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【お金があれば幸せ?】 感想:『幸福の資本論』 橘 玲

感想

どこかで見かけて気になっていたので図書館で借りました。

幸福の土台は3つ「金融資産」「人的資本」「社会資本」なのだそうです。
ですからお金があれば幸せ、というわけではなさそうです。
それでも1つの要素には違いないようです。

金融資産はその名の通り。
お金です。
お金によって選択肢が増える可能性があります。

人的資本は、富の源泉となります。
人的資本に対しては「投資による損失がない」と述べられています。
確かに自分への投資はコントロールしやすい。
さらに、株式投資みたいに損失がでることはありませんから良いこと尽くしです。

社会資本とは、他者とのつながりです。
とくに「愛情空間」と表現されている、非常に近しい仲のひとたちとのつながりが重要なのだそうです。

そして、これらを土台にして生み出される幸福とは、つまるところ「自己決定権」だと述べられています。

幸せの定義の方法はいろいろありそうです。
ですが、この自分のことを自分で決められる状態、「自己決定権」をきちんと持っていられるかは幸福度に影響しそうですよね。
自分で決められずに、外的要因だけで自分のいろんなことが決まっていくとしたら、やっぱり辛いものです。


この本を読んで実践したこと、したいことなど


この資本論に基づいてお医者さんという仕事を考えてみました。

まずは金融資産。
一般にお医者さんは比較的お給料をもらえるので、金融資産は築きやすいかもしれません。
とはいえ潤沢!というわけではありませんから、ムダ遣いするとすぐなくなっちゃいますけどね。。
あとはお金の知識がもうちょっとあれば尚いいよ、というのは過去の私に教えてあげたかった。

そして人的資本。
医師免許は専門職で業務を独占する免許です。
経験や知識がそのままスキルになるので、人的資本は磨きやすいです。

最後に社会資本。
ここは人それぞれかもしれません。
多忙な生活により、社会資本に投じるだけの時間がない、というケースはそれなりにありそうです。
金融資産や人的資本はある程度確保できると思われますので、この社会資本はお医者さんの幸福度を左右する要素になるのかもしれません。

私がいま幸せに暮らせているのは、家族との時間を増やせて、社会資本も充実しつつあるからかもしれませんね。

著者の本を何冊か読みましたが、結構好きです。
腑に落ちやすいから、かもしれません。
それは、著者の背景の知識が豊富で、データが示された上で論理的に記述されているからなのでしょう。
言い方にトゲがないのも私の好きなポイント。
他の本も読んでみたいです。

基本情報

リンク:幸福の「資本」論
購入場所:図書館
読み始めた日:2024年2月8日
備考:


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