【子育てベスト100】子育てのヒントが散りばめられた辞書のような一冊
オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆
〜辞書のように使える一冊〜
最近、僕にも愛おしい娘が産まれて、「子育て」に対する関心が異様に高まっている。
産まれてくる前には「五体満足で無事に産まれてくれればそれでいい」と思っていたのが、いざ、産まれたばかりの娘を目の前にすると「こんな女の子になって欲しい」とか「こんな人間に育って欲しい」とか、娘に対する欲望がどんどん増えていく。
本書は3歳〜小学6年生を対象とした子育て本である。まだ赤ちゃんの娘を目の前にして、少し気は早いかもしれないが、今からどんな風に言葉を使うようになった娘に接して行くのが良いのかを考えたいと思った。
さて、僕はとりあえず最初から最後まで一通り読んだが、著者曰く、最初から最後まで読み通す必要は無い、と冒頭で書いている。
目次の中から気になるところだけを読むのも良し、6つのカテゴリ(コミュニケーション力、思考力、自己肯定感、創造力、学力、体力)から気になるところだけを読むのも良し。また、子どもによって個性があるので、全部が全部その子にフィットするとは限らないので、困った時のヒントとしてこの本を開いてみるのも良し。
いわば、子育ての辞書のように使える本である。
〜子育てで大事な事は共通している〜
さて、子育てに良いこと、子どもにとって大事なことを100にまとめたという本書であるが、一通り読んだ感じでは、大事なことは以下の3つにまとめられると思う。
・子どもにやらせる、考えさせる、決めさせる
あくまで、子どもが主体であり、親は一歩後ろから見守るというのが基本スタンスとなるのだろう。
・親は利き手になる
家族の会話の中で、頭ごなしに親が言っているのでは、子どもは自信を無くしやる気を無くす。まずは、子どもの主張を受け入れるところから始まる。
・子どもは親の事を見ている事を自覚する
何か家庭内でのルール(ゲームの時間など)を決めたり、毎日キチンと勉強しなさいと言ったりしたときに、親がそれを守ったりやっていなかったりすれば、子どもはもちろんその姿を見ていて、親同様ルールを守らなかったりサボったりしてしまう。逆に、親がルールをキチンと守ったり楽しんで勉強している姿を見れば、子どもは自発的にそれらをするようになる。
とまぁ、書かれている内容は全くその通りだと思うのだが、それを実践するには親がかなり自分を律した生活をしなければいけないだろう。先日読んだ「ママにはなれないパパ」に書かれていた「『育児』とは『育自』でもある」という言葉の通り、「子育て」の中で自分も成長する必要があるだろう。
〜最新のトピックが嬉しい〜
本書は、最新の育児本ということもあり、スマホに関することや、昨年から小学校で必修化されているプログラミング、オンラインの習い事、最新のオモチャについてなど、新しいトピックについても多分に触れているところが嬉しい。
最新の子育て事情を知る事が出来たし、子育ての先輩から聞くだけでは知り得なかった情報もあり、非常に満足いく内容であった。
特に、プログラミングに関することについては、実際に学校で習った事のない僕にとっては貴重な情報だったと思う。
さて、後はこの付箋を貼りまくった育児本が将来子どもに見つからないようにだけ気をつけようと思う。「お父さんがあのとき言ったことって、この本に書いてたことなのね!?」なんて言われないように笑