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#528 タワレコは俺たち世代のMOMA(だった)
タイトルはマイク・ミルズさんが1995年頃に言った言葉らしいです。
この間、amassという音楽メディアを眺めていたらレディオヘッドの95年発表のセカンドアルバム「The Bends」のドキュメンタリー映像を紹介していた。このアルバムは彼らの中で最も聴いたので、懐かしいな〜なんて思って超久しぶりに聴いてみたら久しぶり過ぎてほとんど記憶に残っていなかった。でも今聴いてもいいアルバムだな。
95年当時はブリットポップ全盛期の年で、今思い返すと受験勉強も全くしないでそれ系のアルバムばかり聴いていたな〜。ようやくウインドウズ95が発売されて、ネットはもちろんGoogleもYahoo!ジャパンもない時代。雑誌がメインの情報源だったんだけど、今考えるとかなり偏っている。
で、当時よく聴いていたいわゆる95年産「ブリットポップ」を思い返してみると、現在はほとんど、というか全く聴いていないものばかり。例えば、95年ブリットポップの2大代表作であるブラーの「グレートエスケープ」もオアシスの「モーニング・グローリー」も当時は浴びるほど聴いていたのに、いまでは全く聴いていない。
当時の空気感ってどんなだったっけ?と思ってググってみたら、田中宗一郎さんのポッドキャストにたどり着いた。95年のプレイリストを見たら、やはり当時はよく聴いたけれども、現在全く聴いていない曲ばかり。
95年って日本では阪神淡路大震災があったり地下鉄サリン事件があったりして世の中的には暗い年っていうイメージがあるんだけど、自分が当時聴いていた音楽を思い返してみると、世相と全く反映していない。というか、今聴いても時代感が全く違う気がする。
まあ、ど田舎の高校生3年生だったので当時の東京や世界の空気感は紙媒体を通して、二次的にしかも数カ月後にしか感じることは出来なかったんだけれども。
で、タイトルにもあるようにタワレコの聖地(だった?)渋谷店も95年だったのか。CD全盛時代の幕開けって感じ。
そういえば、ブリットポップと同時期にトリップホップというジャンルも流行っていたな。ビョークの「ポスト」というアルバムが当時最先端のトリップホップとかドラムンベース呼ばれるジャンルのアーティストとコラボしていて、そこが入り口でいろいろと聴いていた。ポーティスヘッドとかトリッキーとか。
ビョークといえば、これまたロッキング・オンから刊行されていた「Cut」という雑誌の表紙を飾っていた。コム・デ・ギャルソンとポンプフューリーを着こなしていたのがいかにも95年的かも。今「1995年のエアマックス」という本を読んでいて、当時のことをすこし思い出していた時期だったので、いろいろと記憶が繋がっている状態。
コーネリアスの69⚡96も95年。カセットテープでリリースされた「MOON WALK」200円。渋谷系も全盛期だった。
ケミカル・ブラザーズのアルバムも95年だった。あれもよく聴いたな。
そう考えると、自分的にはいわゆるロッキング・オンでプッシュされているようなロックと呼ばれる音楽からだんだんと離れていく時期だったのかもしれない。