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冬の心(その10)——最期。

 ソナタ形式、もしくは交響曲によくある四楽章構成を意識して書いたこのノベライズの最終章は「死」と題されています。よくもまあこんなベタなタイトルにしたもんだと、振り返ってわれながらあきれてしまいますが、安易に考えたわけでもなかったような気がします。

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