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プラグマティズム

プラグマティズムは、別名「実用主義」もしくは「道具主義」「実際主義」とも呼ぶ。従来の哲学に見られる人間精神の内在的本質など、いくら追求してみても意味はないとし、人間精神の実際的発現形態の分析、もしくは「言語活動」における「言語の使い方」に哲学を限定したほうがより、実際的、実用的であるとする考え方のことである。

19世紀後半のドイツ、フランス哲学にみるニヒリズム的傾向にも、プラグマティズムは反発をした。特に、アメリカ、イギリスで主張されたのが、このプラグマティズムである。


パース


代表者はアメリカのパース(1839〜1914) 。パースは、人間の言語を記号化し、この「記号」の「論理化」=「記号論理化」によって時代の追求を図ろうとした。

ジェームズ


アメリカのジェームズ(1842〜1910)は人間生活の目的は、より良い生活を求めるにあり、そのための哲学であろうとすれば、このより良い生活を導くために、必要な倫理観、宗教観を求めるべきであるとした。


デューイ


デューイ (1859〜1952)はパースとジェームスの主張を統合し、さらにプラグマティズムを深める。つまり、人間認識は物事を追求する道具にしか過ぎないとすれば、この「道具主義」をさらに徹底化し、教育にも適用されるべきは言うまでもなく、これは「民主主義」の原点であると主張するようになる。

例えば、「教育」は未熟な経験や不慣れな技能を、豊かな経験または優れた技能に変えることであろうとすれば、教育はまさにプラグマティックな任を果たす仕事ではないか。だとすれば、学校教育の目的はこれに限定されるべきである。

第二次世界大戦後、日本の教育現場では、さまざまなイデオロギーが乱れ飛んだ。その際、そのような乱れ飛んだイデオロギー教育を、単純明快に批判したのがデューイの教育論であった。デューイは、教育現場の「民主主義」の徹底を主張した。

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