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我楽多だらけの製哲書

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日常の出来事と哲学を掛け合わせた考察をつれづれなるままに綴っています。先哲の思想は、昔のことだし抽象的で近寄りがたいと思っている人がいるかもしれませんが、実は、現代においても日常…
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記事一覧

我楽多だらけの製哲書(N79)  ~失態の影響で辛味を増した麻辣香鍋とフランシス・ベーコン~

【記事累積:1891本目、連続投稿:830日目】 <探究対象…コラム、シンガポール、思い込み、イドラ、ベーコン> 先日、早稲渋で大変お世話になった先輩教員と食事をさせていただきました。シンガポールを訪れた際はほぼ毎回ご一緒させていただいているのですが、とても失礼な出来事が発生してしまいました。それは一体どのようなものであり、なぜそれが発生したのでしょうか、そしてそれを回避することはできなかったのでしょうか。 今回食事をした場所は、今年の3月にシンガポールを訪れたときにも、

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我楽多だらけの製哲書(N78)  ~ラオス人の心と頭とマキャヴェッリそしてニーチェ~

【記事累積:1861本目、連続投稿:806日目】 <探究対象…コラム、ラオス、建国記念日、政治と宗教> 今年のラオスの11月下旬から12月初めはイベント三昧という感じであった。ラオス陰暦の12月の満月を迎える日には「タートルアン祭り」があり、満月自体は現在のカレンダーだと11月27日なのだがその1週間前くらいからタートルアン周辺は賑わっていた。それから5日経った12月2日は48回目の「建国記念日(ວັນຊາດ・ワンサート、National Day)」だったので、1週間の中に

我楽多だらけの製哲書(N77)  ~「1730」と「730」の繋がりとマルクス~

【記事累積:1730本目、連続投稿:730日目】 <探究対象…コラム、数字、運命、マルクス> この投稿は2016年3月に始めた本格的コラムからの累積でいうと「1730」本目である。毎日投稿する意気込みで「日々の教養」というタイトルをつけスタートしたものの、開始して2週間もしないうちに頓挫した。それでもできるだけコンスタントな投稿を心掛け、7年半で「1730」本である。【情報の収集】 しかしなぜ今日はわざわざ「1730」というキリがよいとはいえない数字についての投稿をしてい

我楽多だらけの製哲書(N76)  ~歴史に抱く虚しさとヴァイツゼッカー~

1年が経った。 しかし事態が収束に向かっているとは言い難い。 出口がどこにあるかもまだ分からない。 数時間前、国連総会緊急特別会合(ES、Emergency Special Session)では、一つの決議が採択された。その内容は、「ロシア軍の即時撤退および公正かつ永続的な平和の実現」などである。 今回の決議案に関して、賛成したのは「141カ国」、反対は「7カ国(ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、マリ、ニカラグア、シリア)」、棄権は「32カ国(中国、インド、南アフリ

我楽多だらけの製哲書(N75)  ~ベランダの植物の変化とブッダおよびプロティノス~

これまで観察を続けているベランダの植物であるが、伸び方にしても、先端の形状にしても、目まぐるしく変化している。11月頃までは単に葉っぱが重なっているだけだったが、12月に入り「蕾」のようなものが表れ始めた。 そして12月中旬になると蕾は花へと変化し、植物の先端は鮮やかなピンクに彩られることとなった。そしてしばらくベランダ世界は「桃色の時代(バラ色の時代)」かと思っていた。 しかしその時代は長く続かなかった。ピカソの人生の流れとは逆に、「青の時代」を感じさせる変化がみられる

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我楽多だらけの製哲書(74)  ~到達した節目とルイス・ブレイン・ハーシー~

今日、朝に投稿した記事によって、大きな節目に到達した。 以前から断続的に投稿はしていたが、毎日何かしらの投稿を続ける形にしてから、今日でちょうど1年が経過したのである。noteでは、投稿するごとに「連続〇〇〇日」というような表示が出てくるのだが、その表示が今日の朝の投稿で「連続365日」となったわけである。 タイにきてしばらくしてから「連続300日」のときの投稿でも、次の目標は「連続365日」と書いていたので、無事にその目標に到達し、ひとまず安堵している。 「1年間欠かさ

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我楽多だらけの製哲書(73)  ~世界を平和に導くヒントとエリザベス2世~

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我楽多だらけの製哲書(72)  ~平和を取り巻く理念および実態と宮沢賢治~

20年近く教員をしているが、必ず時間をかけて授業で伝えるフレーズがある。 「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」 これは日本国憲法前文の一節である。 この前文に示された内容は具体的争訟の根拠にできるような裁判規範性は持っていない。しかし、前文は日本の国がどのような国たるべきかを示したものであって、法規範性までが否定されているわけではない。だから前文は、国のあり方を示した理念として、その後で生まれてくる実態に対する上位概念であ

我楽多だらけの製哲書(71)  ~夏の各種セミナーとパスカル~

もうすぐ勤務校も夏季休業に入る。コロナの影響で、ここ数年、長期休みに参加していた各種のセミナーは軒並みオンラインとなっていたが、今年の夏は、対面またはハイブリッド開催も見かけるようになっている。 オンライン開催が一般的になったことで、物理的な移動の時間や交通費の節約で、以前に比べると結果としてセミナー参加数が増えたのは事実である。ただ私としては、会場に足を運び、他の参加者がいる会場の雰囲気・音・匂いといったものを受けとめられる対面の方が、やはりセミナーに参加しているなという

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我楽多だらけの製哲書(70)  ~コラムの整理整頓とゴッホ~

Facebookでの本格的な投稿を開始してから、早いもので7年が経とうとしている(noteは去年くらいから並行して投稿を開始)。当初は、日常の出来事の中から抽出できそうな論点について一般化し、それを先哲の思想と結びつけることを狙いとした「日々の教養」というシリーズのみであった。そのときは、自分の専門である公民の知識を、日常生活と積極的に結びつけることができれば、公民の知識が授業だけで終わらず、日常生活と密接な関係を持っていることを具体化できるのではないかという思いつきであった

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★我楽多だらけの製哲書(69)★~バンコクでの「伝言ゲーム」とゴルギアス~

バンコクに住み始めてそろそろ3カ月になる。私が住んでいる地域は中心部からけっこう離れているため、近くにスターバックスはあまりない。だから普段利用するのはローカルのカフェである。 ただ、先週はバンコク中心部に用事があって、頻繁に出かけていたので、スタバを利用する機会があった。海外でスタバを利用するとき、私にとって大きなハードルになるのは、注文した品が出来上がったとき、呼ばれる名前をどうするかである。 日本では難なく伝わる「SAITO(サイトウ)」や「TAKESHI(タケシ)

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★我楽多だらけの製哲書(68)★~5月15日という日とベルクソン~

今日は5月15日である。 5月15日は沖縄が本土復帰した日であり、2022年は本土復帰から50年の節目の年である。 6年前、私は沖縄に住んでいた。そのときに感じたことをSNSで投稿していたので、それを振り返ろうと思う。 (以下は2016年の出来事の回想である) 皆さんは「5月15日といえば何の日でしょう」と問われて、何の日であると答えるでしょうか。 私は社会科の教員であるにも関わらず、恥ずかしながら即答することはできませんでした。 5月15日は沖縄が日本に復帰した日です。

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★我楽多だらけの製哲書(67)★~人生で一番大切なものとウィトゲンシュタイン~

(2016年の出来事の回想である) ここ沖縄はシンガポールとは一味違った形で外国の方が多く滞在されています。米軍基地があるという理由は言うまでもなく、中国や韓国からの旅行者がとても多くいます。4月の初めに沖縄に来たころ、ホテルに泊まっているとロビーを埋め尽くすのは中国や韓国の人ばかりで、このホテルに泊まっている国内旅行者は私だけではないだろうかと思ったくらいです。 今日も沖縄探索をしながら散歩していましたが、自転車に乗った欧米系の二人組に声をかけられました。道を尋ねられるの

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★我楽多だらけの製哲書(66)★~唐辛子の破壊力とジェームズ~

(2016年の出来事の回想である) 沖縄に来てからようやく3週間くらいが経つわけですが、以前に沖縄に来たことがない私にとって、この沖縄の地は当然のことながら未知の土地なわけです。 これまでならば、休日は無難に同じようなカフェを利用して、読書したり音楽を聴いたりと規則的な生活に終始するところですが、シンガポールにいてほとんど観光らしい観光をせず、結局シンガポールを去るときに大きな後悔をしたという同じ轍を踏まないように、沖縄では、できるだけ異なるお店に入ってみるというチャレンジ

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