🙄先生、足りてますか？

　全日本教職員組合が、教員不足に関する調査結果を公表した。

ことし5月時点で各教育委員会の計画に対し不足している教員の数は、▽小学校で1732人、▽中学校で1244人、▽高校で433人、▽特別支援学校で473人などと、全国の公立学校で少なくとも4037人となりました。
内訳は
▽配置されるべき定数を確保できないことによる欠員が902人
▽産休や育休の代替の欠員が425人
▽病気による休職の代替の欠員が293人などとなっています。

NHKニュース

全国でおよそ４０００人の先生が足りていない。

　高知県において、合格者の７割が辞退したニュースは、あまりにも有名だ。
　私自身、１３年前、３つの自治体を受験し、本命が合格したため、２つは辞退した。およそ１３年前、現在勤務している自治体では、中学校英語が８倍だった。『今年はどうだったのだろう？』と気になって、今年度の倍率を確認したところ、なんと３倍を切っているではないか…！
　最近の中高生は、現実的思考なため、「公務員」が、将来の夢の上位に君臨する。
　しかし、おかしな話、先生も公務員であるはずが、公務員志望の子どもに「先生はどう？」と聞くと、「先生はちょっと…。」と非常にネガティブな反応が返ってくる。
「なんで？」と聞くと、「なんかブラックって聞きます…保護者とか部活とか…。」
OMG!!ネガティブキャンペーンの影響がここにまで…！
　各自治体は、なんとか不足分を穴埋めするために、あの手この手を使っている。

『免許状は持っているけど、５０代になるまで一度も教鞭を振るったことのない方を講師に登用する自治体』
　…あの…ペーパードライバーに、いきなり首都高走れって言ってるのと同じですが…。

『追加募集をして採用試験をもう一度実施する自治体』
　…えっと、失礼ですが、一度、あなた方が務まらないと判断したんですよね…？

『ウェブサイトで保護者に教員を紹介して！という学校』
…えーっと、シンプルに保護者、めっちゃ不安になりますよね…？

　このままでは、本当に「先生にでもなるしか」の時代が到来する。
「先生にでもなるしか時代」における弊害の一番の被害者、それはやはり子どもたちだろう。
　先生たちが、毎日死人のような顔で、働いていたら、そりゃ夢も希望も持てない。子どもたちは２４時間のうち、約８時間を学校で過ごす。
　思春期における最も身近な大人は、先生だ。その先生たちが今、教員不足による皺寄せで、ヒーヒー言っている。

どうすれば教員不足は解決できるのだろうか？

　給料の引上げ？部活動の地域移行？保護者対応の民間委託？
　問題の根本は、もっと根深いのではないだろうか。
　欧米では多くとも、１クラス２５人。対して日本は、やっと３５人が上限となった。それでも、約３０人の子どもを大人一人で見るって結構大変。
　個人の給料を２倍にしろとは言わない。（できたらしてほしいけど）
１クラスを２０名前後にしてほしい。そうすれば、かなり負担は減るだろう。そうなると、先生がもっと必要になり、最初は大変だろう。けれども、きっと今よりかは働きやすくなる。
　２０人学級の実現には、おそらく教員数の増加による人件費、教室の確保による設備費など、莫大なお金がかかるだろう。
　日本はＯＥＣＤ加盟国でも、教育にかける費用は毎回ワースト。
　一方、国会議事堂でグーグー寝ている国会議員の月収はなんと１００万越え…！私たちの倍以上もらってるじゃん！
　さらに、国会議員の平均年齢は５５歳。なんで、職務中に居眠りしてる５５歳がそんなお給料もらえんねん！？ってか国会議員の仕事って何よ？

1.法律案を国会に提出する。
2.会議で発言したり、文書で質問したりして、内閣の政治の進めかたを監督する。
3.法律の制定、予算の議決、条約の承認、内閣総理大臣の指名など、国会の決定に参加する。
4.国民の意見を聞いて政治に反映させる。
5.外国の政治経済の情勢を調べて政治に反映させる。

参議院公式HP

「国民の意見を聞いて政治に反映させる。」って書いてあるね…！
そしたら、ぜひ、議員さんのお給料３分の１にして、その分、教育費に充ててほしいのは、私だけかしら…？
でもきっと、自分のお給料が減るのは嫌だから、満場一致で反対！否決！なんだろうけど…。　

子どもは日本の未来。未来に投資せずして、何が公教育だ。
議事堂でボーッとしてる５０代ではなく、１０代へお金をかけてください。
一人の国民の意見です。よろしくお願いします。

どこかの国会議員の目にとまって、実現しますように。