朝起きられないのは「低コレステロール症」かも?
なぜ、朝起きられないのか?
朝起きられない理由は、いくつか考えられます。
まずは、偏頭痛です。寝ている間に偏頭痛の発作がおきると、頭痛と吐き気で起きられなくなります。吐き気がしても胃が悪いわけではなく、三叉神経の興奮によって脳の嘔吐中枢が働いて吐き気がするだけです。
次に、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎などです。アレルギーやアトピーの炎症は、副交感神経が働くほど悪化します。夜寝るときは副交感神経が優位になるので、免疫細胞が活性化して、炎症がおきやすくなるのです。そして炎症が持続すると、朝までずっと副交感神経が強く働いたままになるため、だるくて起きられないのです。
また、「低コレステロール症」も朝起きられない原因の一つです。
低コレステロール症とは?
コレステロールは悪者だから「低いほうがいい」と考えている人が多いです。
しかし、実はその反対で、「高いほうが元気で長生きできる」のです。
コレステロールは、「生命力のバロメーター」ともいえる元気の源だからです。
元気な人たちは、総コレステロール値が240~280㎎/dL前後あります。
反対に、元気がなく疲れやすい人たちの総コレステロール値は、180㎎/dL以下であることが少なくありません。160㎎/dL以下になると「低コレステロール症」です。
低コレステロール症になると、なぜ元気がなくなるのでしょうか?
コレステロールは、「神経」を作る材料です。コレステロールが足りないと、酸化ストレスによってダメージを受けた神経を修復できません。
またコレステロールは、「細胞膜」を作る材料です。コレステロールが足りないと、細胞を新たに作れなくなるため、ダメージを受けた筋肉を修復できません。
コレステロールは、炎症を抑える副腎皮質ホルモン「コルチゾール」を作る材料です。コレステロールが足りないと、コルチゾールを十分に分泌できなくなるため、炎症や痛みが治らなくなります。
コレステロールは、やる気や意欲の源である「男性ホルモンや女性ホルモン」を作る材料です。コレステロールが足りないと、性ホルモンが十分に分泌されなくなるため、やる気や意欲が失われてしまいます。
さらに、性ホルモンから「催眠物質」が作られます。コレステロールが足りないと、性ホルモンが不足することで催眠物質も十分に作られなくなるため、不眠になります。
このようにコレステロールが足りないと、身体を修復したり意欲や活力を高めたりすることができなくなるのです。また催眠物質の不足によって眠りが浅くなるため、いくら寝ても疲れが取れず、朝スッキリ起きられないのです。
「低血圧」だと朝起きられない?
「低血圧の人は朝起きられない」と言われています。
では、なぜ低血圧になるのでしょうか?
それも、「低コレステロール」が原因なのです。
筋力を発揮するために欠かせないのが、カリウムです。カリウムは「筋肉の弾力性」を司るミネラルです。
血液中のカリウムが不足すると、筋力が弱くなります。手足の筋力が弱くなって腰痛や肩コリが悪化するだけでなく、胃腸のぜん動も弱くなって腸内ガスが多く発生して、腹痛や便秘が悪化します。また心筋も弱くなるので、血圧が低くなります。
このように、筋力に欠かせないカリウムを血液中に維持しているのが、コレステロールなのです。ですから、コレステロールが少なくなると血液中にカリウムを保てなくなって、「低カリウム」になるのです。その結果、疲れやすくなり、胃腸の働きが低下し、低血圧になるのです。
低コレステロール症を改善するには
コレステロールは肝臓が一定に保っていて、何を食べても変わりません。
コレステロールが多い卵を食べても、血液中のコレステロール値が高くなることはないし、逆に卵を控えても、肝臓が必要なだけ作るのでコレステロール値が下がることはありません。また「コレステロールを増やす薬」はありません。
では、低い場合、どうしたら正常レベルまで上げられるでしょうか?
低い原因は、栄養不足にあるのです。つまり、食事を抜くダイエットとか糖質制限などといったことによって低栄養になっているのです。低栄養のために、肝臓で十分にコレステロールを作れないのです。
コレステロールを作るには、タンパク質が不可欠です。コレステロールは、タンパク質の内側に脂質を包み込んだ構造になっています。ですからタンパク質が足りないと、コレステロールを作れないのです。
要するに、治すには「ご飯や肉や魚」を中心にしっかり食べればよいのです。
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