そこじゃない」感

          猫のトロロの、少し困ったマイブーム

          「マイブーム」という言葉を発明したのは、みうらじゅんさんだったと思う。 世間全体を巻き込む”ブーム” というものの、熱しやすさと冷めやすさが、個人レベルでも起こるよね! ってことで、卓越したセンスだよなあ、と思います。 我が家の猫トロロは今、ちょっっと困ったマイブームを持っています。 彼のために、我が家では2カ所の水飲み皿を用意しているけど、 しばらく前まで、洗面所で水を飲みことにしていました。つまり、洗面所に行って、私の顔を見ながら「にゃー」などと言って、 「水が飲みた

          猫のトロロの、少し困ったマイブーム

          「家族の位置情報を共有する」で、行動範囲が広がる

          夫(認知症で要介護1)が、めずらしく、 自分でバスに乗って床屋さんに行くと言い出した。 床屋さんは山奥にあるわけではなく、駅前にあります。 そんなわけで、 「いってらっしゃい」 と、送り出したのでした。 私が余裕で夫を送り出せたのは、 iPhoneの位置情報の共有(「探す」アプリを使う)で、夫の居場所が分かるからなのでした。 これは、本人も了解済み。 頃合いを見計らって位置情報を確認すると、 夫は無事にお店に到着。 しばらくして、夫、移動。 あ、バスに乗ったな、と、確

          「家族の位置情報を共有する」で、行動範囲が広がる

          それでも、ウチの猫がいちばん可愛い

          夫を連れ出して、少しドライブ。 看板猫さんがいるカフェに行きました。 看板猫さんのイラストがプリントされた、 売り物のTシャツを見る夫。 自然と店員さんとの会話になった。 「(猫さんは)今も元気なんですか?」 と、夫が訊ねると、 「あ、連れてきましょうか?」 と、店員さん。 私は慌てて、「いや、せっかく寛いでいるでしょうから………」と言ったのだけど、 店員さんが、猫さんを抱いてきてくれました。 かわいい。 体重を訊ねたら、うちのトロロとほぼ同じ、6.6kgとのこと。 それ

          それでも、ウチの猫がいちばん可愛い

          猫のトロロが、私を呼んだわけが意外だった

          朝、食事の支度をしていると、 すでに朝ゴハンを食べ終わったトロロが、 にゃお、にゃおと、一生懸命に私を呼ぶのです。 それが、 「遊んで!」ではなくて、 なにか用事がありそうな様子。 なので、付いて行ってみると、 トロロはまっすぐ窓のほうに行くのでした。 「何?」 と、外を見ると、電線にキジバトが2羽。 以前、キジバトが来てることに気づかなかったトロロに、 鳥が来ていることを教えたことがあり、 そのお返しかもしれません。 さて、洗濯物を干したら、私は校正のお仕事。 テー

          猫のトロロが、私を呼んだわけが意外だった

          小学校時代、少し変わった同級生の思い出

          私が小学生の頃って、 恐ろしいことにもう50年近く前の話になる。 同じクラスに、タカコちゃん、という同級生がいた。 彼女は” 知恵遅れ” であるというのが、みんなの共通認識だった。 今は「知的障害」というのか?  でも、「知恵遅れ」という言葉のほうが、優しい気がするんだけど。 数十年後に知ったのだが、タカコちゃんは、自閉症だったそうだ。 タカコちゃんは普通学級にいたわけだが、 混乱は全くなかった。 タカコちゃんが授業中にふらふらと席を立つと、 どういうわけか、クラスで一番

          小学校時代、少し変わった同級生の思い出

          猫と新聞、猫と生足。

          我が家の猫トロロは2歳です。 夫が認知症と分かり、仕事も辞めたタイミングで、 保護猫だった彼を引き取りました。 夫婦二人だと煮詰まると思ったし、夫も猫が好きなので。 しばらく前に新聞屋さんから 「一週間、無料で新聞を入れさせてください」 と、電話があり、一週間お試ししました。 この数年、新聞は取っていなかったのだけど、 やっぱり新聞はいいな、と思い始めたところだったので、そのまま定期購読。 しかし、うっかり忘れていました。 我が家の、「白と黒の可愛い生き物」のことを。 案

          猫と新聞、猫と生足。

          病院内巡礼。これって「認知症あるある」なの?

          前回も書きましたが、夫(認知症で要介護1)が「首が痛い」と言い出したのでした。 さて、どこの病院に行こうかと考えて、 近くにある中規模の総合病院に行くことにしました。 夫はうまく説明できなそうなので、 検査機器の多い病院が良いだろうと思ったのです。 整形外科に行くと、先生が夫の話を聞き、 首を触ってみたりして、 「これは、喉ですね」 と、耳鼻科の予約をとってくれました。 そして後日、改めて耳鼻科に。 耳鼻科の先生が、やはり夫の首を触ったり、喉を触診。 「これは………リン

          病院内巡礼。これって「認知症あるある」なの?

          認知症の家族、ぼやきたくなるのも分かる(分かって欲しい………)

          金曜日の夜、夫が「首が痛い」と言い出しました。 「寝違えたとか、そんな感じじゃないの?」 と尋ねると、違う、と。 彼は認知症で要介護1。 込み入ったことは、説明するのが困難です。 月曜日になっても、まだ痛いと言う夫。 本人が「大きな病院に行きたい」と言います。 実際、彼自身が自分の症状をうまく説明できないから、 検査設備の整った病院が良さそう………。 予約なしで、大学が運営している(にしては、小規模な)病院に、 予約なしで行きました。 「順番は、予約の方からの診察になりま

          認知症の家族、ぼやきたくなるのも分かる(分かって欲しい………)

          猫のトロロに、庭の来訪者を知らせる

          猫のトロロは毎朝、 のんびり窓の外を眺めるのを日課にしている。 今朝も彼は窓際で伏せるようにして、 庭を眺めていた。 キジバトが飛んできて、 庭に置かれた大きな鉢にとまった。 我が家では、その鉢に水を入れ、 鳥の皆さんに水を提供しているのだ。 トロロは違う方向を見ていて、 キジバトに気づかない。 「トロロ」 と、呼び掛ける私。 トロロがこちらを見たので、 「鳥さんが来たよ」 と、視線をキジバトのほうに送った。 私の視線をたどり、 キジバトを見つけたトロロ、 テンショ

          猫のトロロに、庭の来訪者を知らせる

          夫の謎行動と運転免許返納

          夫は認知症で要介護1である。 今は掃除機を掛けてくれていて、ゴミ出しもしてくれるし、皿も洗ってくれる。 とはいえ、頓珍漢な言動も増えている。 昨日の朝、夫の部屋を覗くと、何かコソコソとしている。 手にはシャツとホッチキス。 「何やってるの?」と、私。 しかし、夫の返事ははっきりしない。 「見せて」と、夫からシャツとホッチキスを受け取る。 どこかほつれているのか? 「ここ」と、夫が指差したのは、 シャツのポケットのフラップだ。少し折れている。 「ああ、これはアイロンを掛けな

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          減らないシャンプーの謎

          認知症要介護1の夫は、自分でお風呂に入っている。 なので、どれくらいの頻度で頭を洗っているのか分からないのです。 「昨日、頭洗った?」 と訊ねると必ず、 「昨日洗った」と言います。 なので、毎日洗っているのかと訊ねると、 「毎日ではない」 と、もごもご。 幸か不幸か、夫は頭髪にあまり恵まれていないので、 洗ったとしてもすぐ乾くのだろうけど。 本人は毎回、シャンプーを使っていると言うけど、 シャンプーはちっとも減らないのです。 私は固形シャンプーを使っているから、 夫のた

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