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円谷特撮感想

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本マガジンは、私が視聴・閲覧した円谷プロダクション製作特撮作品の感想集である。
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2020年10月の記事一覧

ウルトラマンZ 第19話「最後の勇者」

本話で、エースがゼットの名付け親であることが分かった。その理由は、「後者が宇宙から戦いをなくして平和をもたらす最後の勇者になる」ことを前者が望んだためである。
エースは顔の造形と声質のせいか、「常に笑みを絶やさないベテラン戦士」に見えた。
エースのウルトラメダルがバラバだけでなく、エース本人も呼び寄せたわけである。
本話の超獣バラバの正体はヤプールの残留思念である(そのせいか人語を話せる)が、超獣

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ウルトラマンZ 第18話「2020年の再挑戦」

本話は『ウルトラQ』第19話「2020年の挑戦」(以下同話)の続編である。実際、小説「2020年の挑戦」(神田昆著)が登場したわけだし。
本記事では、同話で登場したケムール人をケムール人1号、本話で登場した者をケムール人2号と呼ぶ。
1号は万城目淳、江戸川由利子、および、警官隊によって倒された。
1966年、2号はカオリ(演.宇田川かをり、以下敬称略)との合成手術に失敗し、2 つの人格を持つことに

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ウルトラマンZ 第17話「ベリアロク」

バロッサ星人2代目は日本語が堪能であるが、彼は『機動武闘伝Gガンダム』、『仮面ライダー電王』、ならびに、『海賊戦隊ゴーカイジャー』などのスーパー戦隊シリーズを視ることで日本語を学んだようである(当然声優ネタも含む)。
ジュラン『ウルトラQ』の種がバロッサ星人2代目用の巨大化アイテムになったが、この事例はウルトラシリーズの中では極めて珍しい。
ベリアロクは遥輝を気に入る一方で、正太(ジャグラー)に気

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ウルトラマンZ 第16話「獅子の声」

本話から、都市開発による丘陵地の変遷、即ち、山林のニュータウン化を読み取った人は意外と多いはず。本話はある意味、『平成狸合戦ぽんぽこ』に近い。
結花が子供の頃、獅子ヶ丘町(太古の時代は海であった)の郊外には山林が残っていた。なお、その近くには、結花の曾祖母が住んでいた。
上記の山林の中には禁足地があり、そこにホロボロス(ホロボロ様とも言われた)が眠っていた。なお、ホロボロスは333年毎に目覚める(

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ウルトラマンZ 第15話「戦士の使命」

ブルトンは「巨大な宇宙を成立させるための、様々な不条理を引き受ける歪み」、言い換えれば、世界を維持するための「必要悪」である。
しかし、ゼットが前話でブルトンを倒したことで、虚無の化身であるグリーザが現れた。
陸(ジード)とペガはグリーザを追って、ゼットがいる世界に辿り着いた。
グリーザは強く、ジード ギャラクシーライジングとゼットにトライキング→ファイブキング(正太が変身)が加勢しても、歯が立た

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