阪急電車の「ア」がデビューで一般車両混雑激化大丈夫か?
「ア」というのは、阪急京都線でもうすぐ始まる指定席サービスのことで
マークがカタカナの「ア」に似ている。
正しくは、「プライベース」という。
■プライベースサービスの全容
公式発表では、2024年7月に登場する予定である。
値段は、均一。500円である。
運転本数は、毎時3本程度から徐々に増えていく模様で、
1時間に4本~6本に連結される。
■満席になりやすい時間帯
利用されやすい、時間帯を考察していこう。
朝夕の通勤ラッシュ時は、必ず満席になると考えられる。
これは、着席できず長時間立ちんぼになる人が多く
一定数着席の需要があると考えられる。
また、土休日の特に朝の上り(京都方面行き)と夕方下り(大阪方面行き)が満席になりやすいと考えられる。これは、京都が観光地で日帰り観光客が乗ると推定される。
■空いてそうな時間帯
空きそうなのが、平日日中時間帯である。
元々、特急であっても乗る位置を選べば
途中駅からも座ることができる。
下り方向(大阪方面)であれば
一番後ろの車両。
ほとんど立っている人がいないこともある。
上り方向(京都方面)は一番前の車両。
■意外にも、通勤特急は問題なさそう
さて、ここから問題になるのが
朝夕ラッシュ時に最優等列車の
一般列車の1両を減らして輸送力に
問題ないかということである。
まず、朝ラッシュ時は下り方向
(大阪方面)に関してはピーク時間帯に
「通勤特急」の設定があり淡路駅を通過する。
このことで、幾分通勤客は分散されていて
何とかなりそう。
ところで、この時間帯の女性専用車は
継続されるのかきになるところ。
もし、継続なら男で一般車両利用で
「通勤特急」乗るなら、6両しか選択できない。
■逆ラッシュ、京都方面はどうか?
問題なのは、上りである。
特に割と早い時間帯。
大阪梅田が7時台前半の準特急。
ほぼ10分毎にあるのだが、現行の8両編成でも
かなり混雑する。
ちょっとピークより早い時間帯と
思われがちだが、
この時間帯の列車は京都河原町に
8時台前半位に到着する。
これを、1両減らすのはかなり
酷だなーという印象。
また、車両によって混雑がまちまち
という事はなく
どの車両もぎっしりである。
■上り準特急の客層
この原因は、京都方面の通学の学生
(特に高校生)が多いこと。
また、この時間帯はクロスシートの
9300系であることが原因と考えられる。
また、夕方の上り準特急も混雑が激しい。
これは、朝のように通勤特急の設定がなく
全て淡路駅に停車するため。
淡路駅で地下鉄堺筋線からの接続があり、
淡路→茨木市で大混雑となる。
同じ時間帯の下りも心配ではある。
これは、利用客が多いにもかかわらず
日中は準急が10分に1本だったのが
半減してしまうことも理由に挙げられるだろう。
■混雑激化の対策はあるか?
この対策には、朝上りは準急を急行に
格上げするくらいしか思いつかない。
あとは、現在1本だけある
茨木市発京都河原町行き
準特急を増発するか。
夕方に関しては、上りは準特急ではなく
準急に誘導するようななにかきっかけが
あればなと思われる。
あと、この時間帯の天下茶屋発茨木市行きの
普通が淡路以北ものすごく空いている。
これをうまく活用できないか?
夕方下りに関しては、高槻市以南で、
準急に乗りやすいように
準特急の運転間隔を少しずらし
長岡天神で準急の接続がない方の準特急は
高槻市で2分程時間調整をし、
前を走る準急と差をつける。
■9月以降の混雑が心配
まあ、プライベースサービス開始直後は
夏休みに入るため、その影響は幾分小さいと
考えられるが、新学期(9月以降)は
どうなることやら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?