【プレイレポート】鬼の研究_第1話《猿の怪》_後編
3. 燃える洞窟猿、炎、悲鳴、哄笑、黒煙、混沌。
洞窟に入り込んだ野ネズミの目に映ったのは、毛皮に火が着き狂ったように跳ね回る猿ども、そしてその中央に突っ立ち、時折りその胸をがばりと開いて焔を噴き出しながら嬉しげに呵々大笑するーーなんと言えばいいのだろう。つぎはぎだらけの鎧の上にさらに蓑笠をまとい、火を吹く杖を打ち振る……つぎはぎ鎧の傀儡といえば一番近いのだろうか。
どちらもお山に居ていいものじゃない、相討ちになればいいのに、と、野ネズミが踵を返しかけたとき、助けを求める