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人生の土台を整えるための10個のルール

あなたはどんな人生を歩みたいと考えていますか?
苦しみや悩みが多く、ジェットコースターに乗っているような人生ですか?
それとも、安定・安心の船に乗って穏やかな川をのんびり流れていくような人生でしょうか。

もし、前者のジェットコースターのように波乱万丈の人生を送りたい!と希望している人は、この記事は読まなくてもいいかもしれません。

のんびり穏やかで、悩みの少ない人生を送りたいと希望する場合は、是非最後まで読んでみてくださいね。

今回の記事は、前回のお話の続きになります。
この記事単体でも、内容は理解できますが、より深く知りたいという方はこちらの記事も併せてお読みください。


【ヤマ】人生で手放すべき5つのルール

Yama(禁戒)

「究極的な心の平穏」をゴールにするヨガの哲学では、そこに到達するための手順を教えてくれます。

今の状況を変えたい、ましてや人生そのものを変えたいと考えると、私たちはつい新しいこと、自分を変えてくれるようなスペシャルなことを始めないと!と意気込んでしまいがちです。

しかし、何か新しいことを始める前にするべき重要なことがあります。

それをヨガ哲学では『ヤマ(禁戒)』と言います。

ヤマには5つのルールがあり、順番に、非暴力・嘘をつかない・盗まない・欲張らない・執着しないという内容の教えです。

悩みがなく快適な人生を送りたいと望んでいるのにも関わらず、日常的に暴力をふるい、嘘を付き、他人のものを平気で盗むような行動をしていては、あなたの人生は整いませんよ、ということです。

アヒムサ・アヒンサー(非暴力)

まず、とても重要な1つ目の教えが「暴力的な行動をしない、させない」ということです。

他人を殴る蹴るという物理的な暴力以外にも、言葉や態度での暴力も含まれます。
物や、地球環境、自分自身を傷つけるような行為も暴力行為です。

ここさえ押さえておけば、残りの4つのヤマの実践がスムーズになります。

サティア・サティヤ(嘘をつかない)

2つ目の教えが、嘘をつかないこと・正直でいることです。

嘘をつくという行為は、他人を傷つけるとともに自分を苦しめます。
ちょっとしたことで嘘をついて、後からうんと後悔したという経験がある方も、もしかしたらいるかもしれませんね。

他人を騙して傷つけるような嘘は、1つ目の非暴力の教えにも反してしまうので注意が必要です。

アスティヤ(盗まない)

3つ目の教えが、盗まないことです。

泥棒のように他人の物を盗むこと以外にも、他人の発言を遮る、横入りする、道を譲らない、遅刻するなど、無意識的に独占してしまうようなことのないように普段の行動を見直す必要があります。

歩道を自転車で走ったり、歩きスマホをして周りの人に迷惑をかける行為などもあてはまります。

ブラフマチャリヤ(欲張らない)

もとは性欲にふりまわされないようにという禁欲の教えですが、現代では色々な情報に欲が刺激され苦しみを生む原因となります。

何となく見ていたSNSに表示された広告がきっかけで散財してしまったり、他人と自分を比べて悩んだりと、欲というのは生きる原動力になる反面、悩みを生み出す犯人とも言えます。

アパリグラハ(執着しない)

必要以上に所有しないこと。
物や人、自分自身にさえも執着してしまうと苦しくなります。

欲望と適度な距離を持ち、自分軸を持って生きましょう。

【ニヤマ】人生を向上させる5つのルール

Niyama(勧戒)

手放すことをした後に、今度は人生を向上させていくための実践ルールが5つあります。

二ヤマ(勧戒)』と言います。

順番に、清潔にすること・満足すること・自己鍛錬・自己探求・ゆだねることという内容の教えです。

サウチャ・シャウチャ(清浄)

心身や身の回りをきれいに整えること。
掃除をすると気持ちがすっきり晴れやかになります。
ヨガで身体や心を整えることで、生き方の質を上げていくことができます。

サントーシャ(満足すること)

今あるものに満足すること。足るを知ること。
ヤマの欲張らない・執着しないにも通じることですが、私たちはついあれもこれも欲しいと欲望のままに何かを求めてしまいます。
そんな時は、一度今目の前にあるものに意識を向けて感謝の念を感じてみると、気持ちが落ち着きます。

タパス(自己鍛錬)

自分を高めるために努力をし続けること、という教えです。
ヤマ・二ヤマの実践を続けることも自己鍛錬です。

高みを目指す、努力を続けるということには少なからず「こうなりたい」という欲が必要なので、こだわり過ぎて執着に変わらないようバランスを見極めることも大切です。

スワディアーヤ・スワディヤーヤ(自己探求)

読誦(お経を読むこと)や、自己学習と説明されることもあります。
本当の自分(真理)について学びを深めることです。

ヨガ哲学を学ぶことも、自己探求の実践になります。

イーシュヴァラ・プラニダーナ(ゆだねること)

神に祈ることと説明されることもあります。
自然の摂理に抗わず、ゆだねるということの大切さを知ることです。

この宇宙には、私たちの力が及ばないことというのはたくさんあります。
台風や地震などの自然災害などもその一つです。
できる限りの対策をした後は、無駄に怖がったり不安になったりせずにゆだねることで、悩まずに済みます。

自分で人生の土台・基礎を整えよう

私がヨガの大好きなところは、どこまで行っても『自分』を探求するということです。

誰かに頼りましょう、相手を変えましょうということは一切なく、すべてが自己責任です。

自己責任という言葉を厳しく感じることもあるかもしれませんが、自己責任というのは言い方を変えると、全てから自由であるとも言えます。

他人にふりまわされることがありません。

思わず叫びたくなるようなジェットコースターから降りて、のんびり人生という川下りをしながら風景を眺める。
きれいな花があれば少し近づいてみたり、蜂が飛んでいて危険を感じたら離れることもできる。
そんな風に、自分で人生の舵をとり進んでいくために必要なのが、今回説明をした10個の実践するべきルール「ヤマ・二ヤマ」です。

何かを変えたい、手に入れたいと思った時は、まず自分の環境を見直して必要のないものを処分していきましょう。

処分するだけですっきりと見える景色が変わっていきます。

空いたスペースに、本当に自分が心の底から魅力を感じるものだけを選んで取り入れていきましょう。

お部屋の断捨離・模様替えと同じように、自分の人生を断捨離して模様替えするのがヨガ哲学です。

次回以降は、これら10個のルールをより詳しく説明していきますね。

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