大阪から前橋に、本のために。~前橋 BOOK FES~
こんばんは、今週もいつものようにnoteを書きます。そしていつものように、旅行のお話です。
先週から東北旅行について書いていましたが、今回は箸休め、ではありませんが別の旅行のお話をしたいと思います。ではよろしくお願いします。
群馬に関する知識
私が今回行った場所は、群馬県の前橋です。
群馬県自体、今回初めて足を踏み入れたのですが、これは、、、はい。今まで群馬に行く機会を作る動機があまり私に無かったためです。
群馬と聞いて、みなさんなら何を想像しますか?うーん、、、草津温泉って群馬ですよね?本当にそれくらいの知識量なんです。すみません。
あとはなんでしょうか、、、ああ!思い出しました。ぐんまのやぼう、という放置ゲーのアプリを昔ずーっとしていました。これこれ!!
非常にシュールなゲームなんですが、これのおかげで群馬の特産品と県の形状だけは昔から把握出来ていました。ありがとう、ぐんまのやぼう。
あと、何かとネタにされがちな県でもありますよね。魔境のような印象はインターネットによって植え付けられたものだと推察されます。いや、本当に魔境なのか?そういった意味では行ってみたかった場所でもありました。
そんな感じの私が、この度なぜ群馬の、しかも前橋に行くことになったのか。その理由がこちらです。
前橋 BOOK FES
前橋 BOOK FESです。こちら今回が初開催のイベントでして、名前の通り本のフェスなんです。
本のフェス。聞いただけでは一体何をやるか分からないと思います。簡単にご説明しましょう。
まず、各自が参加料金の1000円を支払います。そしてここからが唯一にして最大の特徴なのですが、もう自由に好きな本を貰えるんです。商店街にだぁーーーっと並べられている大量の本の中からです。さらに無制限なんです。幾らでも、持って行っていいんです。
持っていくだけではありません。自分が本を提供することだって出来るんです。誰かに読んでもらいたいけれど、家で眠っている本たちを。
本を通じて人とコミュニケーションを取る事だってもちろん自由です。
本が好きな人達にとって、天国のような空間ではありませんか。
私は去年の初めくらいから急に読書にハマりまして、そこから現在に至るまで約130冊の本を読みました。
今までなぜあまり読んでこなかったのか、そう後悔する時もありましたが、そんなことを考えている時間があるなら、読む時間に当てた方が良いことに気づき、とにかくひたすら興味関心の赴くままに読書を続けています。
そんな私にとって、今回のイベントは読書愛を深めるまたとない機会であると直感で理解しました。大阪に住んでるから、行かない。そんな生ぬるいことを言いたくはなかったんです。読書好きならば、場所なんて関係なく飛んでいくだろうと。
さらに今回のイベントの発起人が糸井重里さんと聞いて、尚更行かねばならないと思いました。
そもそも私が毎週noteを書き続けているのは、糸井重里さんが毎日エッセイを書いていることに憧れたためです。文章を書くことを継続すること、その難しさを毎週感じております。日々、尊敬の念は深まり続けます。
とにかくもう行く事は、発表された瞬間に決めました。
クラウドファンディング
前述した通り、今回が初開催のイベントです。利益が出る・出ない関係なく、その資金をそもそもどのように集めるのか気になっていたところ、最近流行りの(もう当たり前になりつつありますが)クラウドファンディングを行っていることを知りました。
やるしか、ないですよね。
私は色々特典をみていた中でも特に魅力的であった、あの人の本が貰えるというコースにしました。お値段は1万円でございます。こういうのは値段じゃないんです。気持ちなんです。
クラウドファンディング。ただ私はお金を出しているだけですが、そのプロジェクトに自分自身も参加・協力することが出来るという点で、素晴らしい試みだと改めて思います。
このコースには前橋 BOOK FESの参加券もついているので、もうそれはそれは楽しみにしてその日を待っていました。
大阪→前橋
前橋には、新幹線と在来線を駆使して向かいました。まずは新大阪駅から東京駅へ、さらに東京駅から高崎駅へ。そして!!前橋へ!!
思っていたよりも時間がかかり、もう到着の時点で少し疲れていました。しかし気分は、もうルンルンですよ。ワクワクです。どれくらい人が集まっているんだろうか、、、そんなことを期待しながら会場に向かいました。
沢山の本と人が!!!
駅から向かっている時点で、結構な人数が商店街の方へ向かっていたので、これは、、!!と思ったんですが、その想像通りでもう商店街は人と本で溢れかえっていました。
どちらも想像の何倍もそこにありました。雑誌から学術書、新書に文庫、広辞苑。ジャンルも小説から料理本、ゲームの攻略本や歴史に関する本。本当にもうなんでもありました。
ここで私が頂いた本を紹介しましょう。
こちらの5冊です。最近歴史や仏教に関する関心が強まっているので、このような渋めなチョイスになりました。アメリカミステリ傑作集は、目が合ったんです。本と。ですから貰わない訳には、いかなかった。これが運命でしょう。
そうそう、上に写っているのはグッズのバッジとトートバッグです。いいでしょう?もうついつい購入してしまいました。お布施に近いかもしれませんけども。
最高のトークショー
そして今回、私が何よりも良かったと思ったイベントはトークショーでした。
私は古舘伊知郎さんと糸井重里さんの会を見ることが出来ました。これが、本当に良かった。
トークテーマが言葉についてだったのですが、もう目まぐるしく話題が切り替わっていくのが、まさに会話のジェットコースターといった感じで非常に楽しかったです。お互いが司会者を担当できるからこそなせる技なのでしょうか、ターン制のトークバトルの様相を呈していました。
私は今回のお話をきっかけに、改めて言葉について自分なりにしっかりと考え、向き合っていきたいなと思いましたね。古舘伊知郎さんの、どんなものでも実況できてしまうという特技はもう、芸術作品でしたよ。ぜひ生で体験して頂きたい。
トーキングブルースという企画を毎年行っているそうなので、ぜひ興味のある方はいってみてください。いやほんと、凄いんですから。
どんなお話をしていたか、その詳細は下の記事でぜひ確認してみてください。全編、最高でしたよ。これが無料で聞けるなんて、おかしな話ですよ、ほんと。
とにかく行ってよかった。
もうこの一言に尽きます。行って良かった。大阪から何時間もかけて朝からここ、前橋まで来て良かった。参加すると決めて、良かった。クラウドファンディングして、良かった。もう良かった祭りです。
自分自身の本に対する愛もさらに深まりましたし、何より本を愛する人々がこんなにいるんだということを再確認することが出来ましたね。トークショーの整理券配布の列で、ほぼ全員が本を読んでいたのはもはや感動ものでした。
そして前橋がとても良い場所であるということも今回知ることが出来ました。もう雰囲気がまず良いですね。居心地が良いとはこのことかもしれません。
何度も言うように今回が初開催ですが、そこに少しでも携わることが出来て、私はもう光栄です。これからこのフェスが当たり前のように世間に受け入れられ、日本一の本のイベントになることを、私は願っています。
最後に
もう思いのままに書き殴ったので、全体的にとても読みにくい文章になってしまいましたが、とにかく良いイベントだった、ということが伝われば私は満足です。
本のフェスのために、大阪からはるばる群馬県前橋へ。なかなか思いきった行動をしたなと自分でも思いますが、それだけの、いやそれ以上のものがそこにはありました。
いやー、本ってやっぱり良いですね。もっともっと読みたいと思います。苦手なジャンルである小説にも、挑戦してみます。とりあえず、ヘミングウェイの老人と海から。
それでは皆さん、また来週!!
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