小林孝延(編集者・文筆家)

元雑誌「天然生活」「ESSE」編集長。『ハニオ日記』石田ゆり子著など編集。著書「妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした」(風鳴舎)。連載「真夜中のパリから夜明けの東京へ」(集英社よみタイ)「とーさんの保護犬日記」(朝日新聞SIPPO)他いろいろ

小林孝延(編集者・文筆家)

元雑誌「天然生活」「ESSE」編集長。『ハニオ日記』石田ゆり子著など編集。著書「妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした」(風鳴舎)。連載「真夜中のパリから夜明けの東京へ」(集英社よみタイ)「とーさんの保護犬日記」(朝日新聞SIPPO)他いろいろ

最近の記事

というわけで会社をつくりましたよ

 すっかり更新の間が空いてしまった・・3月末で勤めていた出版社を辞めて、その後は好きなことだけやろうかな、まずは釣りだけ一生懸命やろう!なんてうそぶいておりましたが、おかげさまでなんだか6月くらいから急激に忙しくなってしまいまして、楽しみにしていた(自分がね)noteの更新もすっかり滞ってしまいました。ここに書くきっかけをつくってくれたと勝手に思っている岸田奈美さんがきっちり毎週更新しているのがいかに偉業か!と思い知ったのでありました。 雑誌不況であえぐ出版業界に未来はある

    • 今の時代、コンテンツの価値ってなに??

      クロダイを釣りながらトーキョーを眺めて思う 今週はずっと魚釣りをしている。昔よく一緒に海外遠征(釣りのね)に行っていた友達とひょんなことから再会し、東京湾のクロダイ釣りがアツイ!と教えてもらったのが運のつき。すっかり魅了されて頻繁に足を運ぶようになった。僕も日々暇だし(いいのか?それで?)、その友達も自由業なのでまるで小学生の友達同士みたいに「たかのぶくん、つりいこー」「いいよー」みたいな感じでなんでもない日にあたりまえのように水辺に出向いている(いいのか?それで?)  僕

      • とうとう出版社を退職しました⑥

        出版社が倒産した 大阪に向かう新幹線の中だった。facebookのメッセンジャーに「おまえの会社倒産したぞ」とライターの友人からdmが届いた。風の噂で以前僕が勤めていた出版社からの支払いが滞っているというようなことは聞いていたが、ついにこの日が来たか・・という気持ちと同時に、なんとか全ては無理でも一部だけでもいいから雑誌やスタッフを救うことができないだろうか?という思いが込み上げてきた。いや、そんなかっこいい思いばかりではなかったかもしれない。あの天然生活を自分のもとに取り

        • とうとう出版社を退職しました⑤

           さて、この原稿はマレーシアに向かう飛行機内で書いている。にやり。そうなのだ、ついに出版社を退職して自由の身になったので、さっそくずっと釣りたかったトーマンという魚を釣るために遠征にむかっているのである。トーマンがどんな魚か知りたい奇特な人はぜひググって欲しい。なかなかこれまで自分の趣味のために長期間仕事を休むことは難しかった。特に釣りっていう趣味についてはこちらの都合じゃなくて魚の都合に合わせないといけない。今、釣れているからすぐ来て!!という無理な誘いに乗るだけのフットワ

          とうとう出版社を退職しました④

          いっこうに思い出話から前にすすまない退職シリーズ、奇しくもこのタイミングで昔の編集部の仲間たちと話す機会もあったりして、いろいろと記憶が甦りすぎて、あれもこれも書きたいことが溢れてきていますが、ちょっとそれはまた別の機会までひとまず取っておくことにして、先へ進むのです 転職の誘いを受けても定まらない気持ち そのようなわけで今後、今の環境のままやりたいことのすべてを出しきれないフラストレーションを抱えて従順に会社の方針に合わせていくのか、満足できる仕事を求めて新しい場所を探

          とうとう出版社を退職しました④

          とうとう出版社を退職しました③

          はじめてnoteを使ってみて思ったのだけど、このコミュニティには編集者とかライターという人たちが思いの外多いのだね。そして、さすが運営会社のトップが元編集者のせいか、めちゃくちゃ使いやすくて驚いた。書きやすい。ずーっと書いてられる。気がつくと深夜とかになってる(危険)。なのでどんどんテーマからそれて長文になっていく傾向があるので注意していきます。はい。 出版海への航海は凪から大嵐へ というわけで、4人で出版という海へ航海に出たわが会社(ほんとに船みたいな名前だったからお店

          とうとう出版社を退職しました③

          とうとう出版社を退職しました②

          はじめてのnote投稿、あまり読んでもらえないかなあと不安だったのですが、なんと思いがけずたくさんの方の元に届いたようで驚きました。そしておかげでめちゃくちゃモチベーションが上がっています。読んで反応してくださった皆さん本当にありがとうございます。やりたいこともあって、やるべきこともあって、そしてもちろん自信もあって独立したわけではありますが、人間どうしても不安になります。とくに僕のようにひとりでだれにも相談できるような環境ではない人間にとっては、こうした場所での反応は心強く

          とうとう出版社を退職しました②

          とうとう出版社を退職しました①

          ううっ・・登録してから9年目にしてはじめて書くことにしたnote。なのにいきなりめちゃくちゃ重いテーマで怯んでいる・・ が、しかしこの話を書かないことには一歩も前に進めないので、まずは自身のことをさらりと紹介しつつ、なぜこのnoteをはじめたのか、そしてまた出版社を退職したのか、などについて自分の頭を整理する意味も兼ねてぶっ飛ばして書いていきたい。 自己紹介 インスタグラムからここに飛んできてくれてる人にとっては今さらという感じかもしれないが、私、つい先月までとある出版社

          とうとう出版社を退職しました①