自己紹介はじめまして!外食業界で約30年働き、店長として現場を見続けてきました。 現在はキャリアコンサルタントとしての資格を活かしながら、労働組合の委員長としても活動しています。 長年の経験から、外食業界の課題や可能性を肌で感じてきました。 キャリア支援への想い私がこれから力を入れていきたいのは、 「キャリアコンサルタント×労働組合」の視点でのキャリア支援です。 現場の声を大切にしながら、働く人たちがより良いキャリアを築けるようサポートしていきたいと考えています。
親知らず。 この言葉を聞くと、どことなく「いるけど関わりたくない存在」を連想しませんか? たとえば、会社の謎のメールで「全社員がCCに入っている」というだけでストレスを与えてくる人とか、電車の中でイヤホンから爆音が漏れている隣の人とか。 親知らずって、まさにそういう存在なんです。 口の中にいるけど、できるだけ関わりたくない。放置しておけば無害でいてくれると信じていた。 でも、そんな私の希望を打ち砕く出来事が起きたんです。 「親知らずは突然やってくる」 ある日、朝起き
キャリアコンサルタントとして活動しながら、今年改めて深く学び直したのが、**クランボルツ教授の「計画的偶発性理論」**です。 この理論、要するに「人生は偶然でできている。その偶然を活かすことで、思いがけない道が開ける」という考え方。人生を大きく左右する出来事って、実は予定通りにはいかない“予測不可能”なことばかり。だから、偶然を拾うための心構えを持っておくことが大事だと教授は説いています。 最初は「そんなうまい話ある?」と半信半疑だった私ですが、今年の経験を振り返ってみる
40代後半。キャリアコンサルタントをやってます。 こう言うと、「この人、昔から人生設計バッチリで、意識高めに生きてきたんだろうな」なんて思われそうですが、全然そんなことありません。むしろ真逆。 20代の頃の私は、「自分がやりたいこと?そんなもんあるわけない」「未来なんて見えないし、見たくもない」と思ってました。 いや、未来を見ないんじゃなくて、見られなかったんです。 だって怖いんですもん。「これからどうなるのか」「どうすればいいのか」そんな問いに、答えなんてない。だから、
カスハラ対策を考えるヒントとしての一冊 カスハラと「常識」の再考 カスハラとは、顧客が過剰に横暴な態度を取る行為を指し、特に飲食業や小売業、サービス業で近年大きな社会問題となっています。理不尽な要求に対応するため、従業員が心理的負担やストレスを抱えることも少なくありません。多くの企業は「お客様第一主義」に従い、どんな顧客の要求にも応えようとするあまり、結果として従業員が疲弊し、顧客の傲慢さを助長するという悪循環が生まれている現状があります。 『常識のない喫茶店』における
外食業界の厳しさを知ってしまうから #労働環境 #外食業界のリアル これはいくつかの理由が考えられますが、最も大きな要因の一つは「働く環境と将来への不安」にあると言えるでしょう。外食業界では、忙しさと労働時間の長さが厳しい現実として立ちはだかります。アルバイトとして働いていた学生たちは、その厳しさを目の当たりにし、「自分の将来のキャリアにこの業界を選ぶべきか」と考えたとき、他の業界に比べて待遇や働き方が厳しいと感じてしまうのです。いわば、外食業界の現状を知っているからこ
キャリア相談って難しい?キャリアは仕事もプライベートも含めた「ライフキャリア」キャリアという言葉を聞くと、どうしても「仕事のことだけ」と捉えがちですが、実際には仕事もプライベートも含めた**「ライフキャリア」** が重要です。私たちは仕事を通じて人生の大部分を過ごしますが、そのキャリアの選択は人生全体に影響します。だからこそ、肩肘張らずに、気軽に相談できる場所が必要だと感じています。 キャリアコンサルティングへのハードルを下げるために 多くの人がキャリアコンサルティング(
こんにちは。私は外食業界で約30年勤務し、キャリアコンサルタントとして働く傍ら、現役の労働組合委員長として日々奮闘しています。外食業界といえば長時間労働や劣悪な環境など、さまざまなマイナスのイメージがありますよね。その現実を変えたいと活動する中で、ストレスやプレッシャーと向き合うのは常に私の課題でもありました。そんな私が最近出会ったのが、バイロン・ケイティの『ザ・ワーク 愛と平和に気づく4つの質問』です。この本から学んだ「心の平和」を取り戻す方法についてお伝えしたいと思います
この本は、クルマの販売手法について書かれたものですが、実は外食業界や私たちが関わる労働組合の現場でも通じる多くのヒントが隠されています。クルマを「モノ」として売るのではなく、「体験」や「生活」を提案するという発想に、私は強く共感しました。 「商品を売らない」接客の重要性 外食業界も同じです。お客様が求めているのは、料理そのものだけではなく、その背後にある「体験」や「価値」なのです。例えば、レストランでの食事は単なる栄養補給ではなく、特別な時間を共有し、家族や友人との絆を深
「言われたことをやる美学」から「自ら道を切り開く力 多くの人が、働く現場で「上から言われたことをきちんとこなす」ことが美徳だとされる時代に育ち、現在もその価値観の中で生きています。指示通りに動き、問題なく業務を遂行することが評価され、目立たないことが安全だとされてきた方も多いでしょう。 しかし、成瀬あかりの行動力はそれとは対照的です。彼女は「自分がやりたいこと」を堂々と主張し、挑戦していきます。これは、自己決定やキャリアにおける主体性を象徴しています。現代の職場では、た
櫻井将さんの『まず、ちゃんと聴く。』を読んで、外食業界で店長を務めていた頃の自分が思い出されました。店長という立場は常に情報のハブであり、スタッフやお客様の意見に耳を傾けながら、時には厳しい決断を下す場面も多々あります。しかし、その「聴く」という行為を振り返ると、果たして本当に「ちゃんと聴けていたか?」と疑問が浮かびました。 「ちゃんと聴く」ことの本当の意味 外食業界で働いていると、日々の業務に追われてつい「結果」ばかりを重視してしまいがちです。クレーム対応、スタッフの
~キャリアコンサルタントの視点から考える時間管理の重要性~ 三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、現代社会の労働環境と読書の関係を深く掘り下げています。本書のテーマである「本が読めない」という問題は、私たちの時間の使い方や労働のあり方に直結しています。外食業界で店長として働いてきた経験やキャリアコンサルタント(キャリコン)として、多くの人々のキャリアに向き合ってきた私だからこそ感じるのは、「時間の使い方」そのものが私たちの人生の豊かさに直結しているという
ミヒャエル・エンデの『モモ』は、子供向けの物語でありながら、現代の私たちにとって非常に重要なテーマを扱っています。それは「時間の大切さ」と「他者とのつながり」です。キャリアコンサルタント(キャリコン)や労働組合の視点からこの物語を読み解くと、働く人々が直面する課題や、より良い人生を送るためのヒントが見えてきます。 時間泥棒と現代社会 物語に登場する「灰色の紳士たち」は、人々から時間を奪い去る存在として描かれます。彼らは人々に「もっと効率的に働け」「時間を無駄にするな」とさ
外食産業で働く中で、日々の業務や対人関係に悩むことが多い方も多いと思います。私も労働組合の委員長として、職場の環境改善に向けて日々奮闘していますが、この『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んで、視点が大きく変わりました。本書は自己欺瞞や対人関係の改善について深く考えさせられる内容で、外食業界における多くの課題にもヒントを与えてくれました。この記事では、その書評と外食産業への示唆をまとめています。ぜひご覧ください。 「箱」とは何か?自己欺瞞が生む現実 本書での中心的な
外食産業に対するイメージ:ブラックな現実? 「外食産業はブラックだ」「休めなさそう」「給料が安そう」。 こうしたイメージを持っている方、多いのではないでしょうか?実際に、外食業界は不規則な労働時間や過酷な労働環境が問題視されることがしばしばあります。慢性的な人手不足、長時間労働、低賃金など、労働者にとって厳しい現実があるのも事実です。 しかし、外食産業はそれだけではありません。多くのやり甲斐や喜びがそこに存在します。お客様の笑顔、チームで達成した目標、自己成長など、他の
1. キャリアコンサルタントとの出会い私は労働組合の委員長として、組合員の声を聞き、働く環境の改善を目指す活動に日々取り組んでいました。その中で、個々の組合員が抱えるキャリアの悩みや不安と向き合う機会が増えてきました。私自身、問題を論理的に解決することが得意であり、組織のビジョンを描いて進んでいくことには自信がありましたが、個人のキャリアについてアドバイスを求められる際には、自分の知識やスキルに限界を感じることがありました。 そんな時に出会ったのが「キャリアコンサル