エデン

みーはーですが、前作同様にツール・ド・フランスを見たくなりました。

■感想文『エデン』/著者・近藤史恵さん


『サクリファイス』からの続編という位置づけ。本作エデンでは、ヨーロッパ自転車界のドーピング問題が描かれていました。part3を予感させますね。全体的に僭越ながらよくできているなーって印象です。物語としての、伏線の張り方がうまいなって思いました。

フィンランド、フランス、スペインなどの、ヨーロッパ人の名前がいくつか出てきます。名前を聞いて外国人をイメージするのが苦手という人は、キャラクターを想像し辛いかもしれません。

前作ほどレース・シーンは描かれておらず、自転車の躍動感を期待して読み進めたので、その点では期待はずれでした。ただし、自転車競技選手としての攻防や生き様など、プロの世界はこんなかなーって思い描きやすい点はありますし、前作同様、ツール・ド・フランスなどのレース放送などをテレビで見てみたいなって思えます。

できれば、サクリファイスから読んだ方が、より楽しめると思います。こちらも文庫化されています。でもエデンを読んで興味が沸いたからサクリファイスを読む、という流れもありでしょうね。


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髙橋さとう(ニュース記事を発信するオウンドメディアの編集長)
一日一つの投稿を続けます。それは、文章を書くという、コンテンツメイクの楽しさをnoteが思い出させてくれたから。ありがとう。ライフワークが手につかないくらいnoteのことを考えてしまうので、noteをライフワークにすべく、今後も続けます。読んでいただいて、ありがとうございました。

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