夫と猫を置いて、夜遊びに出かけた埋め合わせ
平日の夜、友人とジャズクラブ、BLUE NOTE TOKYO に行った。言わず知れた高級ジャズクラブである。
お財布に優しくないお値段の飲み物と料理を頂き、演奏を聴く。最高。かっこいい。こういうとき、日々のバイトで稼いだささやかなお金は、ぱあっと使いましょう。家で留守番の夫には、コンビニ弁当を置いてきた。
認知症で要介護1であっても、一人暮らしをしている方もいらっしゃるみたいだけど、夫は電子レンジが使えない。微妙に心配なので、ライブが始まる直前に家に電話をした。とくに変わりなく、安心する。
ライブが終わり、駅のホームから夫に電話。
「どう? 夕飯、食べた?」
「うん。今、家にいないんだよ」
「? どこにいるの?」
「コーヒーを飲みに来てる」
彼は、近所のスーパーでアイスカフェラテを買い、フードコートで飲むのが好き。普段は夕方に散歩がてら出かけるのだけど、今日は夕食後に出かけて、夜のアイスカフェラテを楽しんでいたらしい。
私がいないと、それなりに羽を伸ばしているのだなあ、と、安心しました。
私が家にいないと、何をやろうかな? と考えて楽しむ意欲が出るらしい。
(やはり過保護は禁物だなあ………と、改めて思ったのでした)
よって、夫の埋め合わせは無用だったが、問題な猫のトロロだった。
私が家に帰ると、大はしゃぎ。
まず、洗面所で私を呼び。水を飲みたいから水道の蛇口をひねってくれというのだ。(トロロのために、水の入った皿は、2箇所も用意してるんだけど。)
私は着替えたりお茶を飲んだりしたい。しかし猫のトロロは遊びたい。
目を爛々と輝かせ、洗濯物の陰に隠れる。これは「かくれんぼしよう!」のアピールである。ひとしきり、私が隠れてトロロが探したり、隠れたトロロを私が探したり。
疲れた。しかし、まだ2歳になってないトロロは遊び足りない。今度は、追いかけっこをせがまれる。仕方がないので、私は「がおー」と言って両手を上げて見せる。それを見て、嬉々として馬のように走って逃げるトロロ。
やがて、やっとトロロの気が済んだらしい。お気に入りのハンモックに飛び乗る。そして、こちらをじーっと見る。これは「撫でて!」のアピールなのです。はいはい。
私は風呂に入り、やっと寝る。
トロロもやってきて、私の足に寄りかかって寝る。これは毎日の日課。