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どうして自分の中のエネルギーが滞っているのか? それを言語化するのを助けてくれた本『ザ・メンタルモデル ワークブック』

どうして自分の中にあるエネルギーが滞っているのか。どうしたらそれをうまく流すことができるのか? というのをずっと考え続けていたのではないかと思います。それは、大学受験の失敗、大学院受験の失敗、いわゆる親や社会が望むレールから外れた時に、自分は本当は何がしたいのか? というのを探し始めたところから意識的にスタートしたのではないかと思います。

一時的には、世界を旅に出たり、本を書いたり、カフェをやってみたり、いろいろなことをしてきました。その中でうまくいくこともあれば、いかないことも。幸せなことがあれば、不幸せなことも色々なことを味わってきました。自分らしくあれたこともあれば、そうでなかったことも。でも、できればずっと自分らしくありたい。自分らしく生き続けたい。それが心の中でずっとあったのではないでしょうか。

今の仕事も基本的には自分がやりたいと思ってやっている仕事。でも、心から取り組めない部分もあって葛藤もある。仕事を辞めれば安定は無くなるし、別に安定は無くなっても大丈夫とは思って行けるけれども、でも、新しい本気でやりたいことが見つからない。見つかったらそっちにシフトしようと思って、ずっと考え続けても、なかなかそれが見つからないままここまできてしまった。それがいい、悪いというのはないのだけれども、でも、自分の中のエネルギーはうまく回っていないことだけはたしかなのです。それをどうにかしたい。そのために色々な本を読んだり、セミナーに参加したり。一時的にちょっとよくなることもあれば、またいつもの自分に戻ってしまう。できればずっとありのままで、そのエネルギーにはぐるぐると回って欲しい。でも、なかなかそれができない。それはどうしてだろうか? というのを考え続けてきました。

自分の苦手な部分、例えば、感情を素直に表現するとか、自分の言いたいことを言うとか、そういうところに何かがある。改善の余地があるみたいなのも漠然と思ってしましたが、でも、その根本の原因がわからないまま、それを改善しようとしても、ただの対処法になってしまって一時的にはよいと思える状態になっても、やっぱりまた元に戻ってしまう。それであれば、そういう自分が、常に自分らしくいられる場所を見つけることができれば、と思ってホームプレイス探しをしています。

でも、やっぱりどこか焦ってしまう自分、変わらなければ、だとか、こうしなければならない、逆に、こうしてはダメだとか、そういった自分が出てきてしまって、なかなかありのままの自分であることができません。その原因を探している旅の途中で、いつもこういう本に出会ったり、人に出会ったりすることによって、僕も変化、進化(深化)し続けているのではと思います。

今回、この本を読むことによって、自分のその根本にある原因みたいなものを今までよりもより言語化することができました。この本では、「痛み」という感情の部分から、その人の本質を捉えようとするテクノロジー(技術)を教えてくれます。技術なので、やり方や再現性があります。その点はとても面白いなと思いました。

僕の場合は、「欠陥欠損」モデルではないかということで、

チャレンジは、とにかく根強い不安感からそれを払拭しようと行動するのではなく、自分が安心で満たされた状態でその場に「在る」ことが最大の貢献でありミッションであるということを体得することです。このメンタルモデルの人たちに不安になったときにお勧めしたい魔法の言葉は、「大丈夫!」です。
(『ザ・メンタルモデル』)

ザ・メンタルモデルでは、誰もがどれか4つのモデルの中に当てはまるとしています。詳しくは本を読んだいただければと思いますし、HPでは、簡易的な診断もできるようになっています。
http://mentalmodel.jp
(ちなみに、僕はハリネズミのルーファでした)

「痛み」つまりは自分と向き合うということは楽なことではありません。みんな痛みを回避したいから、今行っている行動をしていると言っても過言ではないのですから。でも、その痛みも含めて人生であり、自分であり、命、魂であることを知ることができれば、その痛みにも意味を見出すことができます。そして、その痛みがあるからこそ、自分の本当の願いもわかるのです。

『ザ・メンタルモデル』の副題には、「痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー」とあります。まさに、痛みという視点から考えていくテクノロジーなのです。そして、統合というのもとても大きなキーワードですね。

自分の中にあるエネルギーがなぜうまく流れないのか? と考えた時に、多分、この統合ということが起こっていないからそうなのだと、この本を読んで理解することができました。だからやることはシンプルで、僕の場合は、「痛みの分離から統合」へ向かっていけばいいのです。

それもどうのようにやっていけばいいのか、というヒントも本には出てきているので、まずはそれをやっていくことでしょうか。

本書の中でもたびたび出てくる「ひとりの人間の内的世界がその人の外側の現実をつくり出している」という、一見、スピリチュアル的な言葉ですが、でも、みんな心のどこかでそれを真実だと知っているのだと思います。だからこそ、それを避けている、見てみないふりをしている。なぜなら、その方が楽だから、痛みを感じなくて済むから。なので、逆から見たらみんな実は知っているのです。そんな当たり前の視点に自分の視点を戻すことがとても大切なんだと思います。

まだまだ多くの人は、そういうことを言うと、スピリチュアル? とか言うかもしれませんが、それがその人にとって真実であれば、それがスピチュアルと言われようが、なんだろうが関係ないのです。それよりも人が言った世界が真実だと言う方が真実なわけはないのです。真実は自分の中にしかないのですから。そんな当たり前のことを忘れてしまって、痛みから逃げてしまい、自分に向き合うことができず、永遠に外の世界はなぜ変わらないのか、と思い続けている。でも、本当はみんな変える方法も知っている。だからこそ、葛藤や矛盾を感じる。心とは、魂とは不思議なものです。本当によくできていると思います。

ガンジーの言葉で有名な言葉があります。

Be the change you wish to see in the world.

僕も好きな言葉なのですが、どこかでわかっていなかった。どういうことだろう、と思っていたことがより理解できたような気がします。

ただ、わかっただけでは、変わらないのが現実です。そこには行動が伴わなければなりません。だって、人には体があるから。これも不思議ですよね。体を通して、心で感じ、また感じたものを体を通して、この世界に創造して、またそれを心で感じる・・・という循環があります。ただ心の中で感じるだけでは、それを実現した世界を心がまた感じるということができません。どうして人には心だけでなく、体もあるのだろう? と言うのは永遠の不思議ですが、それも含めて、うまくできているのだな、と思います。

自分に向き合うことは時にしんどいです。何年間、何十年間も蓋をしてきたこと、見ないようにしてきたことに直視することは、とても痛いことですが、でも、その痛みも含めて自分なんだと受け入れない限りは、本当に自分を感じることができないというのは誰もがわかることでしょう。感じていることでしょう。

例え、この痛みが続くとしても、でも、やっぱり叶えたい願いはあって、あきらめられない願いがあって、それはまだ言葉にできなかったとしても、それがあるからこそ人は生きていられる、生かされているのではないかと思うのです。痛みもまた統合して、エネルギーに変えて、願いを叶えていきたいですね。

この本の著者、そして、紹介してくださった方に心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。

『ザ・メンタルモデル』『ザ・メンタルモデル ワークブック』

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