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僕が本を読む理由。

ちょっと面白いテーマの取材を受けました。

「Web担 オススメの課題図書」という連載企画で、今の仕事の領域において役に立った本を紹介するというものです。そこで並べられた本をそのまま、同じ領域の新任の方の課題図書に仕立てるという企画の仕立て方がきれいだったのでお引き受けすることにしました。

紹介した6冊はどれも「個人的には」役に立った本なのですが、今やっている「オウンドメディア」という領域に特化したものかと問われれば少し自信がないセレクションになりました。

本には不思議なところがあって、それは読んだ後も自分のお腹なのか頭なのかわからないけれど、身体のどこか奥の方に沈殿したまま、時間を経てふとした拍子に顔を出してきて新しい気づきを与えてくれることがあります。

なので、ここで挙げた本たちの中で今の仕事に就いてから「勉強がてら」読んだものは1冊くらいで、それ以外は、今の仕事をする前、当時の好奇心や環境に引っ張られて手に取った本たち。そういった意味で「お役に立てるのか自信がない」セレクションになりました。

なぜ本(パッケージングされた読み物)にはそういった経年における効能があるのか?個人的にはこういうことだと思っています。

これは私自身が一冊書き通して感じたことでもありますが、10万字を超える1冊の本の中で、情報を「完結させる」ためには、「漏れがない」ことが求められるんですね。web記事のように、関連情報にリンクしたり、「あとは検索してね」といったことができない。が故に情報を漏れなく並べ、且つ読み物として完結できるように整理をするという作業が求められます。

この書き手の苦労は当然ながらそのまま読者側に手渡されるわけで、読者も同じように、1冊の本を通じて自分なりの解釈や考えの「道筋」を整理することになるわけです。ツイートしているように、幾分持久力が必要になる行為です。

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確たる根拠はないけれど「そうかもしれない」と思うことは、日々の生活や仕事の中で結構あると思うんです。普段は通り過ぎてしまうそういう感覚が後々顔を出してはヒントを与えてくれることも。正解やノウハウばかりが並ぶSNSでは発言することに気が引けてしまう「なんとなく」を月に2回を目処に書き残していきます。読んだ方々にとって、日常の「小さな兆し」に気づくきっかけになれれば。

仮説の手前

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