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感情ブーストに頼らない
どうもこんにちは。崇(たかし)です。
社会人としてキャリアを始めたばかりの頃は、よく「自己啓発書」なるものを読みました。
自分の代わり映えしない日常が変わり、自分が「何者かになる」ためのヒントが、そこにあるのではないかと思ったからです。
自己啓発書というのは読み物としてよくできているものが多いです。
読むと非常に勇気づけられたり、自分にも何かできるのではないかという気持ちにさせられたりして、「明日から俺も頑張って行動しなくちゃ!」というテンションになります。
しかし、本を読んでから日が経つにつれ、そのテンションが少しずつ下火になっていきます。
時速100kmで走れるんじゃないかと盛り上がった気持ちが冷静になり、結局代り映えのしない日常の繰り返しが続くのみ。
ちょっと何かネガティブなイベント(上司に怒られる、彼女と喧嘩するなど)があった日には、一瞬感じた全能感ははるか彼方に飛び去ってしまう。
若かりしころ、ぼくは定期的にそんなことを繰り返していたように思います。
段々と年を重ねて色々な経験をしていくにつれ、いくつかのことが分かってきました。具体的には
・自己啓発書に限らず何か印象的な出来事により一時の感情が盛り上がったとしても、その盛り上がりは絶対に長続きしない。
・どんなイベントがあったとしても、自分の日常はいつまでたっても「代り映えしない、いつもの日常」でしかない。
ということです。
そして、そんな日常を変えるのは、やはり習慣の力だと感じました。
決して盛り上がらず、淡々と、ルーティンをこなしていく。
その繰り返しの中から、ほんの少しずつ、見えないうちに、何かが変わっていく。
結局は、その繰り返しでしかないということです。
ぼくは自己啓発書などを読んで一時的に全能感が高まりテンションが上がる現象を「感情ブースト」と勝手に名付けています。
この「感情ブースト」は確かに非常に心地よい感覚ではあります。
しかし、自分の何かを変えたい、身に着けたいという目的から考えると大して効果がないか、むしろモチベーションの乱高下がある分逆効果ですらあると感じています。
世間を圧倒するほどの結果を出しているアーティストやアスリートなどの生活は、予想に反して非常に地味で抑揚がないものだったりすると言います。
一時の感情ブーストに囚われず、冷静にこの代り映えのしない日常と向き合いながら、一つずつ石を積み上げていく。
それが一番大切なことだと、長い回り道を経てようやく気が付いた気がします。
今日は以上です。
ありがとうございました。