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1週間の振り返り / 今後の展望 / その他ニュースなど

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テクニカル及びファンダメンタルの説明を週刊で行います。 Twitterよりも詳細に掘り下げていきます。(Twitterは簡潔・速報用) その他、重要なニュースはこちらに記録として…
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#FOMC

9月23日(月)~9月27日(金)の見通し

9月23日(月)~9月27日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週の米国小売売上高は底堅い結果となった。
内訳をみると全13品目の内ほぼ半分が前月比プラス、残りがマイナスとなっており、前月の "13品目ほぼ前月比プラス" の状況からは軟化していた。
ただしNY連銀およびフィリー連銀の製造業指数は上向いており、ここ最近叫ばれていた不況への不安が製造業の数値に深くかかわっている (例えばISM製造業指数が45を割ると不況に突入するなど) こ

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9月16日(月)~9月20日(金)の見通し

9月16日(月)~9月20日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆先週の注目指標として消費者物価指数 (CPI) が発表されたが、予想と一致する形でほとんど問題は無かった。
しいて言えば前回の数値より下落した要因として「原油価格の下落」が挙げられるが、サービス価格や家賃の伸びは小さいながらも堅調であり、市場が心配するほどのデフレ兆候は現れていない。
他、生産者物価指数 (PPI) もミシガン大学消費者信頼感指数も取り立てるほどの問題は見られ

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9月2日(月)~9月6日(金)の見通し

9月2日(月)~9月6日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆米国内の経済指標は特段問題なしと見られる。
消費者信頼感指数は改善、GDPも上方に修正されるなど米国経済は引き続き強いと見られるが、8月から市場に渦巻く「雇用市場の弱さ」が一部の指標でにじみ出ていることは頭の片隅に入れておきたい。

◆9月FOMCでは利下げが確定しているが、問題は1段階利下げか?2段階利下げか?で市場が多少揺れていることだ。
ここでジャクソンホール会議にて話

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8月5日(月)~8月9日(金)の見通し

8月5日(月)~8月9日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆日銀・金融政策決定会合が行われ、前会合より決定していた「国債買入れ減額」の具体的スケジュール、および政策金利を0.25%へ利上げすることが発表された。
日銀の植田総裁は会見中タカ的な姿勢を見せ、将来利上げする際に30年近く超えていない「0.5%の壁」を超えて利上げすることもいとわないとした。
これにより円高が大きく進み、米国株も調整する中「ダブルパンチで」日本株も調整を受けて

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7月29日(月)~8月2日(金)の見通し

7月29日(月)~8月2日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆米国民主党内ではバイデン大統領が正式に撤退、ハリス氏が過半数の代議員を獲得することでほぼ正式に出馬を決めたが、そのようなことはどこ吹く風と株式が続落した。
ただしVIXも急上昇する中で金利は冷静であり、さながら「上がりすぎた株価の利確」にとどまっており、S&P 500はてっぺんからわずか-4%以内、年初来では+14%以上と「まだ株は高い水準にある」ことは冷静に認識すべきと思わ

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7月22日(月)~7月26日(金)の見通し

7月22日(月)~7月26日(金)の見通し

■まず初めに流し読み◆日本時間14日朝に発生したトランプ氏銃撃事件から相場がギクシャクするリスクが囁かれたが、特段株式市場に反応は無かった。
また共和党大会も無事開催され、副大統領候補にバンス氏が指名された。
銃撃事件からの力強い生還を見せたトランプ氏が有利…になると思いきやそうではなく、未だバイデン大統領との支持率は僅差に留まっており大統領選挙の結果はより見づらくなった。
トランプ氏が就任した場

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7月8日(月)~7月12日(金)の見通し

7月8日(月)~7月12日(金)の見通し

■まず初めに流し読み●フランス総選挙の第一回目が6/30に行われ、欧州議会選挙にて極右政党が台頭したそのままの光景が再現された。マクロン大統領が支持する「与党連合」は大きく得票率を下げ、逆に極右の「国民連合」が大躍進する展開になりつつある。7日(日)に行われる第二回目の投票にて国民連合が多数政党となれば、フランス政治はよりねじれ的な議会となり法案可決などが滞りやすくなるだろう。ただしすでに株式には

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6月17日(月)~6月21日(金)の見通し

6月17日(月)~6月21日(金)の見通し

■まず初めに流し読み (1分要約)米国のFOMCは無事通過、政策金利に変更なしだがドットチャート (FOMCメンバーによる各年末時点の金利予測) では2024年末に1回利下げとタカ的変化。ただし市場はすでに織り込み済みであり、直近の雇用統計と物価指数もポジティブとなったため特段心配は無しと思われる。

欧州中央銀行による先週の政策会合では利下げとなったが、米国は強烈な成長が後押しするのに対し欧州や

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【2024年6月FOMCプレビュー】インド経済と政策金利から、米国の政策金利推移を考える

【2024年6月FOMCプレビュー】インド経済と政策金利から、米国の政策金利推移を考える

●インドの政策金利と成長率

インド準備銀行は6月7日に金融政策決定会合を開催しましたが、今回の政策金利は6.5%と8会合連続で据え置きました。

インドでは元々高い成長率を誇るために中央銀行が目標とするインフレ率を米国や日本などの先進国の2倍 (4%±2%) の範囲に収めようとしており、政策会合を構成する6名中4名が「金融引締め継続」を選択する事態となりました。

インドは先進国よりもインフレし

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2024年5月FOMCについて

2024年5月FOMCについて

■政策金利の維持とQT減速の開始日本時間5月2日(木)早朝、米国の中央銀行であるFRBによるFOMC (連邦公開市場委員会) が終了しました。

同会合における主な決定事項は以下の二点となります。

米国における政策金利の現状維持 (5.25%~5.50%)

QT減額の開始 (今年6月より、毎月の米国債償還額を最大600億ドルから250億ドルまで減額) 

政策金利は2023年7月より据え置きが

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2024年3月の日銀・FRBの金融会合について(備忘録)

2024年3月の日銀・FRBの金融会合について(備忘録)

●日銀の金融政策決定会合の結果について19日(火)、日銀による金融政策決定会合が終了し、マイナス金利の解除が発表されました。
2016年にマイナス金利が導入されてからおよそ8年、ついに金融緩和の正常化へ一歩動き出した格好となります。

今回の金融会合は様々な点が修正されましたが、大別すれば「マイナス金利政策の終了」「イールドカーブ・コントロール (YCC) の廃止」「ETF買入れなどの終了」の三点

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4月1日(月)~4月5日(金)の見通し

4月1日(月)~4月5日(金)の見通し


■先週の振り返り●進む円安と円高への牽制

今月19日(火)、日銀による金融政策決定会合が終了し「マイナス金利政策の解除」「イールドカーブ・コントロール (YCC) の廃止」「ETF買入れなどの終了」の三点が発表されました。

YCCは主に日本の長期国債の金利上昇を抑えつける役目を果たしていましたが、すでに形骸化が進んでいた関係で当日の廃止発表では長期金利が急上昇するようなこともなく、現在まで比

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差し迫る日銀の利上げとFRBの利下げ

差し迫る日銀の利上げとFRBの利下げ

来週の3月19日(火) 正午ごろに日銀による金融政策決定会合の結果発表、21日(木)午前3時には米国によるFOMCの結果が発表される予定です。

すでに今月上旬に欧州中央銀行 (ECB) がECB理事会を開催、金利を据え置いたこともあり「どこの国が一番先に利下げ (日本は利上げ) するか?」に関し様々な憶測が飛び交っていますが、現時点で日銀は3月又は4月にマイナス金利解除 (利上げ)、米国では少し

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2月5日(月)~2月9日(金)の見通し

2月5日(月)~2月9日(金)の見通し

※特段断らない限り、すべてのイベントに関する日時は日本時間基準でお話しています。
また、チャートでは単純移動平均線 (Simple Moving Average、以下MA) を用いており、25MA (緑線)、91MA (赤線)、200MA (黄土色線)としています。
主要指数はすべて現物取引のチャートを用いています。
ティッカーシンボルは個別銘柄とETF以外、TradingView内のものを使用し

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