#自由詩
詩:家と煙草
家の内で煙草吸うとにおいがいやだから
やめろと
家の内でglo吸うとにおいがいやだから
やめろと
家の外で煙草吸うとみっともないから
やめろと
家の裏で煙草吸うとにおいが家に入ってくるから
やめろと
でもぼくは煙草をやめる気はない
だって父が
ベランダ占拠して煙草吸ってるから
それにやめられないし
童話詩:最近のハトマン
人間たちからエサをもらいすぎて太っているドバトたちを見て鳩平和ポッポ連合のハトマンは嘆きました。
クルックー。なんということだ。我々鳩は人間に依存しすぎているのかもしれませんな。
そこでハトマンは法を制定して鳩たちに通達しました。
いわく、ドバトは人間からのエサをもらってはいけない。と。
しばらくするとハトマンのもとにたくさんのドバトたちがやってきました。
ハトマンさん。我々はこの度の法
詩:毎日 YMO“Perspective”より着想
毎日カーテンを開けます
毎日顔を洗います
毎日体操をします
毎日君に会います
毎日皆と話します
人はカーテンのように別れてはまたくっつく
それが人間らしいというものでしょう
そうなのでしょう
毎日皆と別れます
毎日君とさよならします
毎日体操をします
毎日お風呂に入ります
毎日カーテンを閉めます
人はカーテンのように別れてはまたくっつく
それが人間らしいというものでしょ
詩:キスの染み
君と口づけしている間は言葉は生まれないけれど
口を離せばやっと言葉が生まれ出てくる
キスでできた染み
たとえその染みを消したくて
何度洗っても
とれないからぼくは隠してしまった
しかしもし
染みが簡単にとれてしまったら
生きるのはつまらない
羽田光夏さんの詩「黒歴史」より着想を得ました。光夏さんありがとうございます!
童話詩:くるみ割り人形のおじいさん
腰の曲がったくるみ割り人形のおじいさんがいました。
おじいさんは口をガタガタ何かを言っています。
でも歯がないので何を言っているかわかりません。
そこでぼくはおじいさんの口にくるみを入れました。
おじいさんは口をガタガタして見事くるみを割りました。
おじいさんはぼくに向かって大きな声でこう言いました。
わしはくるみ割り人形じゃない!
残念ながらおじいさんはくるみ割り人形ではなかったの
詩:思わずランデブー
くしゃみして
渡っていた横断歩道を
思わず振り返ると
君がいたから
お茶を飲んで
ランデブー
これから映画でも観に行こうか
そこまで時間ないの
映画は無理かあ
また誘ってね
はい
お茶を飲んで
ランデブー
そんなひと時