平山高敏

本業はドリンクメーカーのコーポレートコミュニケーション。企業公式noteとか。元ことり…

平山高敏

本業はドリンクメーカーのコーポレートコミュニケーション。企業公式noteとか。元ことりっぷwebプロデューサー。メディアとマーケティングを行ったり来たり。メディアのこと、コミュニティのこと、働くということ、その他諸々よもやま話。

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  • 仮説の手前

  • #酒場 記事まとめ

    • 472本

    酒場やお酒にまつわるオススメの記事をまとめていきます。ノンアルや、お酒の出てくるnote、酔った話などもたまに取り上げます。 note編集部 公式マガジンへの格上げを目指しています!編集メンバーも多く目利き揃いなので、ぜひフォローお願いします。

  • 平日の備忘録

    日々暮らしの中で感じる違和感や悩みなどを、自分なりの解釈を加えて備忘録として残しておく試み。みなさんにも「#平日の備忘録」で投稿いただきながら、対話をするような、往復書簡するような、そんな場になれば幸いです。

  • 50音

    「あ」から「ん」まで、たまたま浮かんだ単語(または単語らしいもの)について、改めてその意味をさぐるためのコラムのような例文のようなもの。登場人物、会話などはすべて架空(実際にあったものをベースに妄想)です。

最近の記事

本来持つべきメディアの“性格”をオウンドメディアはどう付与すべきか

敬愛する方から、突如「君を構成する3つの軸を教えて」と問いかけられました。 その方は、私が今の会社に入社してほどなくして、とあるメディアの特集のため(世界的にとある分野で有名な方で、その方を語り部にした連載でした)、約1年間ほど並走する形で執筆・編集のお手伝いをさせていただいた方。取材を通じて、仕事に対するビジョンやこだわりに触れる度に、これほどまでに真っ直ぐに愚直に仕事に向きあい続けている方がいるということに感銘を受けるばかりか、その方の声をもらったことで、今のオウンドメ

    • 「情報量は移動距離に比例する」を捨てない

      いつの間にか、NETFLIXの『トークサバイバー』の新しいシリーズが配信されていました。ここ数日、仕事も家事も終えた後の、寝る前の楽しみになっています。 芸人たちによる「エピソードトーク」が真ん中にあって、これがとても面白いのですが、それはそれとして、個人的に「エピソードトーク」を聞きながら「きっとこういう話を何度もしているんだろうな」という感覚が先に立ちます。これまで数えきれないほどエピソードをいろんな場面で披露しているから、どこで引っ掛かるか、とか、どこで間をとったらい

      • オウンドメディアが「メディア」を放棄すべき理由

        「仮説の手前」もこれで80本目です。 答えのない仕事をやっているが故、こうして書き続けることで、常に自分の向かっている方角の「指差し確認」をしているようなところがあって、それはそれで功を奏しているような気がします。 とは言え、きっとどんな仕事であっても、この「指差し確認」は必要で、僕の場合は「書く」ことでしたが、話すことでも、図示することでもいいとは思います。とにかく整理し続けることなんだと思います。草をかきわけ進んだなら、次に通る「誰か」が通りやすくなるために、もう一度そ

        • これからのキャリアには「登る」タイプと「泳ぐ」タイプと、もうひとつ大事なタイプがある

          ここ最近、キャリアについての取材や講演を立て続けにご依頼いただいています。 理由はよくわからないですが、転職を2回していて、しかも都度業界が変わっているというのが珍しいのでしょうか。個人的には人様に指南できるような実績を積んでもいないし、壮大なキャリア観も抱いてないので(社内にもっと立派な人はたくさんいる)、正直及び腰になってしまうのですが、お声がけいただいているということは、きっと何かしら「僕的な働き方」に今を映すヒントがあるのだろうと思って、そのヒントを探るためにお引き

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          アイデアは「組み合わせ」。自分という箱の中に言葉を貯めておくこと

          「まったく新しいアイデアというものはほとんどありえない」というのが個人的な見解です。 既にあるものを組み合わせたり、捉える角度を変えたりして、新しい「見た目」として「アップデート」されるものだと思っています。 (もちろん例外はありますし、その例外がいわゆる世の中を変えるイノベーションなのだと思いますが) いきなりこんなことを言い出しているのには理由があります。 ここ半年くらい「オウンドメディアの次」について、ここで書いたり実際にアクションにし始めているのですが(ほんとに

          アイデアは「組み合わせ」。自分という箱の中に言葉を貯めておくこと

          オウンドメディアの次の打ち手は、メディア全体に波及しうる

          ここ2週間ほど、急ピッチでこの話を進めています。 ここ数年のオウンドメディア(というよりはwebメディア全般)の急速な変化(端的に言えば読者が目減りしている)目の当たりにし続ける中で、自分(自社)のことのみならず、全体的に行き詰まりを覚えているような感覚がありました。 とはいえ、どこからも新しい打ち手がなかったこともあって、このまま悶々とするならばいっそ自分で動いてしまえ、とXなりnoteなりで発信してみたら、あれよあれよという間に話が進んでいる、というところです(おかげ

          オウンドメディアの次の打ち手は、メディア全体に波及しうる

          具体的に動けば具体的な答えが出る

          ここ半年くらいずっと「次のオウンドメディア」について、どんなことができるのかを、ここで書き記してきたように思います。 言語化することで、自分の頭の中にあるゴールはある程度見えてきました。ただ、それを具体的なアウトプットまで落とすところまではやはり距離があるものです。 これまでずっと言及していた「場」も、やはり言葉だけでは関係者をうまく腹落ちさせることができずに、ここ半年くらい悶々としていたわけです。 私の落ち度として、今回描いているゴールは「ひとり」でやるものではなく、

          具体的に動けば具体的な答えが出る

          『オウンドメディア進化論』をアップデートする必要性

          『オウンドメディア進化論』を出してもう1年半が経ちました。 オウンドメディアのここ数年の潮流と、企業発信を継続的に行うためのオウンドメディアの「立ち位置」を指し示した本にしたつもりですが、執筆自体はその1年前だったので、もう2年半から3年近く前の時点の視点で書かれたものでもあります。 なるべくwebの流行に左右されないような(テクニックに拘泥しないような)ベーシックな「考え方」に近い視点で書いたものの、それでもやはり世の中の変化は早いもので、幾分「足りない」と思うことも出

          『オウンドメディア進化論』をアップデートする必要性

          「苦肉の策」ほど、あとに残る

          ありがたいことに、ここ最近立て続けに「本を読んでます」と声をかけていただく機会に恵まれました。 読んでいる本が付箋だらけだったり、実際に仕事で活用しているという話を聞くと、やはりとても嬉しいものです。改めて(何度目かの)書いてよかったな、と思うことができました(ありがとうございます)。 本の中で参考になった箇所を聞くと「早見表」が圧倒的に多いことが共通していました。わかりやすく取り入れやすいということもあるのでしょうが、個人的なことを言えば、あれは当時「苦肉の策」だったり

          「苦肉の策」ほど、あとに残る

          伝わる文章を書くなら自分の中に「気づける箱」をつくること

          「文章力をあげるためにどんなインプットをしていますか?」 僕の文章に感化されたらしい社員がこんなメッセージを送ってきてくれました。伝える表現を身につけたいけれどなかなかうまくいかないという悩みがあるそうで、いろんなところで書いている僕の文章を見て、その「わかりやすさ」と「伝わりやすさ」を身につけたい、といったようなことが書かれていました。 改めて聞かれるとなかなか難しい質問です。 まずもって、僕自身が「表現力のある、伝わる文章」を書けていると思ってないからです。ましては職

          伝わる文章を書くなら自分の中に「気づける箱」をつくること

          「ルール」を振りかざす人より「たたき台」を作る人に賞賛を送りたい

          前回は組織内の心理的安全性について少し思うところがあって書きました。 組織内における心理的安全性には「広さと深さ」が必要であること、つまりは見てもらえる「数」と、特定のポジションからの「期待」ということの掛け合わせで心理的安全性は担保できるという仮説をたてました。 ただひとつ論点として抜けていたのは、同じセクションや組織内でも、「横の人」が同じ仕事をしているかと言えばそうではない、という点です。 既にやり方が確立されているような領域、つまり「守り」に特化した業務もあれば

          「ルール」を振りかざす人より「たたき台」を作る人に賞賛を送りたい

          心理的安全性に必要な「声の届く広さ」と「理解の深さ」

          4月になりました。環境が変わった人も多いと思います。 大きく変わらずとも、新しい人が入ってきたり入れ替えがあったりでなかなか慌ただしいのが4月です。例に漏れず私もそういう日々なのですが。 そういった変化の際に気になりがちなのが「そこの人たちと自分はフィットするのか」「自分はうまく立ち回れそうか」「自分のパフォーマンスが発揮できそうか」という、いわゆる心理的安全性の確認になるかと思います。 私自身は心理的安全性を与えられているか、という方の立場に立っているが故に、自身の環境

          心理的安全性に必要な「声の届く広さ」と「理解の深さ」

          「見る」タイプと「聞く」タイプ

          右脳型vs左脳型とか、直感タイプvs論理タイプとか、とかく仕事のスタイル(というより癖とも言える)をこんな風に形容することがあると思います。 働き方で見ても同じタイプだらけが集まる組織はうまくいかない、逆に両方いるとバランスがいい、みたいな話もあったりします。もう少し説明的に言えば、理詰めで考えることや工程管理をするのが得意なタイプが左脳・論理グループで、アイデアがぽんぽん出てきて議論を活性化させるのが右脳・直感グループということと言えるでしょう。 本来的には両極を持ち合

          「見る」タイプと「聞く」タイプ

          「良心」であるオウンドメディアをどう「引き継ぐ」か

          「オウンドメディアは“良心”なのかもね」 自身のやっているオウンドメディアを指してそう仰っていただいた方がいましたが、良心とはまた絶妙な表現だな、と思ったんです。 その絶妙さについては今月のこちらのコラムにも書いたのですが。 と、こういう空気感のある言葉だと思うのですが、その良心だと仰った方は、前には「オウンドメディアは唯一“ブレない” 場所かもしれない。経営もマーケティングも外部要因で、好むと好まざるに関わらずブレてしまうけど、そういう時の拠り所としてブレてはいけない場

          「良心」であるオウンドメディアをどう「引き継ぐ」か

          “直感”を共有できる組織が今必要な理由

          今日はこの「直感」について、少し踏み込んでみます。企画会議ともなれば、当然ながら、そこの場の全員(もしくは決裁者)を説得するためのロジックを揃え資料を拵えて提案することになると思うのですが、ロジックで提案されれば、その反対意見も当然ながらロジックで返すという作法(というか礼儀)があると思います。 ただ、前職では難敵がいまして、上記の「大人の所作」をすっ飛ばして「えー、それなんかつまんなーい」と一刀両断されるベテランの方がいました。決裁権のあるポジションの方ではなく、そのブラ

          “直感”を共有できる組織が今必要な理由

          その情報はどのオケージョンにフィットするのか

          SNS・オウンドメディアを担当した方ならおそらく一度は経験していることだと思いますが、困ることのあるあるとして挙げられるのが「とりあえず広告する予算はないけど、オウンド・SNSで発信したい」というオーダーです。そして、このオーダーとともに出てくる問いかけが「どのメディアに出せばいい?」という質問です。 こういう質問を受けると思わず嘆息してしまうのですが(ほとんどのケースがSNSを使ったことのない担当者が上から命じられるままにそのままバケツリレーのように質問をもってくるから)

          その情報はどのオケージョンにフィットするのか