朝食をとらないことで仕事効率が上がった話。【“二種”の時間を認識する重要性】
こんにちは。
有田で陶芸家をやっております、辻拓眞と申します。
皆様は朝昼晩と、一日3食召し上がっていますか?
最近、巷で「16時間絶食ダイエット」なるものが流行っていることご存知でしょうか?
少し前に、中田敦彦さんの「YouTube大学」という動画でも話題になったかと思います。
実は私も今年度から3ヶ月程度実践しています。今回はこれに関して、私見を少し述べたいなと思います。
今回のポイント
・空腹時間の重要性
・実際にやってみた感想
・思いがけず「時間」に関する嬉しい効能も
空腹時間の重要性
まず私は科学者でも医者でもないので、専門的な知識を有していないことをここに断っておきます。
その上で始めに、私が得た知識の中で「なるほどな〜。」と膝を打った説明をしておきたいなと思います。
現代は飽食の時代とも言われるように、貧困であっても食うに困らないことが多いですよね。
私も朝飯を食べて、胃に何かが入っているのを実感しながらも、昼飯を食べるなんて当たり前に生活していたりしました。
しかし、人間の内臓機関は食べ物の消化にかなりのエネルギーを要するようです。(暴食をしたあとは、誰しもつらいですよね…)そのため常に胃に何かが入っているようだと、内臓が休まっていないことになります。
加齢とともにこの内臓のダメージは蓄積していきます。これが、内臓機関が病気になるメカニズムだと言われているのです。
この時点で、空腹時間の重要性は分かっていただけたかと思います。しかし、空腹時間には嬉しい副反応もあります。
それはなにか…
16時間の絶食は、身体に備わっている「オートファジー」という反応を促すと言われています。
「オートファジー」…。私は子供の頃、この言葉を島袋光年先生の「トリコ」という漫画で知りました。確か「自喰作用」と訳されていたような…
文字通り「オートファジー」は、空腹時に身体に蓄えた栄養素を取り込む効果を言うそうです。その際に老廃物なども取り除くことでアンチエイジング効果があり、肌質も良くなるとも言われています。
3ヶ月間、実際にやってみた感想
では実際にやってみた感想ですが、万人におすすめするかどうかは悩みどころですね。
まず、私は食べることが大好きなので食事の機会損失に繫がるのが痛し痒しなのですが(改めて実感しましたが、食べるという行為はストレス発散になるんですね…)、
これで少しでも食事代が減ればという考えと、両親に少しでも健康になってもらおうと、私自らが見せつけるつもりでパフォーマンスをしたという思惑があります。
ここからは、体感について。
確かに痩せましたが、筋肉も落ちやすいかなと思います。もともと筋トレもしてて筋肉質だったのですが、少し胸板が薄くなったのを実感します。
肌質はあまり良くなってないかも…。よく分かりませんね。
もともと荒れやすいから効果が出にくかったのかもしれませんが。少なくとも劇的に変わったわけではありませんでした。
あと、手足の末端が冷えやすい。冷え性でもないのに春先は作陶中、足先まで冷たくなったのを覚えています。
(そして、世間の風当たりも冷たい。「ちゃんと朝ごはん食べろ。がはは。」と結構言われました笑)
でも生活になれたのか、今はこれといった辛さはありません。苦ではないし、少しでも健康でいたいし、続けていきたいと思っています。
ネガティブプレゼンを続けちゃいましたが、少なくとも痩せられることには間違いありません。それに私は元気に日常を送れていますので。
ただ、私にとってはこれらよりも嬉しい効能があったんです。
食事回数が減った結果、仕事効率が上がった
さて私はこれを受けて、人が使用している時間には「二種類」あるなと思いました。ん?日本語あってるかな?
以下、造語なのでご容赦を。
一つは“行動”する時間。これは「仕事」をする、「食事」をする、「趣味活動」をするなどの行動自体に要する時間のことですね。
そして、2つ目が“行動に移行”する時間ですね。これは、「食事」を終えて「仕事」に取り掛かるまでに要する時間のことです。
(伝わっているでしょうか…)
「…いやこんなもん、改めて言わなくても皆分かってるよ!」とツッコミが飛んできそうな話ですが、私は最近になってようやくこの“行動に移行”する時間を“生活の中から取り除くこと”を意識的にやってみています。
これが効率的に仕事をする上で大切なことだったんです。
例えば、ちょっと極端な例なのですが…
全く同じ質の仕事と、同じ分量の食事があったとして…
「仕事を完了してから食事をとる」のと、「10分おきに仕事と食事を切り替える」のとだと、後者の方が時間がかかるのは明らかですよね?
これはいわゆる、“効率が悪い”行動をしているからなのですが、私達はここでの“悪”が、上記した“行動に移行”する時間だと言うことを認識できているでしょうか?
「食事」から「仕事」に切り替えた瞬間、トップギアで仕事をこなせる人はいませんよね?(いたらスミマセン…)
まず、前回の仕事がどこまで進んでいたかを確認し、これからやるべき業務を把握したり、準備をする必要があります。
だからといって、“行動に移行”する時間を短縮するのは困難です。
上にも書いた通り、“行動に移行”する時間は、“行動”する時間にも影響を及ぼします。仕事も食事も途中で遮られると不快感を覚えますしね。
行動にはリズムが必要です。
では、どうするかというと…
身の回りの環境を整えてあげることが大切だと断言します。
今回の場合は、食事の回数を減らすことです。
一日3回食事をとらないと行けない理由は、上で否定してますから。
あとは、朝起きたら職場の扉を開けて仕事しちゃえばいいんです。そしたら、昼飯までノンストップで仕事ができますよね。
朝飯を食べないと集中力が上がらないといった声が聞こえてきそうですが、少なくとも私はそんなことありませんでした。
それなら食事をとってはどうでしょう?その仕事は集中力が上がらない優先度の低い仕事なのでしょうから。
他にも「スマホのアプリを消す」なども、効果的でしたね。スマホを見る時間が格段に減りました。
とにかく、行動の合間に別の行動を挟まないことが重要です。
とはいえ途中で述べましたように、これらはあまりおすすめしない行動習慣かなと思います。
あくまで、本気で仕事に時間を費やしたい人向けかもしれませんので、他の何かを失いそうだなとは思っております。
辻 拓眞 略歴
1992年 佐賀県有田町に生まれる
2015年 佐賀大学 文化教育学部 美術・工芸課程 卒業、 有田国際陶磁展 初入選(以降4回入選)
2017年 佐賀大学 教育学研究科 教科教育専攻 美術教育 修了、佐賀県立有田窯業大学校/佐賀県窯業技術センター非常勤 就任
2019年 日本現代工芸美術展 初入選、現代工芸新人賞「築~KIZUKU~」
日展 初入選 (以降2回入選)
現在、父 聡彦のもとで作陶に励む
ー聡窯について
代々、日本磁器発祥の地である佐賀県有田町で作家として活躍している辻家。香蘭社の図案部で活躍していた先代・辻一堂が、1954年に前身である新興古伊万里研究所を設立し、12年後に「聡窯」と改名し、現在に至ります。
絵を得意とする聡窯では、日本や海外の風景・身近にある自然をモチーフを、先代から受け継ぐ線刻技法と呉須(青色の絵具)で描き、日々作陶に励んでおります。
【聡窯・辻 Sohyoh Tsuji】
〒844-0002
佐賀県西松浦郡有田町中樽1-5-14
営業時間:9:00~17:00(土日祝日/定休日)
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