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怠惰は決して悪いことじゃない〜読書感想〜

こんにちは。ほどほどです。
今回ご紹介する本は、デヴォン・プライスさんの『怠惰なんて存在しない』です。

表紙の帯には
なぜ「休む」ことに罪悪感を感じてしまうのか?
と書かれています。

そうです。この本は自分を犠牲にして働き続けるビジネスマンに対して問いかけている本だと個人的には思っています。
そもそも、怠惰とは
「怠けていること、だらしないこと」という意味があります。
そのため、怠けている=悪いことのような感覚が自分も含めてあるのではないかと思います。

私も新人の頃は「自分の価値=仕事の成果」のような感覚がありました。
体調を崩すまで働くことはありませんでしたが、自分がいないと職場が回らないという勝手な思い込みをしていた時期もあります。
昔なんか、「風邪なんかで休んじゃいけない」風潮もありましたよね。
その視点で言えば、風邪をひくこと=怠惰 ということも言えます。

でも時代は変わりましたよね。
体調が悪ければ「無理しないで休んでいい」時代になっています。
自分の代わりが務まるよう、仕事を部下に任せたほうがいい。その分自分の好きなことに使えるよ。
そんな時代です。決して、休むこと=怠惰ではない。

子育ても一緒。
私も息子の親として、きちんと子育てしなきゃという気持ちは夫婦ともにあります。そこには少しの手抜きも許されないような雰囲気。
「今日はお昼コンビニで買ってね」なんて言ったら後で「ああ・・なんて怠惰な親だろう自分。」と自分を悔いてしまうのではないでしょうか?
決してそんなことはありませんよね。
その場、その時のベストを探って出た結論に対して、「怠惰」という言葉は当てはまらないと思います。怠惰=悪い親 ではないですよね。

本書を読んでいると、怠惰に対して寛容になっているような気持ちになります。個人的には、怠惰は「存在しない」のではなく、働き過ぎの人は「適度な怠惰があってもいい」んだと考えています。
逆に生産能力があるのに、本当に怠けている人には「怠惰」はなくてもいい。
働き方、生き方に対してちょっと背中を押してくれる。
そんな本に出会ったのは読書コミュニティのおかげ。
9月末でコミュニティは解散(予定)。
今後どうやって読む本を探そうかな。

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