迷路の外には何がある? Out of the Maze【書評vlog vol.9】
皆さんこんにちはたくろ〜です。
今回もご覧いただきありがとうございます。
東京も大分涼しくなってきました。北海道からこちらに移住してきて4年ほど経ちますが本州の暑さにはいまだに慣れることができず、よく体調を崩してしまいます。
季節の変わり目であるこの時期、皆さんも体調にはお気をつけください。
さて、今回はvol.1にご紹介した、スペンサージョンソンさんの
「チーズはどこへ消えた?」の続編である「迷路の外には何がある?」を紹介したいと思います。
*今回の投稿には「チーズはどこへ消えた?」のネタバレが入っているのでまだご覧になっていない方はお気をつけください!
合わせて、未読の方はvol.1の記事も下記URLからぜひご覧ください!
チーズはどこへ消えた?の振り返り
本書の前作であるチーズはどこへ消えた?ではヘムとホーという二人の小人が大好物であるチーズを探し、迷路を冒険していました。
ある日、やっとの思いで見つけたチーズが突然消えてしまいます。
ホーはこの場に留まっていても状況は良くならないと判断し、奥が見えない暗闇が続く迷路の先へと進むことを決意し、最後には今まで見つけていたよりもたくさんのいろんな種類のチーズを発見することができました。
このホーの行動から現状に甘えたり、状況が変わるのを待つだけでは何も良くならない、行動した先によくないことが起こるかもしれないという不安、恐怖に打ち勝って、挑戦することの大切さを学びました。
ここまでが、前作のチーズはどこへ消えた?のあらすじでした。
しかし、このお話を読まれたことがある方はこう思ったと思います。
・ホーがうまくいったということはわかるけどヘムはどうなったんだろう
・勇気を持って行動したホーが成功したことはわかったけど、ヘムはもうダメなんだろうか、一度判断を間違えるとどうしようもないのか。
そんな問いに対して、答えてくれたのが本書です。
今まで通りの考え方では新しいチーズは見つからない
前作の物語中でヘムとホーは持っていたハンマーとノミを使って壁に穴を空けてチーズを見つけることに成功しました。
ヘムは勇気を持って冒険に出ることにしましたが、これまで通り壁に穴を空け、チーズを探し続けましたが、チーズは見つからず重たい工具を持ち運び続けることで疲れてしまっていました。
一度成功したのだから、これからも同じことを続けていれば成功できる。というのは必ずしもそうではないと思います。
信念とは自分が真実だと信じる考えのことである
・古い信念はあなたを囚人にしかねない
・あなたは考えを変えることができる、新しい信念を選び取ることができる
・あなたが信じられることに限界はない
上記はヘムが冒険の途中に壁に書き記した教訓の一部です。
先述したように、一度できた固定概念はなかなか払拭することはできないので、一度成功したことはいつだって成功すると思ってしまうし、逆に失敗したことには成功できる気がせず、挑戦しづらくなりやすいものです。
皆さんは今から大谷翔平さんよりもホームランを打てと言われたらどう答えるでしょうか?
おそらくみなさん無理だと答えると思います。僕もそうです笑
ですが、きっと大谷翔平さんはそういった固定概念を捨てて、この物語でいうところの「新しい信念」を持っていたからこそ世界一の選手になれたんだと思います。
なのでおそらく、僕が彼の体を持って生まれてきても大谷翔平にはなれなかったんだと思います。
ただし、僕は僕に生まれてきた以上、野球では勝てませんが違う形で皆さんの人生に関わっていい影響を与えられるようになりたいと思っています。
迷路の外に目を向けよう
これまでヘムとホーは迷路の中の世界しか知りませんでした。そのため、迷路の外に何があるかなんて考えたこともありません。
そんな中、道中であったホープという小人に「迷路の外には何があるんだろう」と問われ、最初は迷路に外なんかあるわけないと否定しますが、ヘムはそれもいわゆる「古い信念」なのかもしれないと思い迷路の外を目指すことにしました。
・あるかどうかわからなくてもあると信じなければいけない時もある
・自分が考えたことを全て信じることはない
ヘムが最後の冒険で壁に記した教訓です。
何か新しいことに挑戦する時、本当に成功するのだろうかとか失敗した時のことを想像してしまうことがあると思います。
ただ、成功すると信じるしかない時もあるし、失敗するかもしれないと考えたことが全て真実になるわけではありません。
自分が真実だと信じることが信念
本書で筆者のスペンサージョンソンさんが伝えたかったこととは違うかもしれませんが、人生は都合よく考えたもの勝ちだと思っています。
例えどんなに不可能だと思われても自分が信じない時点で可能性は0になるし、逆に信じている限り可能性が0になることはないと思います。
これは黒子のバスケという漫画に出てくる主人公、黒子テツヤのセリフの受け売りですが本当にその通りだと思っています。
まとめ
スペンサージョンソンさんの作品は短い物語形式で自己啓発系の中では読みやすく自分に落とし込みやすい作品が多いですよね。
自己啓発系はどうしてもこう考えろ!とかこうするべき!みたいな箇条書きのものが多いので説教っぽく感じる人もいるだろうし、僕自身も頭に入らなくなる時があります。そんな時はこういった物語系のものの方が集中できたりします。
これから読書を始める人、お子さんの読書感想文などにもお勧めです。
残りの作品もまたいつかの機会に紹介できればと思っています。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
またvol .10でお会いしましょう!